[週刊ファイト4月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼S&D直前:タッグ戦線白熱 RゴンザレスDカイ 目指せ月Cグライムス
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■ WWE NXT 2.0
日時:3月22日(現地時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
パンデミック環境下ではずっとオーランドのパフォーマンス・センター収録だったNXTが、いよいよテキサス州ダラスのアメリカン・エアライン・センターへ遠征してのPPV大会『Stand & Deliver』直前回となった。現地土曜昼12時開始。東部時間なら午後1時。夜には『レッスルマニア』初日になるので仕方ないのだが、毎年大人のファンにはこちらが最重要大会であることに変わりない。
試合は入場花道のグンターことウォルターが、いきなり後ろからどつかれるところから、目まぐるしいスピードで展開するインぺリアム対MSK+LAナイトの6人タッグである。
6人とも技量のレベルがもの凄いんだが、器用に技師ぶりを魅せたLAナイトが良い。目立っていた。公式写真にイイのがなかったが、これはWWEネットワークで確かめて欲しい。
ファビアン・アイクナーのクローズラインがナッシュ・カーターに決まるケツだが、前哨戦なんだからそれはどうでもイイ。MSKは素晴らしいのである。『Stand & Deliver』ではクリード兄弟を加えた三つ巴戦がセミにラインアップされた。ハイレベルになることは請け合いだ。また結末にも注目だろう。
パリス・ヒルトン風キャラのティファニー・ストラットンと、ダイヤモンドマインのアイビー・ナイルは、どちらも売出し中なので、ケツにも興味を持続させただけでなく、ちゃんと二人でやれていた。ストレッチプラム変形のドラゴンスリーパーが決まっている。
◆“太陽の戦士”サレイが抗争するティファニーをタップ負けに追い込んで仕返し
“太陽の戦士”サレイが抗争するティファニー・ストラットンの試合で妨害しに現れると、舌戦でティファニーをタップ負けに追い込んで仕返しした。ティファニーがアイビー・ナイルとの対戦で渾身のクローズラインを決めてチャンスを迎えると突如会場から謎の煙が上がり始めた。するとそこから太陽ネックレスを破壊されたサレイがリングコスチュームで現れて因縁のティファニーと激しい舌戦を展開すると、この妨害の隙にティファニーはアイビーのドラゴンスリーパーを決められてタップ負けに追い込まれた。サレイが活躍するNXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。
受け役専科になってしまっているファンタズマ軍ホワキン・ワイルドとラウル・メンドーサの職人組。今宵にoverさせるのはジョシュ・ブリッグス&ブルックス・ジェンセン組である。写真のように上下の合体技にホワキンが沈むのだが、たまたま記者が人種差別に切り込んだ舞台劇FENCESでトニー賞を取ったデンゼル・ワシントンが、自分で監督・主演した映画版を見たあとだったこともあるのか、「白人組が勝つのかよ」と思ってしまうのだが・・・。ちなみにファンタズマ軍にはジェニファー・ロペス似のエレクトラ・ロペスがいるので、白人軍の女はファロン・ヘンリーだそうです。
🤯#WWENXT @joaquinwilde_ pic.twitter.com/ccrwNmGBwg
— WWE NXT (@WWENXT) March 30, 2022
ホワキン・ワイルドはルー・テーズを継承してました。彼なら出来ます。やれます。絵になりました。
Toxic Attractionのタッグ王座、どうするのかと思っていたら、勝てそうな挑戦者がいないとなったのか急遽、ラケル・ゴンザレスとダコタ・カイ組が仲直りだって。まぁこれはニンマリなんで文句ありません。これがkick offショーのカードになるようだ。
◆紫雷イオが「NXTスタンド&デリバー」を前に王座奪取を宣言
紫雷イオがケイ・リー・レイと共に「NXTスタンド&デリバー」のNXT女子王座フェイタル4ウェイ戦で挑む王者マンディ・ローズを挑発して王座奪取を宣言した。イオはケイ・リーと共に映像で登場すると「私たちはマンディらに仕返しするためにチームを組んだ」と王者を挑発するとケイ・リーは「私が王者になったらマンディのように助けはいらない。ベストな王者になるだろう」と王座奪取に自信を示した。
これにイオは「ケイ・リーを倒すことになっても私が勝つ」とパートナーにも容赦せずに王座獲りを宣言すると、ケイ・リーは「やってみるといいわ。がんばって(字幕はGood Luck)」と日本語を交えて答えた。AEWでも英語しゃべれないキャラ設定にしているアンドラデが「トランキーロ」と、ルチャ中継を原語版で見ていた記者にはよく出る単語を発したのだが、すぐにtake it easyと、そこは英語でも言い直していたのが印象的。日本ではロス・インゴベルナブレスの内藤哲也が「トランキーロ、焦るなよ!」とやるんだが、英語訳だと「気楽にいこうぜ!」なのである。まぁ日本に来ていた外国人選手ならGanbatteは皆さん知っているのだが、KLRがNXT番組で日本語を発して、字幕テロップ、イオの日本語にも字幕というのが面白い。KLRにわざとの強いスコットランド訛りでプロモさせるのは、止めて欲しいんだけど。
王者マンディ、イオ、ケイ・リー、コーラ・ジェイドが激突するNXT女子王座フェイタル4ウェイ戦が行われる「NXTスタンド&デリバー」は日本時間4月3日にWWEネットワークで配信される。
ヴォン・ワグナーが、チェース大学のボゥディ・ヘイワードを料理する試合もまた、謎の美女ソフィア・クローンウェルがリングサイドに来ていて、一段低い実況席のKUSHIDAとイケメン二郎が日本語で「日本の女の方がイイだろう?」とか変な実況やるのがどうなのか。なんかショーン・マイケルズ現場監督の考えるセンスは古い気がするんだが・・・。
◆イケメン二郎がヴォン・ワグナーの襲撃で撃沈!ジャケットが真っ二つに
“ジャケット・タイム”イケメン二郎がヴォン・ワグナーに襲撃されて自慢のジャケットが真っ二つに引き裂かれた。KUSHIDA&イケメン二郎がワグナーとボゥディ・ヘイワードの試合に日本語実況として登場すると、KUSHIDAは観戦に現れた“美女”ソフィア・クロムウェルに見惚れるイケメン二郎に「ちゃんと実況解説しろ! そっちばかり見てんなよ」と注意しながら試合を実況した。
試合はワグナーがターンバックルにヘイワードを叩きつけると、スイングスラムで沈めて勝利。試合後、KUSHIDAは近寄ってくるワグナーに「なんだ! やるか?」と臨戦態勢となったが、顔面を実況席に叩きつけられるとイケメン二郎は強引にリングに引きずり出されてワグナーのスウィングスラムで撃沈。さらに自慢のジャケットも脱がされると真っ二つに引き裂かれた。ジャケット・タイムが活躍するNXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。
随所に『Stand & Deliver』のカード紹介、選手の煽りビデオが挿入される番組構成であり、メインの王者ドルフ・ジグラー、挑戦者ブロン・ブレイカーのあらためての紹介があるのは当然なのだが、後者のセグメントの注目は、公式にブロンがリック・スタイナーの息子であることをAcknowledge(ローマン・レインズの台詞=認知)したことに違いない。
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◆スタイナー・ブラザーズの2022年WWE殿堂入りが決定
スタイナー・ブラザーズ(リック&スコット・スタイナー)が2022年の名誉殿堂「WWEホール・オブ・フェーム」入りすることが発表された。2022年度の殿堂者としてはジ・アンダーテイカー、ベイダー、女子のシャーメル、シャド・ガスパード(ウォリアー賞)に続いて第5号となる。スタイナー・ブラザーズは1989年にタッグを結成すると1993年にはWWEに登場して祭典『レッスルマニアIX』でヘッドシュリンカーズに勝利。同年6月にはWWEタッグ王座を獲得するなど歴史にその名を刻んだ。その後、1995年にECW、1996年にはWCWに参戦するとハーレム・ヒートを下してWCWタッグ王座を戴冠、1990年代を代表するタッグチームとして活躍した。「WWEホール・オブ・フェーム」は、米国現地時間4月1日にテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターでSmackDown生中継に続いて行われ、その模様は日本時間4月2日にWWEネットワークで配信される。
日本ではSmackDownのYouTube配信が翌日になるため、やや変な順番になってしまうが先にHall of Fameがリアルタイム視聴可能となる。本誌はジョージ・ナポリターノ記者をダラスに派遣。殿堂式典もカバー予定だ。