「KNOCK OUT 2021 vol.4」王座決定トーナメントに出場する4選手の会長インタビュー!メインカードWINボーナス発表!

 2021年9月25日(土)に後楽園ホールで行われる「KNOCK OUT 2021 vol.4」で、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメントに出場する4選手の師である、橋本敏彦 橋本道場会長(花岡 竜/INNOVATIONフライ級王者)・荒川真治 空修会館代表( 空龍[くうりゅう])・良太郎 team AKATSUKI代表(濱田 巧)・健太 REON Fighting Sports Gym代表(心直[しんた])のインタビューが届いた。

またメインカード3試合の【WINボーナス】が決定!
 今大会の主要カード勝者には、協賛会社より下記【WINボーナス】が贈られる
◇初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦
安達浩平vs響波
「無法島賞」金30万円

◇スーパーファイト/KNOCK OUT-RED -t3.0kg契約
白幡裕星vsサンチャイ・TEPPEN GYM
「株式会社イーライフグループ賞」金30万円

◇KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント
優勝者
「創世のタイガ賞」金30万円

■『KNOCK OUT 2021 vol.4』
日時 2021年9月25日(土) 開場17:00 開始18:00
会場 後楽園ホール
協賛 株式会社FOREST PLANET マリオンアパレル株式会社 清水工業株式会社 ポノス株式会社 株式会社Tカンパニー 株式会社OFFICE MIRAI 備長炭焼き鳥・駅 
セイクリッドフォース株式会社
チケット料金 
SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円増し 
※全席指定/消費税込み
※今大会は新型コロナウイルス感染症対策のため、座席数を制限して販売いたします。
※6歳未満は入場無料(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料)
チケット販売 KNOCK OUT OFFICIAL SHOP チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow ℡:03-6262-3760 mail: promotion@knockout.co.jp  HP:https://knockoutkb.com/
中継:「ツイキャス」にてプレミア配信【ライブ観戦チケット:3,300円(税込)】【ファイター応援チケット:6,600円(税込)】
当日17:55より全試合終了までのPPV有料生配信
視聴購入URL:https://twitcasting.tv/kb_knockout/shopcart/102425
※視聴期限:2021年10月9日(土) 23:59まで。何度でもご視聴いただけます。

【発表カード】
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール

<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 決勝 3分3R(延長1R)>
準決勝(2)の勝者
準決勝(1)の勝者

<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(2) 3分3R(延長1R)>
花岡 竜(橋本道場/INNOVATIONフライ級王者)
 vs.
空龍[くうりゅう](空修会館)

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」BLACK(肘なし)スーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント!花岡竜 & 空龍(くうりゅう)インタビュー!

◇橋本道場・橋本敏彦会長
「注目ポイントは持ち前の多彩な技。それを習得できた理由は……」

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場する花岡竜の師匠・橋本敏彦会長。さまざまな団体で数多くの王者を輩出してきた名門・橋本道場。『KNOCK OUT』でもフェザー級の安本晴翔、スーパーフライ級の白幡裕星と、REDルールで現王者が2人いるが、花岡も彼らに続くことになるか? その自信のほどを聞いた。

──花岡選手は優勝候補と言われているので、最初にズバリお聞きします。今回のトーナメントで優勝する自信は何%でしょう?
橋本 %で言うなら25%ですよ。4人のうちの誰かが優勝するんだから。

──まあそうではあるんですが……。
橋本 違うな、まあ実際で言うと……70%かな。

──それでも思ったほど高くはないんですね。
橋本 実力は一番あると思うんですよ。可能性自体は高いと思うんです。準備もバッチリしてますし。ただ勝負だから、何があるか分からないじゃないですか。だから70%。10回やって10回とも勝つなんて言わないからね。3回は何かがあるかもしれない。時の運ということもあるし。ただ、その中でも勝つ確率を上げるために必要なのは、集中力じゃないですかね。

──そこがカギだと。会長から見て、花岡選手のいいところというのは?
橋本 気が強いところ。それから……ウチはキックだけじゃなくて空手上がりもいて、いろんな選手がいるんですよ。最初、竜君はムエタイがやりたいのかと思ったらそうではなくて、周りの選手たちのいろんな技を真似したがるんですよ。そして、それを試合で出しますからね。

──確かに技の多彩さは花岡選手の大きな特徴ですね。
橋本 自分もプレイヤーだったから分かるんだけど、試合になるとなかなか出せないんですよ。でも彼は「ここで出すか!」というところで出しますから。俺が教えた後ろ蹴りなんて、ワンツーに合わせて出すなら分かるんだけど、彼はヒジに合わせて出しますから。(安本)晴翔は正確な距離で出すんだけど、竜君は違う距離からでも出していくんですよ。

──でも出したい技が出せるということは、器用なんですか?
橋本 いや、器用ではないです。ウチの練習方法の影響ですね。ウチは練習時間が長いし、例えば後ろ蹴りだけで30分とかやったりしますから。それだけの時間はヨソのジムさんでは取れないと思います。田舎の特権ですよ。

──田舎?
橋本 家賃が安くて、車も何台も停められるでしょ? 都心で同じようにやろうとしてもできないし、同じ時間だったらフィットネス・クラスを設けた方がお金にはなるんですよ。その必要がなくてずっと練習時間に充てられるから、選手たちが強くなるというのはあると思います。

──なるほど。いろんな技も、「できるようになるまでやれる」ということなんですね。
橋本 空手で何回も優勝してるOBなんかも脈々といるし、今いるキッズの子たちは晴翔のマネしてるしね。そういういい見本がたくさんいて、できるまでやる時間もある。その環境が一番いいんじゃないですかね。だからかどうか、ウチの選手たちは子供から大人までみんな意識も高いですよ。

──実際、チャンピオンもたくさん出てますしね。実際、花岡選手は練習熱心なんですね。
橋本 熱心だし、貪欲ですよね。まあ貪欲じゃないとプロで勝てるところまで行かないですよ。しかも、同じぐらいの階級で白幡裕星もいるしその兄の白幡太陽もいるし、ジュニアで大きい方の選手はフライ級ぐらいまでいきますからね。そういう意味で練習相手もたくさんいるし、いつも頑張ってやってますよ。

──準決勝の空龍選手に関しては? 花岡選手は会見でも意識しているという発言をしていましたが。
橋本 いい選手。強いと思いますよ。何より今17歳でしたっけ? それぐらいの年齢でサウスポーの選手って、みんな出来上がってますよね。右の相手が攻撃を出しても当たらない位置というのを知ってるんですよ。それだけに、目標は本当に準決勝突破ですよ。

──花岡選手であっても目標はそこなんですか? ご本人は優勝する自信満々という感じでしたが。
橋本 いやいや、まずはそこですよ。準決勝で勝たなきゃ、そこまでなんだから。その先は根性でしょう、トーナメントは。

──根性ですか。
橋本 竜君はジュニア時代にけっこうトーナメントをやってますからね。準決勝が終わるとどこが痛いとかいろいろあるんだけど、そこからどう回復するかとかは分かってると思います。トーナメント慣れという意味では、ウチはけっこう経験あると思いますよ。だからこそ、目標は準決勝突破ですよ。

──そういうことですね。では、他の3選手の会長にメッセージをお願いできれば。
橋本 良太郎、コノヤロー!(笑) というのはもちろん冗談で、「どこもこれからの選手を抱えてるジムだから、お互い頑張りましょう」と。これしかないですよ(笑)。もちろんウチが勝ちたいというのは確かだけど、いい選手は応援したいですから。仲間割れしてる場合じゃないからね。いい選手をお互いに育てて、業界を盛り上げましょうということですよ。その中に「ウチが勝つよ」という気持ちももちろんありますけどね。

──自信はある上で、ということですね。それでは最後の質問なんですが、当日、花岡選手のどこに注目してほしいですか?
橋本 一番はアレですよ。コカされた時に、立ち上がるのが速い。細かいことだけど。

──確かに細かいですね(笑)。
橋本 リングに背中をつけてるのがイヤなんだって(笑)。練習だと、横になったまま硬直してる時もあるんだけど、子供の頃から試合ではすぐ立つからね。ずっと「先に立て!」って言われてたから、染みついてるんですよ。

──しかし、花岡選手をコカせる相手というのもなかなか……。
橋本 そうだよね(笑)。まあ真面目に言うと、やっぱり多彩な技かな。彼はワンツーフックで固まらないからね。ワンツー後ろ蹴り!だから(笑)。ディフェンスしてても、ブロックしてワンツーじゃなくて、殴ってくる瞬間に後ろ蹴りだから。習った技は出したくてしょうがないみたい。自分が現役の頃は習っても出さないで、お腹ばっかり叩いてたけど。

──そうですか(笑)。
橋本 でも野球に例えるなら、その間に、ランナーは三塁まで進めてるんですよ。僕は元西武の森監督みたいなもので、采配自体は地味なんです。「とにかく腹を叩いて効かせろ」だから。でも選手たちは、その指示は聞きながらも、最後は派手なプレーで点を取ってくれるっていうね。今回もそうなってくれるといいなと思いますよ。

◇空修会館・荒川真治代表
「空修会館のDNAを受け継いだ“空修スタイル”にご注目ください」

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場する空龍の師匠・荒川真治代表。かつて全日本キックに名選手を送り出した空修会館から『KNOCK OUT』に初参戦する空龍は、代表から見ても最初の頃から違うものを感じたという。無敗の彼をトーナメントに送り出す心境とは?

──空龍選手には、最初の頃から素質を感じられましたか?
荒川 そうですね。小学1年生からだから10年ほどになりますが、ちょっと普通の子とは違うなというものはありました。まず気持ちの面で、自分が明確にチャンピオンになりたいという気持ちと、あと突き放してもついてくるのが一番早かったですね。そのへんが、やっぱりこいつは根性があるんだなと。本当に思いがあるんだなというのは感じました。

──基本的に、一度突き放してどうするか見てみるという感じなんですか?
荒川 いや、そんなこともないんですけど(笑)、プロクラスとか選手クラスになると、僕はかなり厳しいんですよ。だから、本当にやめさせるつもりはないんですけど、「やる気がないんだったらやめろ」みたいな感じで言うんですね。それでもグッとこらえてついてくる中では、彼が一番そういう気持ちがあったかなと思います。

──ジュニアの時期にはいくつものタイトルを獲られていますが、その頃からは順調に成長してきたという感じですか?
荒川 順調な時もありましたし、いくつか負けてもいるので、やっぱりその都度に立ち上がってきたという感じですかね。プロデビューしてからは、一戦ごとに実力がついてきたなというのが、実感として感じられます。

──特に伸びた点というと?
荒川 最近はパワーがついてきましたね。15歳の頃などは、やっぱり体がまだ子供じゃないですか。それが今月17歳になったということで、体の線もしっかりしてきたし、練習についてくるスタミナもついたなという意味で、すごく精神面も含めて強くなったなと思います。

──ではこのトーナメントは、代表から見ても、本人にとってかなりいいタイミングでチャンスが巡ってきたということでしょうか?
荒川 正直に言うと、ちょっと早いかなとも思うんですけど、やっぱり彼も挑戦する気持ちがすごくあるし、我々空修会館としてもチャレンジ精神を一番に掲げていますから。以前の先輩選手が、絶対勝てないっていう試合をひっくり返した前例があるので、今回もそれを僕は願っています。

──今回、トーナメントの他の選手たちは、全員キャリア的には空龍選手よりも上ですが、あえてそこは立ち向かってほしいと?
荒川 それは、正直言ってあんまり気にしてないですね。相手の方が試合数が多いとかは、全く思ってないです。ただ、空龍はこれまで一つ下の階級でやってきていて、スーパーフライ級では初めての試合になるので、階級的なものはちょっと気にかかる部分があります。ただ、先ほど言ったように体力はついてきているので、やってくれるんじゃないかなと思ってます。

──準決勝は花岡選手ですが、どう見ていますか?
荒川 すごくいい選手で、アマチュアの時にウチの子が1回戦ったことがあって、その時にかなり強いなと思ったことがあるんです。それで印象に残っていました。初めて存在を知ったのが、そのWBCムエタイ・ジュニアの全国大会でしたね。

──現在の空龍選手とは、どうなりそうですか?
荒川 かなり強敵なんですが、空龍にとってはみんな強敵なので、誰と当たっても一緒だと思っています。チャレンジャー精神で挑みたいですね。もちろん勝ちは目指していますが。

──決勝戦の準備という点はいかがでしょう?
荒川 僕の中では全くないです。僕は花岡戦が事実上の決勝戦だと思っているので、その戦いに勝ち上がることを第1目標にして、その上で決勝戦があるんだなぐらいにしか思っていません。

──なるほど。また空龍選手は、後楽園ホールでの試合は初めてですよね。後楽園のお客さんを驚かせる自信というのは?
荒川 もう10何年も前なんですが、空修会館は全日本キックでお世話になりまして、何人か活躍した選手が出たんですけれども、その空修会館のDNAを受け継いでいる数少ない選手だと思っているので、いわゆる空修スタイルというのを見てもらえたらと思っています。

──ズバリ、優勝してチャンピオンになる自信というのは?
荒川 正直なところを言うと、気持ちは100%勝ちたいですけど、勝敗はやってみないと分からないですね。

──他の3選手のジムの代表に、メッセージをお願いできますか?
荒川 橋本道場の会長さんは以前から存じ上げていまして。イノベーションの大会でご挨拶をさせていただいた程度でお話をしたことはないんですが、かなり活躍してるジムなので、ジュニアの全国大会などでもお会いすることがあって。ただ、後のお二方は存じ上げないんですよ。まだ歳がお若いので。だから今回、ご挨拶できたらいいかなと思っております。

──では最後なんですが、当日、空龍選手のどこに一番注目してほしいですか?
荒川 僕は全てを見てほしいなと思っています。スピリットであるとか、動きであるとか、これが空修スタイルですよというのを、もう古いファンの方ならお分かりかもしれませんが、そういうものを見せられたらなと思います。

<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(1) 3分3R(延長1R)>
濱田 巧(team AKATSUKI)
 vs.
心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」BLACK(肘なし)スーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント! 濱田巧 vs. 心直インタビュー!

◇team AKATSUKI・良太郎代表
「トーナメントに大事なのは“流れ”を掴むこと。“流れ”は確実にウチにあります」

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場する濱田巧の師匠・良太郎代表。自身も『KNOCK OUT』を代表する激闘ファイターの一人でもありながら、今大会には濱田、そして安達浩平と2人の選手をタイトル絡みの試合に送り出している。1日で一挙2冠を獲得して「AKATSUKI祭り」は実現するのか? 
──濱田選手と安達選手の準備で、良太郎代表が大変なことになっているという話を伺っていますが。
良太郎 はい(笑)。実際大変ですね、体がけっこうグチャグチャになってきました。2人ともタイトルが絡んでる試合なので、ミットもラウンド数を多くやっていて。一応分担という形ではやってるんですが、安達と濱田以外の選手も試合がバンバン決まってて、プロの選手だけじゃなくジュニアの王者とかも含めて、3~4時間とかぶっ続けとかなので、いやあ~、参ったっすね(笑)。慣れてますけど。

──それだけチームが好調ということですよね。
良太郎 好調なんですかね? あんなポンコツのオンボロ道場にしては頑張ってると思うんですけど。だって、雨が降ったら浸水するんですよ? ありえなくないですか(笑)。

──そうですか(笑)。そんな中で、濱田選手の仕上がり具合はいかがでしょう?
良太郎 前回の酒井柚樹戦を見てもらってわかると思いますけど、フィジカル面とか体つきは充実してますね。ファイトスタイル自体は、彼の試合を見たことある人は分かると思うんですけど、どちらかというと自分の直感とかをリングの上で信じて出せる選手なので。もちろん練習してきたことをしっかり出すこともできるんですけど、パワー、スタミナ……、あとは正直、トーナメントは根性が一番必要だと思うんで。そこに関してはかなり自信を持ってリングには上げられるかなという感じですね。

──初戦の心直選手もかなり自信を持って臨むようなんですが、どう見ていますか?
良太郎 心直選手は小学生ぐらいの頃からウチでたまに練習してましたし、ウチの選手とも何回か試合もしてたので、手の内は分かるっちゃ分かるんすけど。言ってしまえば、僕からしたら子供の頃から見てるからという目線もあるんですが、1選手として見てもレベルもしっかり上がってますし、テクニックもしっかりあると思うので、向こうも逆にこうくるだろうということは重々分かっていると思うので、そこはしっかり対策を取って。

──展望は?
良太郎 正直、トーナメントは優勝することが第1条件だと思ってるので。いい試合をしても負けちゃったら何の意味もないですからね。結果的に最後に笑えるように指示は出すんですけど、本人が今回はそのまま気持ちを前に出して、打ち合いとかを仕掛ける可能性があるんですが、そうなった場合、僕は選手を信じているので。あとはヒジがないじゃないですか。

──濱田選手の方はBLACKルールですからね。
良太郎 やっぱりヒジありだと、本当に3Rの2分58秒に頭を割れたら終わりとかになっちゃうんですけど、このルールは首相撲はあるものの、そこに関しての危険な距離での戦い方はないので、そこはしっかり、安達とは振り分けてずっとやってきました。

──そこを突破すれば決勝ですが、そこの対策というのは?
良太郎 こっちのブロックで言ったら心直選手はサウスポーなのでまずサウスポー対策をして、空龍選手が上がってきた場合は同じサウスポーで、ちょっとファイトスタイルが違うじゃないですか。花岡選手が上がってきたらオーソドックスなので、対オーソドックスと対サウスポーはしっかり振り分けてます。あと正直、トーナメントは半分運みたいなところがあるので、準決勝で相手が何かしらの故障絡みで上がってくる可能性もあるし、そういうのは現場の状況を見ながらこっちが的確に指示を出さないと、トーナメントは獲れないと思うので。ただ「勝った、休め、ホラ行け!」で勝てる世界では絶対にないので。情報収集が僕らの仕事で、戦うのは選手なので、現場でどれだけ情報をかき集めて選手に伝えられるかという感じですかね。

──そういう意味では、濱田選手は、セコンドの指示に関してはどうですか? 試合中に聞けるかどうかと、そこに従うかどうか。
良太郎 盲目的に会長とかトレーナーを信じてやる選手と、自分の戦いを、しっかりロジカルに考えて戦える選手がいると思うんですけど、濱田は練習メニューとかを僕が強制することは、もう最近はなくて、ロジカルに考えて「これが必要」「これが足りない」というのを自分で振り分けてやれるんですよ。試合でもそれをすごく考えて、自分のストーリーの中で戦えれば必ず型にハマるんですけど、そこで型にはまらなかった時に僕とかを頼ってきてくれるので、その時に正確な指示を出せれば。それこそ、この前の酒井戦はダウンを取って取られて、延長に行って。そうするとこの相手ジムのセコンドの性格とか選手のコンディショニングと、こっちのコンディショニングを見て、濱田に呼びかけた時に「どうすればいいですか」って聞いてきたので、しっかり指示を出して、結果的に倒して勝ったという形だったんです。本人の中でのストーリーができてるので、そのストーリーの邪魔しない程度に注意しながら戦ってくれれば、かなりイメージ通りの戦い方になるんじゃないかなと思いますね。

──それができれば優勝まで行くと。
良太郎 うん、僕は全然優勝できると思いますよ。もちろん、できないと思って送り出すヤツなんかいないと思いますけど。そこまで仕上げるのが僕らの仕事ですからね。

──濱田選手は近い将来のMMA転向を公言されていて、すでにMMAの練習もされているとの事でした。ご本人はそれによるいい影響も感じているようでしたが、代表から見ていかがですか?
良太郎 MMAでは使う筋繊維も違うし、フィジカルの強さは確実についたと思います。あと、やっぱり絶妙な距離感が生まれるんですよね。僕自身も、MMAの選手ともずっと一緒に練習させていただいてるので、どうしても僕らキックボクサーとかムエタイ選手とは違う、絶妙な距離感で戦える力は伸びてると思います。我々のような、純粋なキックボクサーとかからすると、ちょっとやりづらいなと思うリズムは、他の選手よりは持ってると思うので、逆にそれが突破口になってくれるかなとも思いますけど。

──現時点で、心配な点があるとすれば?
良太郎 流れを取られることですね。トーナメントには流れが間違いなくあるので。特に見る目が肥えてる人には、何となくやる前から戦前予想があるじゃないすか。で、トーナメントが始まると、ある流れが絶対に起きるんですよ。その流れがウチに来るようにしたいですね。それができれば勝てます。逆に、流れがあっちに行ってしまった場合はすごく難しいですよね。

──流れというのは、具体的には?
良太郎 当日の試合の順番とかも含めて、いろいろと重なってくるじゃないですか。その流れをウチに持ってきたいんですよね。流れっていうのはけっこう大事で、それこそ今、ウチはプロ選手が連勝、KO続きで来ているので、もうけっこういい流れに持ってこれていると思うんですよ。ジムの士気も上がって、呑み込む力は間違いなくあると思うので、そこは持って行きたいですよね。あとは安達が同日にタイトルマッチがあるので、そこで流れはウチに傾いてくれるかなという感じはしますけど。

──そもそも流れで言うと、濱田選手自身が前回連敗を脱出して、しかも激闘を制して勝ったところでトーナメントという時点で、いい流れではありますよね。
良太郎 そうですね。まあ、濱田の連敗というのもチャンピオンクラスの選手たちでしたし、本人はその間しっかり日々鍛錬してここまで仕上げてきてますから、他の3選手よりはそのへんの思いがあると思います。あとはやっぱり、ずっと『REBELS』に出てきてますから。『REBELS』から『KNOCK OUT』ときてるのは、僕や安達と一緒ですよね。その分、看板を背負う覚悟はあるんじゃないかと。

──トーナメント4選手の中では、その点で一番ですね。
良太郎 そのへんはやっぱり、僕が『REBELS』のチャンピオンというのもありますけど、ウチ看板を背負うという覚悟も、資格もあると思いますし、それにふさわしいぐらい、彼らは練習したと思うので。

──では、他の3人の代表に対してメッセージを。
良太郎 何を言えと(笑)。「いい試合をしましょう」だけですね。俺たちがいがみ合うこともないし、橋本会長なんか顔見知りだし。まあだから、「いい興行にしましょう」と。いい試合をすればいい興行になるし、それは興行の力にもなりますし、お客さんも満足してくれると思うので。

──では最後ですが、当日は濱田選手のどこに一番注目してほしいですか?
良太郎 昔は、代表の俺ですら何するか分からないぐらい、突拍子もないことをやるヤツだったんですよ。いきなり変な格好で入場するし、勝手にペプシマンで公開練習とかやるヤツですからね。俺たちは全然知らなかったんですよ!

──ああ、そうでした(笑)。
良太郎 でも練習に関しては本当に、真摯に真面目に愚直に取り組んできたので、他の3選手より間違いなく、練習量に関してはウチが一番だと自信を持って送り出せます。それは僕がやれって言ったことじゃなく、全て本人が進んでやったことなので、本人の覚悟と、折れない気持ちを見てほしいですね。アイツは絶対折れないので。アゴをブチ抜かれて意識を飛ばされない限りは絶対折れずに気持ちを前に出していくので、そこは選手がお客さんに見せられる一番熱いところだと思うから、そこはちょっと期待してほしいですね。お客さんの気持ちに火が付くような試合を見せてもらえればという感じですかね。

◇REON Fighting Sports Gym・健太代表
「心直はとにかく高いポテンシャルの持ち主。これが開花のタイミングです!」

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場する心直の師匠・健太代表。自身もバリバリの現役選手として、先日には通算100試合目に到達したばかりだが、その直後に愛弟子・心直の初戴冠のチャンスが巡ってきたのも何かの縁だろう。だが心直同様、健太代表もなかなか独特なワードセンスの持ち主。その言葉で語られる心直への自信とは?

──心直選手のオフィシャルインタビューもすでに公開されていますが、彼はすごく独特ですよね(笑)。
健太 確かに独特ですね。すみませんでした!

──いえいえ、面白いインタビューでした(笑)。彼の言葉を聞いていると、心直選手が自信があるのかどうかが見えづらいんですが、会長から見るといかがですか?
健太 自信は……メチャクチャあるんじゃないですかね。

──やっぱりそうですか(笑)。
健太 自信家ですね、彼は。昔からそうです。

──性格的にはどういうタイプなんですか?
健太 性格というか……人間的には絶対マザコンですよね。いつもお母さんと一緒にいますから。

──そ、そうなんですか。それは選手としては何か影響あるものですか?
健太 ありますよ! 自分のためだけに頑張るのは、すごく強い精神力を必要としますけど、それにプラスして人のために頑張るという気持ちも、頑張るモチベーションになりますからね。お母さんを喜ばせたいという気持ちで戦ってますから。

──なるほど(笑)。ファイターとしては、どういうタイプでしょう?
健太 ファイターとして、選手としてはもう、ポテンシャルがメチャクチャ高いんですよ。一つ一つの能力……攻撃力にしろスピードにしろテクニックにしろ、レベルはメチャクチャ高いです。僕のことはもう凌駕しています。ただ、トータルバランスとか気持ちとか、そういうバランスで見たときの選手としての総合評価には、今まではちょっとまだ欠ける部分があったんですよ。キャリアはなくても、強い選手に勝ったりもするし、チャンピオンだった老沼選手と延長まで頑張ったり、元チャンピオンに勝ったりとかもして、もともと自信はメチャクチャあるんですけど、そこに確かな根拠が加わって、余計いい形になってきたなというところですかね。

──では心直選手にとっても今回のチャンスは、いいタイミングで巡ってきたわけですね。
健太 そうですね。最高な状態で、めちゃくちゃモチベーションが上がるチャンスを用意してもらったという感じです。まだ全然若いですけど、彼は始めた年齢もすごく若いので、今はすごくいいときだと思います。

──では会長の目から見ての予想を伺えれば。まずは準決勝の濱田戦ですね。
健太 濱田選手はすごく気持ちも強いし、しつこいタイプで、今までの心直だったらちょっと苦手なタイプで「うわ、これ面倒くさいな」と思ったでしょうけど、今はそれを超えるものがあると思うので、ここは突破してくれると思います。

──勝てば決勝戦です。反対側のブロックについて、対策や分析はどの程度していますか?
健太 職務怠慢じゃないんですけど、僕はあんまり相手選手用の対策とかしないんですよね。これは僕自身の試合の時もそうなんですけど。選手としてのレベルを積み上げておけば、どのシチュエーションでもいけるように、日ごろから練習するのが一番大事で。これは僕の格闘哲学じゃないですけど、常に思ってることですね。だから、相手がこう来るからこうしようとかというのは、ほとんどやっていません。

──そうなんですね。
健太 このキックボクシングという競技は、あまりに不確定要素が多すぎるんですよ。この攻撃が強いだろうと思っても実際やってみると、意外に「アレが強かった」とか「アレがやりにくかった」とか、見えない圧力とか、「ここに出したらカウンターをもらいそうな気がして」とか、絶対いろいろ出てきちゃうんですよね。対策を立てて練習しても、その最初の段階で崩れちゃうとガタガタってなっちゃったりする。だから何が来てもいいように、選手のレベル自体を上げておくっていうのが僕は考え方なんです。だから、「この選手が来たらこうしよう」とかは特にないですね。決勝も出てきた相手に、その時自分の持っているものをぶつけるだけで。

──花岡選手は優勝候補と言われています。そこへの意識は?
健太 僕らからしても、そうだと思いますよ。心直も「俺がダークホースだ」みたいなことを言ってましたけど、本命は花岡選手のトーナメントという捉え方でいいんじゃないすかね。選手はそういうのがやっぱり燃えますから。

──今回、優勝するには1日で2試合ということになりますが。
健太 やっぱりこれも経験なんですかね。年を取るにつれて、だんだんダメージを負わなくなるんですよ。僕も昔は、試合が終わったら本当に1週間、2週間はまともに歩けないという感じだったんですけど、最近は普通に、だいたい2日ぐらい休んだら練習できますし、ミット持ちとかもできますし。心直も最初、あっちが痛い、どこが痛いとか言ってたんですけど、今は試合翌日にはジムに来てますし。それにボロボロになって、削り合いをした上で勝つというタイプでもないんですよ。うまいので。だから今は、2試合は普通にやれるんじゃないですか。

──あと、スタミナに関しては不安しかないと。ただ、「試合までに何か特別な練習をやるかもしれないよ(ニヤリ)」という感じで。
健太 わざわざ試合前に弱点を言うこともないのにと思いますけどねえ。

──その言葉も含めて、ちょっと信用ならない感がありますが(笑)。
健太 でもスタミナって、例えば心直の持ってるスタミナが100で、濱田選手が150あるとして、それがそのまま試合に出るというわけではないので。実際は試合をコントロールした人が疲れないとか、消耗度の問題があるんですよ。ずっとプレッシャーをかけてたら疲れちゃいますし、試合というのは駆け引きなので。もちろん最初の、100vs150というその数字自体を練習で上げる必要はあるんですけど、あとはテクニックとかプレッシャーかけるとか相手をコントロールするとか、そういうところでもともとのスタミナは十分カバーできるので、それはもう大丈夫じゃないかなと思ってます。

──ではやっぱり会長も含めて自信満々なんですね。
健太 まあ、そうですね。濱田選手と言ったらスタミナ自慢で、気持ちで泥試合に持っていくという僕の中のイメージがあったんですけど、今の心直のレベルだったらそういう展開にもならず、キレイに戦っちゃうかもしれないですね。

──優勝の自信はあると。
健太 いや、やっぱりダークホースで(笑)。

──そうすると、ジムとしては初のタイトルになりますよね。
健太 はい。心直は今のREONになる前の、前身のジムからずっといるので、自分が第1号だという気持ちを持ってくれていると思います。ちなみに、これは全く僕が育てたわけでも何でもないんですけど、来月、ウチのジム所属のタイ人トレーナーが他団体でタイトルマッチなんですよ。だから心直はこのチャンスを逃すと、第1号じゃなくなっちゃうという。

──それは大変(笑)。
健太 まあ心直はたぶんチャンピオンになってくれると思うので。ずっとジムに所属してくれている心直が第1号として……か、2週間後にタイ人の先生が第1号になるか。会長として、「どっちが第1号になるかなー」と期待してます(笑)。

──でもそこは、やっぱり生え抜きの心直選手が獲ってくれるのが美しいじゃないですか(笑)。
健太 まあ、助っ人のタイ人トレーナーが「まだ若いし、やってみるか」という感じでベルトを獲ってくれるのでも、会長の僕としてはアリですけどね(笑)。

──そういう言葉の裏に、やっぱり自信が見え隠れしてますよ(笑)。
健太 分かります?(笑) 僕は心直が結果を残す前から、彼に対してはメチャクチャ自信を持ってますからね。持ってるものは本当にすごいので、あとはきっかけ次第という感じで、もう開花待ちでした。

──ここが開花のタイミングになったと。今回のトーナメントにエントリーしている他の3選手の代表の方々に向けて、メッセージをお願いします。
健太 これは代理戦争とかじゃなくて、選手たちの試合なので、会長はあんまり関係ないです! 勝てば選手のおかげ、負けたら会長のせいです! と、皆さんにお伝えください!

──了解しました(笑)。では最後に、心直選手のここに注目してほしいというポイントは?
健太 やっぱり絶対、会場に来ているママの存在ですよ! 勝って一番最初に喜びを伝えるのが、彼女でもない! 代表の僕でもない! 最初に喜びを伝えるのが誰か、というところに、皆さんご注目ください!

<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)>
安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者)
 vs.
響波[きょうは](Y’s glow)

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦!安達浩平と響波 インタビュー!

<KNOCK OUT-RED 53kg契約 3分3R(延長1R)>
白幡裕星(橋本道場/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者、ムエタイオープン同級王者)
 vs.
サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナン認定ミニフライ級王者)

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」日泰国際戦3R(延長有)!肘有効!白幡裕星 vs. サンチャイ・TEPPEN GYMインタビュー

<KNOCK OUT-BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)>
大谷翔司(スクランブル渋谷)
 vs.
麻火佑太郎(PHOENIX)

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」ライト級 肘無!3分3R(延長1R)大谷翔司 vs. 麻火佑太郎 インタビュー

<KNOCK OUT-BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)>
Apollo中山(GOD SIDE GYM)
 vs.
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)

丹羽圭介 欠場!今年デビューのApollo中山が般若HASHIMOTOと対戦!9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」後楽園ホール大会

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」「ツイキャス」にてライブ配信決定!Apollo中山 と般若HASHIMOTOインタビュー公開!

<KNOCK OUT-RED -54.0kg契約 3分3R・延長1R>
石川直樹(team LIT/スックワンキントーン認定スーパーフライ級王者、元新日本 & ジャパンキックボクシング協会フライ級王者)
 vs.
ユット・ZERO(タイ)

KNOCK OUT 10月29日大会メインカード発表!9月25日大会に石川直樹 参戦!元REBELS王者・鈴木宙樹 国際式転向公式発表!

9月25日(土) 「KNOCK OUT 2021 vol.4」フリー第1戦の石川直樹 vs. ユット・ZEROインタビュー公開!

・コロナ禍で5試合が中止となった前大会8月22日(日)KNOCK OUTの昼夜2部大会『KNOCK OUT-EX 2021 vol.3 & vol.4』の全9試合は公式Youtubeチャンネルで公開されている。
https://www.youtube.com/c/KNOCKOUT_KB/videos

9月19日(日)『Yogibo presents RIZIN.30』さいたまスーパーアリーナにKNOCK OUTから参戦した鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級65kg王者、パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級優勝)は1RKO敗け、ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/KNOCK OUT-BLACK女子アトム級46kg王者)は判定勝

RIZIN昇侍秒殺、久保優太嫁唄が目立つもバンタム級Tは瀧澤謙太のみKO勝利

【スケジュール】2021年
09/25(土) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
10/29(金) KNOCK OUTプロ大会  後楽園ホール
11/07(日) 昼:アマチュア大会/夜:プロ大会 新宿FACE
11/28(日) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
※運営都合により上記予定は変更または中止される場合がございます。