［週刊ファイト9月30日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼AEW制圧NYCオメガ20177人ブライアン30分Dynamite Grand Slam
　photo by George Napolitano　タダシ☆タナカ編
・American Dragonブライアン・ダニエルソンにとってのAEW初試合から
・CMパンク「プロフェッショナル・レスリングをNYCに届ける」誓いプロモ
・ロングアイランド出身MJF、こちらではオハイオのBピルマンjr.を粉砕
・マラカイ・ブラック黒毒霧噴射もCody顔拭うミス+こけたAアンダーソン
・張り切ってスティング試合！ダービー・アレン棺桶ドロップFTRも顔打つ
・タズ軍団Sゲバラ予告他あえて苦言なら力み過ぎ詰め込み過ぎ2時間
・Bベイカー煽り回危ないプロモ再紹介からルビーSOHO女子王座戦トリ
・早速「二度とやらない」SNS発信のオメガだが新たな名勝負数え唄開始
・Cable1位平均視聴者127.3万人18-49歳デモRAW0.49AEW0.48%

■　AEW Dynamite Grand Slam
日時：9月22日（現地時間）
会場：ニューヨーク市クイーンズ区フラッシング・メドウ　アーサー・アッシュ・スタジアム

　ついにニューヨーク州ニューヨーク市、クイーンズにあるUSオープン会場のアーサー・アッシュ・スタジアムが20,177人の観衆で埋まった。解説席のエキスカリバーが、「NYCはAEWカントリーになった！」と高らかに宣言する。そして世界からの視聴者と供に、マット界の歴史が塗り替えられる本丸領土制圧の画期的瞬間を目撃することになる。

　永遠の記録に残る2021年9月22日、Dynamite Grand Slamと題された番組はWWEのリング試合から105日ぶりとなるダニエル・ブライアン改めブライアン・ダニエルソンと、AEW世界王者ケニー・オメガの初激突から始まった。時は来た！

　神話劇のゴングが鳴る。やる側・作る側から見ているなら、この試合のテーマは明らかだ。これまで最高試合賞をアチコチで認定されてきた「オカダ・カズチカvs.ケニー・オメガ」をいかに上回るか。そして実券数では明らかに東京ドームや大阪城ホールを上回る、ギッシリの観客を前にしての究極の御前試合である。アメリカは歓声禁止ではない。耳をつんざく怒涛の声援が大会場に響き渡った。

　これはAmerican Dragonブライアン・ダニエルソンにとってのAEW初試合である。いきなり王座戦なんてことはロジックに反するとノンタイトル戦が事前発表されていた。開始早々からオメガの日本のプロレス定番のチョップがブライアンの胸元を真っ赤にした。これは30分1本勝負である。然るべき帰着に向かって死闘が繰り広げられていく。

　無常にもタイムアップのベルが鳴る。しかし、これは二人の名勝負数え唄の始まりなのである。この日、AEWはWWEの首都制圧を満天下に示したのだ。ダイナマイトが大爆発を起こしたのである。