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視聴者数的にもガチ結婚式を含み好評だった新装開店回のおさらいからの番組で、やはり王座に返り咲いたトマソ・チャンパから。本人に指摘されるまでもなく、前回の王座はケガによる途中返上だったので「戻ってきた」ことになる。但し、最初に一緒にリングに上がっていたのは先週に紹介されたばかりを含む新鋭ばかり。新顔が軸だから2.0なのである。
ただ、そこにキャメロン・グライムス、LAナイト、リッジ･ホランド&ピート・ダンらが次々と現れお約束の乱闘に。わかりやすく2.0のコンセプトを提示したことになろう。
延期されていたKUSHIDAのクルーザー級王座防衛戦、なにしろロデリック・ストロングのダイヤモンド・マインはクリード兄弟、筋肉女アイビー･ナイルも場外に落ちたKUSHIDAにスーパーマン・パンチ見舞うとか、リング回りにいるのが全員敵ばかりだから、どうなるかは大人のファンには最初からわかっているカードなのだが・・・。ただ、試合運びはKUSHIDAの方が明らかに上手いことが見られたので、勝った負けたとは別観点で楽しんでいるスマート層には大満足の王座戦だったかと。
ケイ・リー・レイはよく知らないアマリ･ミラーとかいう選手にリバース・ゴリーボムを決めるスクワッシュなんだが、相手が役不足過ぎてこれではアピールになってない。
シンガポール出身のダンテ･チェンは上海で行われたオーディションに合格してアメリカに来たそうで、実況の英国人ウェイド・バレットが異国に住むことの大変さを話していたのは納得だ。トレイ･バクスターが相手を務めてエンジェル・ガザのエンジェル・クリッパーで仕留めていたが、ギミックでの自称はともかく、あとにも先にもシンガポール出身の選手をWWEが採用したのは最初なんだそうである。凄い快挙には違いないのだ。
私服姿のジョー・ゲイシーが「我々は統一と寛容を達成して平和をもたらす」と講釈をおっぱじめて、煩いとキャメロン・グライムスが鮮やかなケイブンを叩きこむカードも。短いけど攻防は迫力ありました。
これまたよく知らないアナ･シェールを、ファンタズマ軍のエレクトラ・ロペスがマットに叩きつける短いスクワッシュマッチも。
当然ながらHIT ROWのB-FABが背後から襲って抗争は続きます。
本誌既報通りビンス・マクマホンら首脳陣が、「ブロンソン・リードは要らないけどオデッセイ・ジョーンズは召集したいからプッシュしろ」と指示したとされるため、ハンディキャップ戦で二人まとめて無名選手を圧殺してました。
長身のアンドレ･チェイスは「ブレイクアウト・トーナメント」でジョーンズに負けているんだが、今のギミックはチェイス大学（University）だそうで、これまたよくわからない講釈垂れているんだが、ケンカ売ってました。
黒髪マンディ・ローズ御一行はToxic Attractionなるヒールユニットだそうで、NXT女子部門をかき回すんだそうです。
番組トリがタッグ戦でトマソ・チャンパのパートナーに抜擢されたのが、新装開店NXT2.0の最初の試合に出てきたリック・スタイナーの息子ブロン･ブレイカーという・・・。「ティモシー・サッチャー先生はどうなったのか」とか、マニア層のNXT派はブツブツ言ってるようなのだが、なにしろ「年配客デモグラフィックに支持されていて、肝心の若者照準になってない！」と上層部から怒られている事情がある。トリプルHが心臓手術したんで、今やってるのはショーン・マイケルズなんだが、シャーロットとアレクサ・ブリスのアホなコントやったら「会場だったら帰る、テレビならチャンネル変える」と脅してくる、うるさい年配客との板挟みで苦労わかります(笑)。
対するはピート・ダンとリッジ･ホランドの英国勢だ。途中に入るNXT UKの告知、最凶兵器イリヤ・ドラゴノフのUK王座に挑戦するのは誰かに思わず反応してしまうのがその「うるさい年配客」ということ。但し、ブロン･ブレイカーのパワースラムとか、思わず画面に向かって「うぉ！」と声が出てしまうくらいの切れ味は親父よりはるかに凄いことは確かなのである。
試合は、先週の新装開店番組の予定のFatal 4 way戦に、”ロッカールームで襲われた”ということで引っ込むことになったカイル･オライリーが脇腹をセールしながら出てきて、リッジの警棒を奪って叩くこともあり、ブレイカーの再度のパワースラムが決まるのであった。
■ WWE NXT 2.0
日時：9月21日（現地時間）
会場：米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
◆KUSHIDAがストロングと王座戦もダイヤモンド・マインに妨害され無念の王座陥落
KUSHIDAがロデリック・ストロングとNXTクルーザー級王座戦でホバーボードロックを決めるも、ダイヤモンド・マインに妨害からストロングのエンド･オブ･ハートエイクを決められて無念の王座陥落となった。コーチのハチマン（鈴木秀樹）を筆頭にダイヤモンド・マインのマルコム・ビベンス、クリード兄弟、鋼鉄女アイビー・ナイルがセコンドに付く中、KUSHIDAとストロングが激突するとKUSHIDAがアトミックドロップからドロップキックやマサヒロ・タナカを放って攻め込めば、ストロングもビッグブーツやバックブリーカーで反撃して白熱の攻防を展開する。
終盤にはKUSHIDAが必殺のホバーボードロックでストロングを捕まえたものの、ビベンスがタップ寸前のストロングの足をロープにかけてエスケイプ裁定に。さらにビベンスがレフェリーの注意を引いた隙に場外に引きずり出されたKUSHIDAはアイビーのスーパーマンパンチを顔面に食らうと続けてストロングにエンド･オブ･ハートエイクを決められて３カウント。KUSHIDAがダイヤモンド・マインの妨害によりストロングに敗れてNXTクルーザー級王座から陥落した。
試合後には現れたグレイソン･ウォーラーがストロングに王座挑戦を表明して次週の王座戦が決定すると、KUSHIDAは「タイトルを失った・・・。このタイトルは俺にハングリー精神を思い出させ、そしてこのWWEという大きな組織で王者としていることがいかに難しいかを教えてくれた。俺は奴ら、特にマルコムが許せねぇ」と自身のツイッターで投稿。これにイケメン二郎も「ダイヤモンド・マインが6人掛かりでKUSHIDAのタイトルを奪った。腹が立つし、フェアな試合じゃない」と投稿してKUSHIDAに同情した。
◆イケメン二郎が“イケメンショー”で悩殺ウインクを披露
“ジャパニーズ・ハンサム・スタイル”イケメン二郎がNXTの“イケメンショー”で悩殺ウインクを披露した。イケメン二郎は「俺はイケメン二郎。ようこそイケメンショーへ！」と言って映像セグメントに登場すると、ジャケットやコスチュームが詰まったクローゼットを披露。さらに「日本人スーパースターだと“ストロングスタイル”を連想するだろうが、イケメン二郎だと“スタイルストロング”だ」と自身のスタイルを説明すると、続けて「皆“イケメン”の意味を質問してくるが、“イケメン”とはハンサム男。ハンサム男にはジャケットが必要なんだ」とファッションショーばりにカラフルなジャケットを次々と披露する。最後は「イケメンショーを見てくれてありがとう。“スタイルストロング”を覚えてくれよな」と悩殺ウインクをして締めくくった。
当初は『205 LIVE』要員の扱いだったイケメンだが、NXT2.0になって結婚式では指輪の入った箱をあのジャケットから出す役で出番、そして今回の尺を貰った個人紹介のビデオ挿入である。この日、シンガポール出身の選手もデビューしている。日本人選手間の競争だけではない、全体的にアジア人も増えてきているのだ。そうなると、やはり他とは違う個性であり、いかに差別化出来ているかである。新装番組、正しい判断がここにも確認出来る。今後の活躍に期待しよう。
◆紫雷イオ&ゾーイ・スタークとトキシック・アトラクションの王座戦が次週のNXTで決定
NXT女子タッグ王者紫雷イオ&ゾーイ・スタークの凸凹組がトキシック・アトラクション（マンディ･ローズ＆ジジ･ドリン＆ジェイシー･ジェイン）の王座挑戦を受諾して次週のNXTでの王座戦が決定した。マンディがジジ＆ジェイシーと共にリングに上がると「NXT女子部門は私を必要としている。野獣を解き放つ準備はできているわ。私たちがNXT女子部門の未来よ」と自信を示すと、ジェイシーは「トキシック・アトラクションはNXT女子タッグ王座奪取を望んでいる」とタッグ王座挑戦を表明した。
これにイオは「ジジもジェイシーも好きじゃない。だから奴らが王座戦を望むなら対戦してやろうじゃないか」と王座戦を受諾したが、ゾーイが「う～ん。チームとして2人で相談すべきじゃない」と躊躇すると2人が揉め出してチームとしての不仲を露呈。しかし、最終的にイオが押し切って次週の王座戦が決定すると、自身のツイッターでは「奴らのことは知らないが次週、私のタイトルを防衛するだけだ」と王座防衛を宣言した。
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