全日本宮原健斗緊急事態宣言下2年ぶり故郷博多丸腰凱旋「リスタート」を誓う


 福岡産スーパースター2年ぶりの帰還に、博多のプロレスファンは湧きに湧いた。
 主要な都市の緊急事態宣言の延長が決定し、ここへきて多くのイベントの中止決定が相次ぐ中、全日本も福岡大会より前に開催が決まっていた山口県での興行の中止を余儀なくされた。

 開催か中止か、走り続けるべきか、止まるべきか。
 なにが正解かは、もはや誰も明言することが出来ない混沌の緊急事態宣言下、故郷に凱旋することとなった宮原は丸腰、にも関わらず彼の表情に一切の陰りなくひたすらポジティブだった。

 そんな宮原の姿にファンも呼応、大きな拍手で迎え入れ、SNSには賛辞の言葉がずらりと並んだ。
 「福岡が産んだ最高の漢」「丸腰だろうがなんだろうが宮原健斗はやっぱり最高!」
 もちろん緊急事態宣言下のイベント開催それ自体に苦言を呈する人々もいるだろう。
 だが今宵2年ぶりに会場で生の全日本プロレスを見ることの出来た人々は、王座陥落の失意など微塵も見せず2年ぶりの故郷博多で完璧なシャットダウンスープレックスを見せつけて凱旋試合を勝利で飾った宮原の姿に、つかの間でも閉塞感を忘れて明日を頑張って生きていこうという前向きな想いを貰って家路についたことと思う。

 感情というものを持つ生き物である人間が、人として生きていくために必要不可欠な心の栄養を止めることは間違っている。
 プロレスも芝居も音楽も、本能のみにて生きてはいけない人間の情緒を形成する過程において不要不急ではないのだ。
 感染症予防対策を万全に、どうにかコロナと折り合いをつけ中止を避ける最善の形を模索すべき時に来ている。

■ 全日本プロレス「2021 SUPER DELUXE SERIES」
日時:9月12日(日)18:30
会場:福岡・アクロス福岡(観衆330人・主催者発表) 

<第1試合 シングルマッチ>
●斉藤レイ
 7分04秒 アンクルロック
〇芦野祥太郎

<第2試合 タッグマッチ>
佐藤光留
●塚本竜馬
 7分04秒 クロスフェースロック
〇フランシスコ・アキラ
阿部史典

<第3試合 シングルマッチ>
〇大森隆男
 10分53秒 アックスボンバー⇒片エビ固め
●斉藤ジュン

<第4試合 全日本プロレスTV認定 6人タッグ選手権試合>
【第3代王者組】 
〇ヨシタツ
立花誠吾
カーベル伊藤
 10分27秒 ヨシタツ狂想曲(ラプソディー)
【挑戦者組】
●ブラックめんそーれ
エル・ブレイブ
新泉浩司
※ヨシタツ&立花誠吾&カーベル伊藤が2度目の防衛に成功

<第5試合 タッグマッチ>
諏訪魔
•田村男児
 14分50秒 仙人の首固め
ゼウス
〇イザナギ

<第6試合 メインイベント 宮原健斗博多凱旋 6人タッグマッチ>
ジェイク・リー
TAJIRI
●大森北斗
 22分12秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
〇宮原健斗
青柳優馬
青柳亮生

(画像提供:Knobさん・福岡県在住のシンガーソングライター)