現地取材ブルックリンSD中邑真輔Xウッズ~Bレスナー対Rレインズ

photo by George Napolitano

■ WWE SmackDown
日時:3月25日(現地時間 日本YouTube日曜以降)
会場:米ニューヨーク市ブルックリン バークレイズ・センター

 番組は先週のSmackDownおさらいから。フォークリフトに乗ったブロック・レスナーが、ローマン・レインズの車を突き刺し粉砕する映像、またMSGハウスショーの模様もちょっとだけ。しかし、現在のWWEの本拠地はブルックリンのバークレイズ・センターである。本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣。現場ならではのレポートをお届けする。


 会場の試合は中邑真輔 w/リック・ブーグス vs.ジミー・ウーソからだった。今回のリックはクレーマー製のフライングVをかき鳴らし、例によって解説席のパット・マカフィーが踊る。

◆中邑真輔がキンシャサ炸裂!ジミー・ウーソとの前哨戦を制してWMに弾み

 “キング・オブ・ストロングスタイル”中邑真輔 w/ ブーグスが「レッスルマニア38(WM)」のSDタッグ王座戦を前にタッグ王者ジミー・ウーソ w/ジェイ・ウーソと激突するとキンシャサを叩き込んで前哨戦を制した。試合前、中邑はブーグスと共にウーソズの襲撃を返り討ちにすると試合では「カモーン」と挑発してニードロップや痙攣式ストンピング、さらにトペ・スイシーダを狙うジミーにカウンターキックを叩き込んで雄叫びを上げた。

終盤には中邑がコーナー2段目からダイビング・ニーを決めてチャンスを迎えると、ジェイのブーグス襲撃の隙にジミーのスーパーキックを浴びたがカウント2。続けてブーグスがフライングVギターを持ち出したジェイに、「それは壊さないでくれ」とロックファンは悲鳴を上げそうになったが無事。サモア人をポストに叩きつけると最後は中邑がスピンキックから渾身のキンシャサをジミーに叩き込んで3カウント。中邑がジミーとの前哨戦を制してWMの王座戦に弾みをつけた。ウーソズ vs. 中邑&ブーグスのSDタッグ王座戦が行われる「レッスルマニア38」は日本時間4月3日にWWEネットワークで配信される。


 コフィ・キングストンが出てきて、対するはリッジ・ホランド w/シェイマス&ブッチ(ピート・ダン正式改名)の英国勢である。もっとも、コフィが闘うわけではなさそうで、かといってビッグEは首からバンプしてしまい故障リスト入り。そこで呼び込んだのがゼイビア”キング”ウッズのリング復帰である。
 もっともニューデイ・トリオの非常事態に、恐らく予定より早めの復帰だったようで、短期決戦で丸め込んでのクイック勝利にしていた。


 ロンダ・ラウジー様のプロモ時間は、シャーロットの登場はスクリーンのみ。恐らくシャーロットのは合成した事前収録のようだが、女王様の方は上から目線で自分こそレジェンドであり、山の頂点にいる、「ロンダは登ってこい」と自画自賛していた。


 WWEではノン・タイトル戦のことをコンテンダーズ戦と称するのだが、インターコンチ王者リコシェに対するはロス・ロザリオスである。例によって最前列のさくら客美女にKISSして色男ぶりをふりまき、まずはエンジェル(ガザ)戦から。ただ、もの凄く短い尺で丸め込んでのエンジェル勝利。

 納得しないリコシェは、だったら続けてウンベルト・カリーニョとやってやるとなり、しかしこれも、場外にリコシェが飛んだのを機会にいったんリング下に隠れたエンジェルが、場外カウント9のところでリコシェの足を掴みカウントアウト負けに。続けさまにリコシェは敗れたのだった。来週は3wayでのインターコンチ戦であり、逆に言えば『レッスルマニア』のカードにはならなかったことになる。


 女子のフェイタル4way戦は、サーシャ・バンクスvs.リア・リプリー w/リブ・モーガン vs.シェイナ・ベイズラー w/ナタリア vs.クイーン・ゼリーナ w/カーメラなんだが、ナオミと一緒に入場してきたサーシャが、二人まとめてのバンク・ステートメント、同じく二人まとめてのバックスタバーをやっていたのがハイライトだろう。

 結局、それぞれのセコンドも試合介入する展開に。ここはサーシャが取りました。



 トリプルHは心臓手術成功も、引退が公式にSmackDown番組内でも公表された。上記はESPNのYouTube動画である。やはり2019年6月の両国国技館大会が日本で試合を見られる最後となってしまった。


 番組最後のセグメントがローマン・レインズ w/ポール・ヘイマンであり、当初は結局会場にはブロック・レスナーは来ないかのようなティーズをやっており、これはRAWでの2度もあのガラスの割れる音からのスティーブ・オースチンの入場曲が鳴るのに、結局はケビン・オーエンズの一人芝居スキットとのペアになっている。こちらはブルックリンに来ていたのだ。

◆レスナーがWMを前にレインズを待伏せ!車破壊、セキュリティ滅多打ちで大暴れ

 WWE王者ブロック・レスナーが「レッスルマニア38(WM)」の王座統一戦を前にユニバーサル王者ローマン・レインズを待伏せすると車やセキュリティを滅多打ちにして大暴れした。先週のレインズ襲撃についてインタビューを受けたレスナーは「罰金を払った上にレインズに挑発されない限り手を出すなと言われた。だから控室で挑発されるのを待つ」と話してレインズを待伏せすると会場へ移動中のレインズに「俺の控室から出ていけ! そうしないとお前をぶっ飛ばずぞ」と車中から警告された。

 エンディングでは会場に到着したレインズがポール・ヘイマンと共にリングに現れて「レスナーはまだ俺の控室にいるのか?」と質問すると駐車場にいるレスナーがレインズの車をつるはしで滅多打ちにして破壊。さらにリングにも登場してセキュリティたちをパイプ椅子攻撃で一蹴するとその隙にリングを去ったレインズに「レッスルマニアでは俺をWWEユニバーサル王者として認めることになるんだぞ」と挑発された。
 レインズ vs. レスナーの王座統一戦が行われる「レッスルマニア38」は日本時間4月4日にWWEネットワークで配信される。


◆レイ・ミステリオが親子でレッスルマニアに初出場「ローガン・ポールに勝利したい」

 レイ・ミステリオが息子のドミニク・ミステリオとタッグを組んでYouTuberローガン・ポール&ザ・ミズと対戦する「レッスルマニア38」を前にインタビューに答えた。

―― WWE2K22のカバーとなりましたが、ゲームがリリースされて反応はどうでしたか?

 素晴らしい経験だったよ。ファンからの反響は素晴らしく、彼らはいままでで最高のゲームだと言っている。絶えず反響を聞いていてるんだけど、先週ゲームをした時にその期待に間違いなく応えていると思ったんだ。素晴らしいゲームで画像は信じられないほどいい。その出来栄えに衝撃を受けたよ。

―― レッスルマニアですごい試合が控えています。誰もが思っている質問はローガン・ポールの期待値についてです。彼についてどのような展開を予想していますか?

 彼はアマチュアレスリングの経験があるし、ボクシングで最も偉大なボクサーの1人、フロイド・メイウェザーと対戦しているので素晴らしい動きをするだろう。ザ・ミズもトレーニングしているだろうが、重要な試合なので私も息子と共にしっかりと準備している。今回は息子にとって初めてのレッスルマニアというだけではなく、親子として出場する初のレッスルマニア。これまでのレッスルマニアで親子出場はないと思うので、親子出場を成し遂げて、アウトサイダーとしてレッスルマニアに出場するローガン・ポールに勝利したい。勝つことがとても重要だ。

―― 4月1日(日本時間4月2日)のWWEホール・オブ・フェーム2022で、ついにアンダーテイカーが殿堂入りします。この殿堂入りを見た時、どのように感じると思いますか?

 ついにその時が来たんだな。アンダーテイカーとバックステージで一緒に話したのはそんな前ではないので不思議な感じだ。彼のキャリアは長く続いたから彼とリングを共にしたり、敵対したりする機会を持つことができた。彼は称賛に値するのでとても嬉しく思っているんだ。彼は一生懸命だったし、会社を代表する素晴らしいロールモデルであり続けた。本当に嬉しい。彼は運のある男で父、そして夫として人生をとても楽しんでいる。彼のような男が賞を受賞するのは本当に素晴らしいよ。

 ミステリオ親子がYouTuberローガン・ポール&ザ・ミズと対戦する「レッスルマニア38」は日本時間4月3日にWWEネットワークで配信される。


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