[ファイトクラブ]志田光AEW50勝セリーナ!Dオーダー+仮装Hペイジ粉砕エリート軍

[週刊ファイト11月4日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼志田光AEW50勝セリーナ!Dオーダー+仮装Hペイジ粉砕エリート軍
 (c) AEW タダシ☆タナカ編
・水曜夜に戻って平均視聴者数941,000視聴率土曜夜中0.22⇒0.40%

■ AEW Dynamite
日時:10月27日(現地時間)
会場:米マサチューセッツ州ボストン アガニスアリーナ


 事前告知通りCMパンクvs.ボビー・フィッシュ戦から。フィッシュは中堅の扱いとはいえ、ちゃんと一進一退の攻防をやらせるランクではあるところがAEWであり、またNXT時代の脇役扱いよりはずっと上でもある。また、その待遇に応えるかのように、ブライアン・ダニエルソン戦といい、コンディションが絶好調でもある。よって当初の試合デザイン以上にCMパンクが焦っているのが見え隠れする展開になるのだ。

 実際、写真上左の「お休みなさい」ジェスチャーでの1回目のG2Sは、これが咬ませ犬相手だったらそれがフィニッシュなのだが、フィッシュはそうはさせないとなり、さらに攻防が続くのだ。最後に2度目の「お休みなさい」ポーズからのG2Sのカバーなのだが、試合中からやや足を引きづっていたパンクは確かにカバーに行くまで若干もたついてしまう。そしてレフェリーがカウント3叩くのだが、フィッシュは肩を上げるのである。すでに現地で議論になっているのを見かけて、レフェリーのミス、フィッシュのミスとピーチク、パーチクなのだが、記者の見解はこれがplanned finishだったものの、ややカバーが遅いと敏感に感じたフィッシュが、そういう場合は肩上げないと説得力がなくなると自主判断したんだと判定する。ただ、LIVE中継で尺も決まっている。レフェリーは3叩くしかなかったのだ。実況席は「カウント3.1だった」と咄嗟のフォローはしていたのだが・・・。なにしろパンク自身が納得してない表情だったのが印象に残った。


 MJFが地元ボストンの、MMAもやってるとか紹介はされていた無名ローカル・インディ選手を1分で片付ける試合はどうでもいいが、スティング、そして暫くTV番組から消えていたダービー・アレンの襲撃展開に。画鋲を貼ったスケートボードで背中叩いたりしていた。それにしてもMJFの毒舌は毎回関心である。しゃべりの天才なのだ。


 サミー・ゲバラのTNT王座防衛戦は”MEN OF THE YEAR”のイーサン・ペイジ戦。見ごたえ十分の攻防となった。

 エビ固めで切り返してのゲバラ王座防衛に納得しないペイジが暴れるも、残留が決まったのでインナーサークル軍が救出に。

 ジェリコ・クルーズから戻った親分クリスは、ボストンなのでエアロスミスの♪Sweet Emotion(やりたい気持ち)だって。ロック野郎です。そしてPPV大会『All Out』はATT(アメリカン・トップ・チーム)MMA軍との5対5ということに。


 志田光のAEW50勝目がお預けになったにみならず、ヒール転向のセリーナに記念盾まで壊された剣道戦士が、リベンジに燃える女子TBS王座トーナメントにエントリー。これがもう、この日のDynamiteの明らかなベストマッチだったのみならず、当初は「NXT女子部門に比べて弱すぎ」と揶揄されてきたAEWの女子戦線においても、これまでの最高傑作となる名勝負へと進化を遂げていく。
 ニアフォールの連続となる一進一退の攻防は、やがて”This is AEWSOME”の会場HEATを巻き起こし、女子AEW戦線の新たな伝説へと昇華していくのだ。

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