シャーロット後RAW梯子戦SロリンズRミステリオFベイラーKオーエンズ

(c) 2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

■ WWE RAW シーズンズ・プレミア
日時:10月25日(現地時間)
会場:テキサス州ヒューストン トヨタ・センター

 あとから知ったことなのだが、WWEに関しては週末に大きな事件というか、シャーロットの行動が今も大騒ぎになっているのである。はっきりいって、今回のRAWがどうだった、ああだったよりはるかに大きな激震中なのだ。
 SmackDownはベッキー・リンチとシャーロットのベルト交換がトリというかメインというか目玉ではあった。ここでシャーロットが、ベルトを投げつけて「冗談じゃない」というボイコット態度だったのだが、なんとこれはガチだったのだ。

 よくあるスキットにしか見えなかったのでSmackDown評を公開した時点では舞台裏の騒動まで知らなかったのだが、普通にリハーサルまでやってるセグメントなのに、実際の生中継リング上でシャーロットは予定にない掟破りの行動に出たのだという。道理で、なんかWWE役員のソーニャ・デヴィルが慌てていたんだが、これは後出しジャンケンであって、見ている段階ではお芝居の一貫だと記者は思っていた。
 バックステージに戻って来て、すぐそこにはブルース・プリチャード現場責任者やビンス・マクマホンもいたそうで、その前でも当然ベッキーが、「どういうこと?」と言い争いになり、シャーロットはセキュリティーに連れられてそのまま帰されたのだそうな。確かに大事件である。普通ならシナリオに従わないならクビなんだが、そこはトップ中のトップにしてWWEの顔である。事件が起きても下っ端とは後処理が違う。AEWに行かれては困るので、WWEはこれを次回はアングルに転換するそうなんだが・・・。
 本誌はもちろん、安易なベルト交換はどうなのかと有料拡大版にも繰り返し活字に残してきた。ただ、大人のファンが怒っているだけでなく、今回は当事者の選手たちが「バカバカしい」とスンナリのベルト交換スキットに従わず、投げつける行動に出た顛末であった。

 さらに同じ金曜の現地夜、AEWのRampageが放送されてアンドラデがSNSで”Fuxx WWE”と発信。これはPACとの名勝負(どっちが勝った負けたは大人のファンには関係ありません!)の評判がアチコチで非常に良かったことに自信を持ったから、「自由にやらせてくれたら俺はこれだけ出来る」というアピールだと思ったのだが、これまた内縁の妻であるシャーロットの騒動に「ふざけるな!」が真意だったという。まして、シャーロットのママ(リック・フレアーの前妻)までSNSに出てきて「酷い!」とやりだして、騒ぎは収まるどころか大荒れの現在である。シャーロットの肩を持つユニバースが声高なのは無理もない。それもこれも、AEWの急激な台頭が背景にあるのだが、前もタッグ王座のブランド間交換があったとはいえ、ベルトの権威を安易に扱うのは不味いと本誌は活字に残してきた通り。ちなみにオカダ・カズチカは、権利書の替わりに前のIWGPベルトを持ち出していたのだが・・・。伝染するのはどこの国であろうがコロナもマット界も同じ、世界はもうグローバル時代なのであった。


 さて、やたら「シーズンズ・プレミア」を冒頭から強調するRAWであり、ありゃ? SmackDownのは現地10月8日だったのに、局によって違うのかと思っていたら、なんのことはない、問題のドラフト会議の発動が『クラウンジュエル』後なので、RAWのルースターが替わってますということのようで。その好評だった『クラウンジュエル』からは、番組のあとの方でゴールドバークのボビー・ラシュリー退治のハイライトも流されているんだが、上記の事件勃発といい、目まぐるしく情勢が動いているから感覚的には「えらく昔のリキャップやっている」ように思えたものだ。

 WWE王者ビッグEがシーズンプレミアとなる番組オープニングに現れて「スマックダウンからやって来たのは誰だ?」と会場に問いかけると移籍してきたロリンズが登場した。さらにレイ・ミステリオ、ベイラー、オーエンズが次々に現れて王座挑戦を表明すると挑戦者決定フェイタル4ウェイラダー戦が決定する。


 なんで最初のカードがタッグ王座挑戦者決定3way戦になったかといえば、事前に告知されていたAJスタイルズ&オモスがRK-Broに挑戦が、なんらかの事情でAJ欠場だったから。理由は番組では一切説明なし。ということでストリート・プロフィッツ、ドルフ・ジグラー&ロバート・ルード、オーティス&チャド・ゲイブルの巴戦に。オモスは出てきてちょっかい出してましたけど。

 ジグラー&ルードの職人組がもう1試合やることになる勝利もあり、いい試合見せてくれたんで文句ありません。ただ、公式写真からは省かれているんだが、お仕事やってたのは影の実力者チャド・ゲイブルなのであって、それが確認出来た点でもよろしいかと。


 PPV大会のカードを一般向き番組でもう一度やりますシリーズで、クイーンズ・クラウン(QC)優勝のゼリーナ・ベガ戴冠式なんだが、ドゥドロップ再戦も。短かかったからまぁいいか。

◆王者ベッキーがビアンカの王座挑戦を受諾「試合をしたいならやってやる!」

 新RAW女子王者ベッキー・リンチが乱闘となった“EST”ことビアンカ・ブレアの王座挑戦を受諾し、次週のRAWでベッキー vs. ビアンカのRAW女子王座戦が決定した。ベッキーがPPV「クラウン・ジュエル」で王座防衛したことに触れながら「もうビアンカの王座挑戦を見たくないでしょ。リア・リプリーやリブ・モーガンを倒す方が見たいよね」と会場に語り掛けるとそこへビアンカが姿を現した。

 ベッキーは王座挑戦を表明するビアンカに「後ろの列に並び直しな! bitch(クソ女)」と言って拒否すると、怒ったビアンカに解説席に叩きつけられ竹刀攻撃からKODを狙われた。しかし、これをサミングで回避したベッキーはロシアン・レッグスィープで反撃すると「試合をしたいならやってやる!」とビアンカの王座挑戦を受諾し、その後、次週のRAWでベッキー vs. ビアンカのRAW女子王座戦が決定した。
 はい、こっちはリハーサル通りのスキット(お芝居)です。いいんじゃないですか? PPV級カードが一般向き番組で見られます。WWE必死なんです。


 ダミアン・プリーストとT-Bar(ドミニク・ダイジャコビック)は大型同士で迫力あったかと。アメリカはなんでもDQと実況は言うんだが、どっちが反則なのか? 先に実況席の大きな椅子投げたのはT-barだけど、倍返ししてたのはプリーストだし。まぁ攻防が五分五分だったので文句はありません。


 美貌を守るためマスクしたら強くなる(らしい)カーメラがリブ・モーガンにXファクターを決めるカードは、正式に婚約した実況席にいるコーリー・グレイブスのところに行って全部は聞こえないんだけど、意味深やって他の実況が突っ込む箇所だけ面白かったのに、それは公式写真に選ばれてないんじゃ報道のしようがありません。


 キース”ベアキャット”リーが、セドリック・アレキサンダーを潰す短いスクワッシュ・マッチもありました。次はシェルトン・ベンジャミンなんですかねぇ。お客さん、入り込んでません! まぁ「声出すな」の日本と違ってRk-Broとかには大きな声援聞こえるんですが、そのため違いが如実にわかってしまうという・・・。


 スマホ自撮りのことをセルフィーと言うのだが、すっかりそのキャラになったオースチン・セオリーがドミニクに勝ってもなぁ・・・。


 ランディ・オートン&リドルのRK-Bro受けてます。試合を面白くしているのは2試合目のドルフ・ジグラー&ロバート・ルードなんですが。


 冒頭のセグメントで、出てきた4人がこれまでのチャンピオン歴を延々とひけらかして登場していて、レイだってタッグだの、インタコンチだけでなく2度の世界王者になってるし、ケビンKOにいたっては、「このトヨタ・センター(カリフォルニアのトヨタ・アリーナとは大違いの大会場)でお前(セス・ロリンズ)に勝って王者になった」と、全員がもの凄いタイトル歴のツワモノばかり。もっとも、そもそもタイトルが多すぎるからそうなるんであって、だからシャーロット暴走事件も引き起こしたのだが。
 まぁ、大変良く練られた構成で面白かったからメインは誉めるしかないのであった。

◆セス・ロリンズがフェイタル4ウェイラダー戦を制してWWE王座挑戦権を奪取「俺が次の王者だ」

 セス・ロリンズがレイ・ミステリオ、フィン・ベイラー、ケビン・オーエンズとの挑戦者決定フェイタル4ウェイラダー戦を制してWWE王座挑戦権を奪取した。メイン戦となった挑戦者決定戦ではロリンズがオーエンズにDDTを決めるとベイラーをラダーに叩きつけて攻め込んだが、ベイラーのスリング・ブレイドやドロップキックで反撃されて激しい攻防を展開。

 終盤にはロリンズがオーエンズを場外のラダーに投げ飛ばし、捕まえたベイラーをカーブ・ストンプで沈めるとラダー上の契約書を奪取して挑戦者決定戦を制した。試合後、ロリンズは王者ビッグEと対峙したが、握手を拒否されると「俺が次の王者だ」と叫んでその場を後にした。

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◆WWEが2022年のPPVスケジュールを発表
 WWEは翌年のPPVスケジュールの日程と会場を発表した。2022年の予定では2日連続開催のPPV「レッスルマニア」(テキサス州ダラス/AT&Tスタジアム)が注目され、さらに1年で最も多くのスタジアムイベント開催(最低4回)で新記録を樹立することになる。

スケジュールは以下の通りです:

米国時間1月1日(土)/日本時間1月2日(日)PPV「Day 1」(アトランタ/ステートファーム・アリーナ)
米国時間1月29日(土)/日本時間1月30日(日)PPV「ロイヤルランブル」(セントルイス/ドーム・アット・アメリカズ・センター)
米国時間4月2日(土)・3日(日)/日本時間4月3日(日)・4日(月)PPV「レッスルマニア」(ダラス/AT&Tスタジアム)
米国時間5月8日(日)/日本時間5月9日(月)PPV「名称未定」(プロビデンス/ダンキンドーナッツ・センター)
米国時間6月5日(日)/日本時間6月6日(月)PPV「名称未定」(シカゴ/オールステート・アリーナ)
米国時間7月2日(土)/日本時間7月3日(日)PPV「マネー・イン・ザ・バンク」(ラスベガス/アレジアント・スタジアム)
米国時間7月30日(土)/日本時間7月30日(日)PPV「サマースラム」(ナッシュビル/ニッサン・スタジアム)
米国時間9月3日(土)または9月4日(日)/日本時間9月4日(日)または9月5日(月)PPV「名称未定」(会場未定)
米国時間11月26日(土)/日本時間11月27日(日)PPV「サバイバー・シリーズ」(ボストン/TDガーデン)

 これらのイベントに加えて、2月と10月に行われるPPVが追って発表される予定。すべてのPPVイベントはWWEネットワークでライブストリーミングされる。

※イベントは変更される場合がある


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