NXT8・22(日)テイクオーバー!王座戦ザイア・リー負傷~Sジョー肩透かし

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 今週もサモア・ジョーがある種の主役というか・・・キャリオン・クロスが王者のままRAWに行ったので、どのように落し前を付けるのかだが、無敗のまま王座はく奪とかにするんだろうか。

 WWE本隊の「別世界NXTはなかったことに」については今週の総括記事でやるから本稿では触れないが、日本など海外からのWWEネットワーク視聴には影響ないものの、東京五輪のせいで次週、さらにその次の2週はNBCグループなのでUSAネットワークから弱小のSyfyチャンネルに移行を余儀なくされていることを発表。録画放送になるようだ。もっとも、新日ワープロは惰性で「毎週録画」にセットしてあるものの、再生してみたら違う番組だったので、また飛ばされたのかと。チャンネル移転でも毎週欠かさず新内容をやってるNXTは偉いという比較はあるのかも。
 先に良いニュースを出すと、現地8月21日がラスベガスの会場の意向で土曜日開催の『サマースラム』、但し本格的な有観客大会になってのWWEは「レッスルマニア以上の規模を目指している」と広言するものの、空いた日曜22日に『NXTテイクオーバー』開催が正式発表された。恐らくこれに決勝戦を持っていくことに変わったためなのか、ブレイクアウト・トーナメントは前週の段階では今回にいきなり残りの3試合やるような感じだったのが、今週は1つだけになっている。


 試合はKUSHIDAボビー・フィッシュ組に、ダイアモンドマインのロデリック・ストロング&タイラー・ラスト組のタッグ戦から。首脳陣はクルーザー級王座を巡ってストロングとKUSHIDAの抗争を目論んでいるようだが、KUSHIDAの方が一枚上の返し技とスピードが見て取れる。


 アリーヤのRAW召集に伴いロバート・ストーン・ブランドにはジェシー・カーミアが残り、フランキー・モネ姉御が入ったことになるようで・・・知らない選手にいつものグラマスラムという女子戦挿入。

 あ、出戻ったマンディ・ローズ、解説席でしゃべるのかと思わせておいて、結局実況席に寝そべってました(笑)。ベルトのバックルGGはゴールデン・ゴッデスの略だと思うんだが、NXTのお客は厳しいよ~。


 先立つバックステージのセグメントで、カイル・オライリーの方からオースチン・セオリーに「お前と闘いたい」だったから、「うん?」となった。ここでの格はカイルが上、次世代スターとはいえ、今のセオリーはTHE WAYのギークの子分役である。すでに本隊ダークマッチに出ていた情報こそ知ってはいたが、それで呼ばれた全員が上がるわけでもないから静観していたんだが、これは恐らく前から二人が約束していて、今回しかないとなったかと。

 そりゃカイルが勝つんだが、キツい蹴りの一発、一発に感情移入しながら惜別マッチをやったカイル側から試合の組み立てに納得しながら見ていた大人のファンは少なくないかも。

 案の定、あとのセグメントでTHE WAYの4人が揉めていて、オースチン君は負けちゃうし、インディはデクスター・ルミスにKISSしようとして・・・とキャンディスがわめている場面があって、こっそりとスーツ入れとトランク持ってセオリーが部屋から出ていくのだった。
 彼の場合はセス・ロリンズの子分役でいったんは本隊に出ていたから、これで再度になるのだが、ちゃんと売り出せば次世代スターになれるのは今回の試合内容を見れば確かである。また昔の名前のゴールドバーク投入とか、そんなのは勘弁して欲しいと思っている本誌にしたら、これは大いに期待したい召集なのだ。子分役とかだとまた失敗に終わるんだけど・・・。


 マリアッチを引き連れたファンタズモ軍と、ヒップポップHIT ROW軍の抗争継続中。エスコバのスペイン語混じりの「いかにマリアッチが崇高な音楽か」は共感します。こうなると、誰があのギターの餌食になるかなんだが、サントス・エスコバ親分はうまく逃げて、仕事の出来るラウル・メンドーサが叩かれてました。まぁいいか。


 ブレイクアウト・トーナメント、巨漢黒人のオディシー・ジョーンズが長身アンドレ・チェイスをドカンと叩きつけるカードは、両者大型なんだけど大味内容かなぁ。負けようが、イケメン二郎の方が一般層の記憶に残っていると思うゾ。


 LAナイトのバトラー(給仕)になったキャメロン・グライムスのコントが前半にあったから、その流れから凸凹コンビのパートナー、キリアン・デインが解雇になって残されたドレイク・マベリックとLAナイトのカードに。どさくさに紛れてチビ助ドレイクが丸め込んで試合に勝つのだ。これは皆さん大喜びだろう。

 しかし、お怒りのご主人様は、非情にも「お前のせいだ」とキャメロンに「ドレイクを殴れ」と命じるのである。一瞬、裏切ってLAナイトを叩くのかとも思わせるのだが、パンチはチビ助に炸裂。ドレイクが悔やむのである。
 面白いから続きやってくれ! RAWのアクレサ・ブリスの呪術はもういいけど。おかげで実弟ボー・ダラスを解雇されてブー垂れたフィーンドは、ずっと番組から干されたままという・・・。トホホ。


 メインは女子王座戦、大女ラケル・ゴンザレスと、「中国人初のチャンピオンだ」と意気込むザイア・リーだ。ラケルの試合はやはりド迫力。しかもプロレス頭もあるから、細かいテクニックも使えている。

 しかし事故発生。やはりこれだけ身長差があり、体格もまるで違うとなるとどこかで狂いが出てくる。問題個所リプレイは何度もねじったセントーンで体重全部が乗った箇所を流すのだが、記者はその前のシンプルにマットに叩きつけた時にあばらが折れたか、ギクっとなったのか。いずれにせよ、その場面は公式写真には公開しないのがお約束である。ザイアがうずくまってしまい、しばらく試合が中断してしまったのだ。

 ドクターストップにはせず、いきなりフィニッシュに行ってチョークスラムの王座防衛となった。ザイア、今のところ大事には至ってないようだが・・・。


 番組トリというか、サモア・ジョーが出てきて「キャリオン・クロスはどこだ!」とやるんだが、本人は画面登場だけで、ウィリアム・リーガルGMが倒れている絵にしていた。

■ WWE NXT
日時:7月20日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

◆KUSHIDAが因縁のダイヤモンド・マインをタッグ戦で撃破

 NXTクルーザー級王者KUSHIDAがボビー・フィッシュとタッグを組んで因縁勃発の新ユニット=ダイヤモンド・マインのロデリック・ストロング&タイラー・ラスト(with ハチマン鈴木秀樹&マルコム・ビベンス・エンタープライズ)と対戦した。KUSHIDA&フィッシュが入場するダイヤモンド・マインに奇襲を仕掛けると、試合ではKUSHIDAがフィッシュと連携したダブル・アームブリーカーをストロングに決めれば、ストロングもKUSHIDAにバックブリーカーで応戦して白熱の攻防を展開する。

 一時はフィッシュが捕まって劣勢となるも、KUSHIDAがドロップキックやアームブリーカーでストロングに反撃すると最後はビックブーツを食らいながらもホバーボードロックできっちりラストを捕まえてタップアウト勝ち。試合後、KUSHIDAはフィッシュと共に両腕を上げて勝利をアピールした。


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