9月25日(土) 東京・後楽園ホールで開催される「KNOCK OUT 2021 vol.4」の核となる【初代KNOCK OUT-BLACK(肘なし)スーパーフライ級(52kg)王座決定4人ワンデートーナメント】初戦で対戦する濱田巧(team AKATSUKI)と心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)のインタビューが届いた。
■『KNOCK OUT 2021 vol.4』
日時 2021年9月25日(土) 開場17:00 開始18:00
会場 後楽園ホール
協賛 株式会社FOREST PLANET マリオンアパレル株式会社 清水工業株式会社 ポノス株式会社 株式会社Tカンパニー 株式会社OFFICE MIRAI 備長炭焼き鳥・駅
セイクリッドフォース株式会社
チケット料金
SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円増し
※全席指定/消費税込み
※今大会は新型コロナウイルス感染症対策のため、座席数を制限して販売いたします。
※6歳未満は入場無料(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料)
チケット販売 KNOCK OUT OFFICIAL SHOP チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow ℡:03-6262-3760 mail: promotion@knockout.co.jp HP:https://knockoutkb.com/
【発表カード】
<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 決勝 3分3R(延長1R)<
準決勝(2)の勝者
準決勝(1)の勝者
<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(2) 3分3R(延長1R)>
花岡 竜(橋本道場/INNOVATIONフライ級王者)
vs.
空龍[くうりゅう](空修会館)
<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(1) 3分3R(延長1R)>
濱田 巧(team AKATSUKI)
vs.
心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)
☆濱田巧
「ベルトがかかっていても、つまらない試合はしたくない。2試合全力で勝ちにいきます」
──この王座決定トーナメントに関しては、濱田選手がもともと希望されていたものでもありました。実際に実現してエントリーされたことについて、いかがですか?
濱田 やっぱり前回の試合がかなり評価されての結果だと思うので、まずはそこの舞台に立てたことをうれしく思います。でも、出られるだけで満足してもしょうがなくて、優勝しないと意味がないんで。
──ご自身としても7月の酒井柚樹戦の手応えはすごくありましたか?
濱田 ありますね。有言実行で、一番盛り上げるっていう試合をしたんで。会場ではあの試合が一番盛り上がってたと思いますし。僕の試合はそういう試合なんだぞっていうことを、宮田プロデューサーにもお客さんにも見せられたと思うので。本当は、『KNOCK OUT』なのでやっぱりKOで勝つのが一番なので、判定になったのはちょっと申し訳ないなっていう気持ちがあるんですけど、有言実行で熱い試合ができたことは、やっぱうれしく思います。
──そのメンバーを見た時点ではどう思いましたか?
濱田 花岡選手が来るというのは分かってたんですけど……。空龍選手も、名前は知ってたんですよ。関西の大会で主にやってるということは知っていて、ちょっと試合も見ておこうと思って、と改めて動画を見てみたら、サウスポーでうまいなっていうイメージでしたね。心直君は練習で何回かやったことあるんですけど、やっぱり本番に強いというか、プロのリングに立つと力を発揮する選手ですよね。もらわないで自分が当てるっていう技術のある選手だなと思います。あとは、みんな若いですね(笑)。10代の選手がバッと上に上がってくる、こういう時代が来るかなとは僕も思ってたんで、若い選手がどんどんジュニアから上がってきて、いずれこの軽い階級に並ぶことになるというのはわかったんで、いよいよその時が来たんだなと思いました。
──その中で、準決勝は希望通りに心直選手との試合になりました。
濱田 去年の4月にやる予定だったのがコロナで流れて、その後、心直選手はケガで出られなかったので僕は白幡裕星選手とやったんですよね。一度決まってたから、けっこう中途半端になっていたので、心直選手とは一度やっておきたいなと思っていて。
──その希望が叶ったと同時に、花岡選手が「そこしか眼中にない」と言った空龍選手と反対のブロックで対戦します。改めて、あの発言にはどう思われましたか?
濱田 そっちに行ってくれるんだったら別にいいかなと(笑)。空龍選手も若いし、強いと思うので、どうなるか分からないというか。まあその組み合わせは、普通にワンマッチで見ても面白いなって、僕は普通に思いましたね(笑)。その日は2回戦うつもりでいるので、どちらかとは結局やるので(笑)。
──まずは、その1回戦の心直選手なんですが、改めてどういう相手でどういう自分はどういう戦いをしたいかを教えてください。
濱田 練習で何回かやったことあるんですけど、会見で見たときに、体が大きくなってるなっていうイメージはありましたね。たぶん、当日後楽園ホールで向かい合ってみると、思ったより大きく感じるんじゃないかと思うので、そこは油断せずに、圧力をかけてって感じですね。たぶん、展開的には向こうが下がって僕が追いかけるという展開になると思うし、そこは向こうにも分かってると思うので、そこをどう工夫して攻めていくかというのが鍵かなと思ってますね。素直に行ったらやられるんで、どう工夫していくかっていうのを調整して、作戦を立ててるって感じです。
──追いかける展開になると、勝ったとしてもワンデーなので消耗の心配もあると思うんですが。
濱田 そうなんですよね(笑)。でも、消極的な試合をするわけにもいかないので。ベルトは巻きたいんですけど、正直、つまらない試合をしたくないという気持ちもありますし、難しいとこなんですよね、そこは。良太郎代表からは「ベルトがかかってるから、そこまで無理にリスクを取らなくてもいい」とも言われていて。バランスよく戦えたらなとは思います。ワンデーは初めてなので、正直どうなるか、やっぱりやってみないと分からないので、その心配が一番かもしれないですね。でも結局、気にしてはいられないので、1日2試合どっちも全力で戦って、ベルトを巻くのがやっぱ一番ですね。
──実際、決勝はどちらが来てもいいような対策をしているんでしょうか。
濱田 そうですね。結局、空龍選手はサウスポーなので、心直選手対策でやってるのと同じような感じです。花岡選手が上がってきた場合は、お互い2試合目なので、何があるか分からないと思うんですよ。向こうも僕も動きが鈍ってるかもしれないので。正直、技術は負けてるのは確かなので、何かそこで起こせれば勝てるかなと。ラッキーパンチでもいいんですけど、もしかしたらそのラッキーパンチが当たるかもしれないので。まあ、2試合目に関しては作戦とかはないですね。なるようになるというか。
──だとすると、2試合勝って優勝するために一番必要なもの、大事なものは何でしょう?
濱田 集中力ですね。やっぱり試合に勝って終わっても、そこで集中を切らさないで2試合目の最後まで集中することが大事かなあとは思います。だから、集中して1回やって、もう1回また集中してやるという気持ちでいけばやれるんじゃないかとは思ってるんですけど。
──改めて、この王座への思いというのは?
濱田 キックの集大成というか、ここで獲ると獲らないとでは全然違うんで。やっぱり1回タイトルマッチを経験して、あと一歩のところに、やっぱり届かなかったんですよね。今回も、その「あと一歩」っていう場面は試合中に絶対来ると思うので、そこの「あと一歩」をいけるかどうか、そういう意識をしています。前回の試合が終わった後に、センチャイ会長が「よかったね」って褒めてくださったんです。「あなたもつらいけど、相手もつらいところでもうちょっと行けばもっと強くなれる」という言葉をかけていただいて。それが頭の中にけっこう残ってて、次のトーナメントでもそういう場面が出てくると思うんですけど、そこでしっかりその言葉を思い出してガッと前にいければ、勝利に近づくんじゃないかと。あと一歩、折れない気持ちを持って闘いたいなと思ってます。
──前戦の前に、今後MMAに挑戦していきたいという話をされていたと思います。その後にこのトーナメントの話が出てきたわけですが、気持ちとしては?
濱田 僕は、MMAに行くということは決めています。その練習もかなりしているので。だからこそしっかりとここで獲りたいんですよね。鈴木千裕選手がRIZINに出たりしますけど、MMAの試合をやるにしても、ベルトがあるとないとでは話題性も違うと思うので。ただ、ベルトを獲ってすぐにMMAに……というわけにもいかないので、そこは改めて考えたいと思ってます。まず獲ってからの話ですけど(笑)。
──今もMMAの練習はされてるんですね。
濱田 今は試合前なのでそんなに行ってないですけど、週1でやるぐらいにはしています。筋肉とか体の使い方だったりとか、フィジカルの強さにも直結してくるので、キックにも効果は大きいですね。前回も、やっぱりそういう部分が試合に出たのも大きいので、欠かさずにやってはいます。
──そういうことを考えても、このトーナメントはすごく大事ですね。
濱田 そうですね。本当に、急に大一番が来たなっていう(笑)。代表の丘でもあるんですけど、後は気合い入れて獲るしかないなと思ってるんですけど。
──当日は最大2試合あります。全部通して、一番注目してほしいポイントは?
濱田 毎度同じことを言うんですけど(笑)、僕の試合は面白いので、必ず最後まで見ていってください。熱い試合をしますので、よろしくお願いします。
☆心直
「下馬評は絶対ひっくり返す! 自信しかない!……わけでもない」
※このインタビューは通常の2倍ほどの長さがあります。要点をまとめると、以下の通り。
①強さでは自信はないが、メンバーを聞いて今までで一番ワクワクした。
②スタミナには不安しかない……が、当日までには特訓しているかもしれないよ?
③一番注目してほしいのは髪型! その理由はインタビューの最後の部分に!
──今回トーナメントにエントリーされましたが、カード発表会見の際の発言が……
心直 あれですよね。「何言ってるかわからない問題」ですよね。「倒す」って言ってみたり、「自信がない」って言ってみたり、コイツの情緒は大丈夫なのかと。
──そうはっきりは言いませんが(笑)。実際、トーナメントにはどういう気持ちで臨んでいますか?
心直 話が来た段階で、厳しい勝負になるだろうっていうのは感じましたけど。でもその時に、今までいろんな14戦してきて、いろんなオファーを受けてきましたけど、今までで一番心がワクワクしたというか、初めて自分から「あ、挑戦しよう」って思った試合でしたね。挑戦者の気持ちになれたというか。
──それは、単にベルトかかってるからとかっていうことじゃなくて、ですよね。
心直 もちろんです。メンバーを聞いて、花岡選手は平成最後の怪物って言われてますし、濱田選手は『KNOCK OUT』でけっこう活躍してて、老沼選手のタイトルに挑戦してますし。結果、3回負けてますけど、それでもやっぱりキャリア的にはすごい素晴らしい選手ですし。広島から来てくれる空龍選手もやっぱりプロで無敗なんで花岡選手に一矢報いてくれるんじゃないか、と。まあ僕としては、誰が来ても強い、誰が来ても不利だなっていうのは感じてます。
──その中で、会見でも希望していた通り、濱田選手との1回戦になりました。
心直 去年の4月、コロナウイルスが拡大する前に決まってたカードでもありましたし、team AKATSUKIにはよく出稽古に行かせてもらうんで。僕は、J-NETWORKの新人王トーナメント決勝戦でteam AKATSUKIの選手に勝ってるんですよ。純希也選手から2ダウン取って判定勝ちしていて(2018年5月)。で、今回『KNOCK OUT』のトーナメントで、決勝戦は絶対花岡選手とやりたいと思ったんです。なので、タイミング的に濱田選手とやれるのは1回戦しかないと思って、アピールしました。濱田選手も僕とやりたいって言ってくれて今回このカードが決まったので、思惑通りじゃないですけど、しっかりあの時の決着をつけられるなっていう感じですかね。
──ただその試合については、「反則しない程度のギリギリの技で勝つ」という言葉がありました。あれは「何が何でも勝つ」という気持ちの表れですか?
心直 それもありますし、今までの僕の試合を見てると分かる通り、勝っても負けても30対29勝っても負けても29対28という内容が多かったんですよね。例えば判定僅差だったり、1、2Rは流しじゃないですけど、五分ぐらいにしといて、3Rにポイント取って逃げる、みたいな。でも今回はそういうとこなしにして、がむしゃらに取りにいこうっていうこともちょっとアピールしたかったんです。
──なるほど。それが「反則しない程度のギリギリの技」?
心直 はい。近い距離で頭をぶつけ合ってでも、殴り合って殴り勝ちたいとか。例えば仮にちょっとヒジがぶつかってしまっても、ちょっと効いてクリンチしてしまっても、そんなぐちゃぐちゃな内容でもいいから勝ちたいっていうことです。
──頭もヒジも、ぶつからないに越したことはないんですけどね(笑)。
心直 でも、当たってしまう場合もあるじゃないすか。この前の他団体のトーナメントを見てもらえばわかる通り、(割愛)会見でもリスペクトを込めてその名前を出したんです。何が何でも取るぞっていう気持ちの表れです。
──では、心構えからして、今までとの試合とは違うぞと。そして決勝戦は花岡選手とやりたい。
心直 そうですね、上がってきてもらえるなら。勝負の世界なので100%はないですけど、下馬評で言ったら花岡選手は絶対勝つと思ってますし、何なら僕が第三者の視点で見たら、決勝戦も「心直と花岡がやったら、心直が負けて花岡がタイトル獲るだろう」って思いますよね。
──下馬評としてはそうかもしれません。
心直 僕は『KNOCK OUT』にこうやって呼ばれてますけど、はい。端から見てヒールだなと。
ヒールで噛ませ犬にされてますけど、それでも勝つ場合ありますから。この前の他団体のトーナメントで、(割愛)ということがあったじゃないですか。
──1回戦で番狂わせが起きて、決勝戦が期待されたカードにならなかったということですね。
心直 はい、そういうことだってあるわけですから。だからやっぱり僕はヒールだなっていう。
──ただこれまでは、ホームリング、主戦場というのがハッキリとはない感じでしたよね。
心直 そうですね。僕の場合はいろんな団体に出てますから。『REBELS』、『KNOCK OUT』シュートボクシング、新日本キックに出てみたりとかしてますね。
──だから、ヒールとまでは言わないまでも、アウェー的なシチュエーションはかなり慣れっこなのでは?
心直 というか、僕は今まで、全部青コーナーですからね。僕は勉強の方がからきしダメで、高校卒業するまで試合を受けれなかったんですよ。それで卒業して初めての試合が、判定勝ちした昨年9月の泰史戦(新日本キック後楽園大会)で。あの時も完全に不利だったし、下馬評も完全に相手で。でもそこを見事にひっくり返して勝って、僕の株は急上昇、一時期「スーパーフライ級台風の目!」みたいな感じだったじゃないですか。でも老沼選手といざぶつかってみたら、老沼選手が一枚上手だったと。
──延長判定で老沼選手の勝利でした。
心直 延長で負けましたけど、そこまでハッキリとした差はなかったと思うんですよね。でもまあ、マストジャッジだったら老沼選手の勝ちでしょうけど、老沼選手も納得できない内容だったなっていう。で、2月にシュートボクシングに参戦して。僕あの試合はかなり美味しかったんですよ。
──というと?
心直 あの日、『REBELS』から3人出たじゃないですか。僕と、スアレック選手と栗秋選手。スアレック選手はチャンピオンだし、勝ちは固いだろうっていう感じで。栗秋選手も、一撃当てれば勝ちだろうと。一方、心直はどうだってなった時に、勝てないだろうと思った人が絶対多いと思うんですよね。『REBELS』チームは1勝2敗だろうと。俺はそう思われたと思うんですよ。現に僕自身もそう思ってましたし。
──自分でも(笑)。
心直 でも、そこを僕は見事にひっくり返したじゃないですか。結果、終わってみれば1勝2敗。しかもスアレック選手はKO負け。僕はダウン取っての判定勝ち。ここで、『KNOCK OUT』は僕を使う路線に切り替えたんじゃないかなと、勝手に感じてます。
──あれが流れを変えた一戦だと。
心直 変えましたよね。前の試合で拳を骨折したんですけど、それも完治してこれが復帰戦で、トーナメントで暴れて、これももう運命なのかなと思いますよね。
──ケガはもう大丈夫なんですね。
心直 打ち始めたのは3ヶ月前ぐらいで、強打を打っていいよという許可が出たのは先月ぐらいです。強打の練習をし始めて1週間が経った頃にオファーが来たので。
──いいタイミングで全てがまた動き出したと。で、今回ワンデー・トーナメントですが、会見ではスタミナへの不安に触れていましたが……。
心直 いや、不安しかないっすね。まあ人間それぞれ弱点っていうものがありますから、弁慶にもスネっていう泣き所もあるわけで。僕で言うと、やっぱり突出して弱点って誰が見ても思うのはスタミナかなと。いろんなタイプの選手がいるじゃないですか。例えばスピード、テクニック、パワー、スタミナ。そう考えた時に僕持ってるものって……スピードはある程度、スーパーフライ級でやっていけるぐらいはあって。テクニックは健太会長譲りの、もらわずに当てるっていうテクニックがしっかりあると。パワーも最近は53kgでも当たり負けしないようなパワーになってきて、そこで1階級下げるっていう意味では、パワー的には少し有利なのかなって思いますよね。で、問題は本当にスタミナ、フィジカル面。主にスタミナですね。周りからも「スタミナどうなの?」って聞かれますけど、僕も「どうなの?」って感じですよね。
──そうですか(笑)。
心直 初めてですからね、プロルールで3分3Rを1日2試合やるというのは。やってみなきゃ分からないですけど、もしかしたら1回戦に出し切って、決勝戦はボコボコにされるだけの試合になるかもしれない。もしかしたら「スタミナ特別特訓メニュー」でもやって、問題なく勝ち上がってしまうかもしれない。そういう部分も含めて、どっかの格闘技サイトでも書いてくれてましたけど、心直はダークホースじゃないかっていうところですよね。何をしてくるか分からないっていうところで。まあ、『KNOCK OUT』側にも格闘技ファンにも、期待してもらいたいですね。
──なるほど。スタミナが課題と分かっているので、何かやっているかもしれないし……
心直 何もやってないかもしれない。
──やっててほしいものですけどね、普通なら(笑)。
心直 そうですね。いや、やってるかもしれないですよ。もしかしたら走り込みをしてるかもしれない。蹴り込みをしてるかもしれない。追い込み練習をしてるかもしれない。フィジカルトレーナーをつけてフィジカルトレーニングしてるかもしれないですよね。
──それをやっているのかどうかは、当日分かるかもしれないと。
心直 当日なのかもしれない。もしかしたら前日計量の記者会見でしゃべるのかもしれないですし、僕のSNSをチェックしてくれてるのであれば、SNSに上がるかもしれない。そのへんも含めて、僕はツイッターで言ったんですよ。「公開練習しますか」って。あれはプレッシャーをかける意味でもあったんですけど。僕のフォロワー数にしては割と議論が展開されて、面白かったですけど(笑)。
──なるほど。主催側にもいろんな駆け引きをしつつ。
心直 僕が一番使いにくいと思うんですよ。
──インタビューで話が面白い人は、主催にとっては使いにくいという場合もけっこうありますけどね(笑)。
心直 そのへん、実力なくてもしゃべりがうまければ上に上がれる時代ですからね、今は。いや、誰とは言いませんよ。誰とは言いませんけど、実力なくてもワンデー・トーナメントに選ばれるわけであって。
──そういうところを全部ひっくるめて、ずばりワンデー・トーナメントを制してベルトを獲る自信は?
心直 自信がなかったら受けないですよね。ありきたりなセリフですけど。心直節で言うなら、「自信しかない、っていうわけでもない」っていう。
──そうですか(笑)。
心直 はい。まあ、下馬評をひっくり返す。絶対にひっくり返してみせるっていうのは、心の中でずっと思ってますけど、なかなかひっくり返せないんじゃないかっていうのも感じてますよね。
──客観的に見たりもしていると。お話を伺うほど、楽しむにはなってきてはいるんですが、例えば全財産を誰か1人に賭けなきゃいけないとして、心直選手に賭けるかというと……という言葉の数々ですね(笑)。
心直 それは全然その通りだと思いますよ。だってそれは第三者目線であって、トーナメント参戦しない人から見たら、全財産僕に賭けるなんてとても言わないですよ。だって、花岡選手も言ってたじゃないですか。「僕らなんて眼中にない」って。トーナメントの中で、僕と濱田選手は眼中にないって言ったんですよ。その日、花岡選手は空龍選手とやる。僕は濱田選手とやるけど、つまり自分が勝つことしか興味ないっていうことなんですよね。僕と濱田選手の試合なんか興味ねえよってことですよね。
──結果的にはそうなります。
心直 そう言われて、その通りだろうと。「眼中にない」は、その通りですよね。ただ僕が言いたいのは、花岡選手、タイトル取ってますけど、そのタイトルってどう取ったのって話ですよ。うん。イノベーションのタイトルマッチ、王座決定戦とかいろいろありましたけど、今まで「王座認定試合」ってありました? ちょっと噛みつきたいのはそこですよね。
──王座決定戦の相手が欠場になったので、「勝てばチャンピオン」という王座認定試合になったんでしたね(2020年8月)。
心直 「王座認定試合」! 何じゃそりゃと! ナメてるのかって感じですよね。まあ花岡選手は前回他団体に緊急参戦して強豪タイ人に勝ちましたけど、それまで君は誰に勝ったかっていう話ですよね。アマチュア24冠って実績だけで王座認定試合して、自分より弱いヤツばっか倒して、もうすでに若手のラスボス気取りかと。
──……。
心直 僕は新日本キックの元チャンピオンを倒しましたし、シュートボクシングでは2階級上でタイトルを獲った選手に勝ちましたし、何なら『REBELS』であの当時絶対王者だった老沼選手と延長まで行きましたし。下馬評でそこまで僕は下かって言われると、そうでもないんじゃないかと思いますよね。
──それだけのものを見せる自信はあると。
心直 ヒール風に言うなら、「くぐった修羅場の数が違うよ」と。
──分かりました。では当日、今回、最大2試合ありますけども、リング上で一番注目してほしいポイントは?
心直 正直どうでもいいことなんですけど、僕にとっては一大事なことが一つあって。髪の毛を黒くしまして、髪型も今までは若者チックというか……ピンクだったり金だったり、ちょっとサラサラした感じにしていたんですけども、今回、さっぱり刈り上げて、浦和レッズの槙野智章選手と同じ、「槙野ヘア」にしたんですよ。はい。ネオ七三ってヤツですね。
──そうでしたね。
心直 心機一転です。僕の3分3Rで2試合、合計3分6R通して見てもらいたいのは、僕の絶対に崩れない髪型です。ここに注目してもらいたいですね。井岡一翔選手も、前にタイトルマッチの時に槙野ヘアにして試合したんですけど、だいたい4Rぐらいに崩れてるんですよ。そこはちょっと、井岡選手はプロ意識が足りないなと思うんですよね。僕は違うぞと。僕はその槙野選手がプロデュースした「ハルテンプロフェッショナルジェル」を使って、計量も当日もバッチリ七三に決めていくので、絶対に崩れない髪型に注目してほしいです。
──なるほど、分かりました。
心直 もしかしたら僕のダメージを見て、セコンドが頭に水をかけるかもしれないですね。もしかしたらですよ。タイ人トレーナーだったり、健太会長が浜田戦のダメージを見て、頭に水をぶっかけて、ワシャワシャワシャッ!とやるかもしれない。でも僕は槙野選手に憧れて、槙野選手が行ってる病院にも通い詰めて、セットしてもらってるんですよ。つまり、もう槙野智章オリジンだと。
──……。
心直 これ、Jリーガーが成績低迷したとき槙野ヘアにすることによって、成績が上がったという実績があるんですよ。データがあるんです。それをじゃあ格闘技界に持ち込むわけです。
──ほう。
心直 YouTubeの世界では、「アメリカで2年前に流行ったものを、日本でやると流行る」って言われてるんです。槙野ヘアが流行ったのはいつですか? 2018年ワールドカップですよ。そこからちょうど2年。
──いや、もう3年……。
心直 まあ3年経ちましたけど、3年目じゃないですか。2年ですよ。格闘技界で槙野ヘアをした心直が、ここからどうなっていくのか、ここにぜひ注目してもらいたいです。
──なるほど、わかりました!
心直 多分インタビューで髪型の話をした選手は初めてだと思うんですよ。
──少なくとも、この『KNOCK OUT』の試合前インタビューでは初めてですね。
心直 ああ……心直選手はたぶん、「スピードと右ミドル、無敗の強さを見てもらいたい」みたいなことを言うんですよ。花岡選手はもちろんテクニックもそうだし、「圧倒して勝つ姿を見てもらいたい」と。濱田選手は「雑草魂を見せて、手数と根性で勝負したい」。みんな格闘技のことばっかり話して、どうするんだと。もう僕は違います。僕はね、髪型ですよ。ぜひ注目してください、髪の毛に。槙野ヘア、来年には「心直ヘア」ということになって、格闘技界で大流行りになってますんで。
<KNOCK OUT-初代KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)>
安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者)
vs.
響波[きょうは](Y’s glow)
<KNOCK OUT-RED 53kg契約 3分3R(延長1R)>
白幡裕星(橋本道場/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者、ムエタイオープン同級王者)
vs.
サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナン認定ミニフライ級王者)
<KNOCK OUT-BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)>
大谷翔司(スクランブル渋谷)
vs.
麻火佑太郎(PHOENIX)
<KNOCK OUT-BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)>
Apollo中山(GOD SIDE GYM)
vs.
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
・コロナ禍で5試合が中止となった前大会8月22日(日)KNOCK OUTの昼夜2部大会『KNOCK OUT-EX 2021 vol.3 & vol.4』の全9試合は公式Youtubeチャンネルで公開されている。
https://www.youtube.com/c/KNOCKOUT_KB/videos
9月19日(日)『Yogibo presents RIZIN.30』さいたまスーパーアリーナにはKNOCK OUTから鈴木千裕、ぱんちゃん璃奈 が参戦する。
【スケジュール】2021年
09/25(土) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
10/29(金) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
11/07(日) 昼:アマチュア大会/夜:プロ大会 新宿FACE
11/28(日) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
※運営都合により上記予定は変更または中止される場合がございます。