［週刊ファイト7月29日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼週総括SD-MITB-RAW有観客-詐欺TDT幹部逮捕ねじれ五輪と格闘技
　タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・AEWに遅れてWWEツアー再開RAW視聴者数51万増の1,923,000
・ジミー・ウーソの度重なる逮捕に目をつぶりナオミはSmackDown移籍
・またも歴史改ざん！いつの間にかシャーロットは11回王者記録に縮小
・これぞMITBの意義！お客さんだけでなく業界人祝福のニッキー戴冠
・「反社のやってる業界」先入観通りのTDT詐欺汚染の爪痕と格闘技界
・所属プロ選手19名～6・23ウクライナTDT MMA CHAMPIONSHIP主催
・チェック体制フジテレビの責任なのか否かTMTをパクったTDTブランド
・ジェイ・ホワイトImpact登場～新日ピンチ誤嚥性肺炎診断の飯伏幸太

(c) 2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

――　週刊ファイトの発売サイクルが毎週金曜なんで、ちょうど日本時間土曜日のSmackDownからWWEもフルに観客入れてのツアー再開となりました。75歳のビンス御大が出てきて、フィン・ベイラーも復帰。そしてPPV大会の『マネー・イン・ザ・バンク』にはジョン・シナが登場。翌日のRAWは年2試合だけ契約のゴールドバークが出てくるは、NXTからキャリオン・クロスを投入。ニッキーAlmost Super HeroのRAW女子王座戴冠がフィナーレです。

オフレコ　PPVの翌日RAW視聴率がハネ上がるのは恒例やし、前週比で51万人増の平均視聴者数1,923,000も、画面見ればお客さんがワァー、ワァーやってるのは明瞭なんやから、サンダードームじゃないとはわかる。それくらいになって当然のこと。それ自体にはなんの驚きもない。

――　ただ、別項にもありますから重複は避けますが、お客さんの前でやると、試合の作り手が頭でっかちのデスクワークでこうなるハズと描いたシナリオが、そうなってない箇所も我々専門記者には目立ってしまい、反省点も多い週となりました。

オフレコ　お客さんと真剣勝負しているのがスポーツ芸術の底なし沼なんであって、試合上のどっちが勝った負けたの先に、それをお客さんがどうリアクションしたかまでが本当の勝負なんであって、頭を抱え込んだエージェントや幹部もいたんとちゃうか。具体的には別項でやるけど。

――　本誌の予想通り、あるいは危惧した通りになったをやると、「コイツら自慢ばかりやってる」とか曲解する輩がいますから、逆にハズしたというか、キャリオン・クロスの初登場が負け役だったことに、SNSのユニバース大勢が一斉に文句やり出したのをあとから知って驚いたと。

オフレコ　こっちはRAWなら細部まで時には「早戻し」ボタン押して確かめたりしながらじっくり3時間見るだけでなく、ビジュアル重視の「見る本」なんで画像の合成や処理に記事以上の時間がかかる。アップの時間だけ比べられたら遅い方なんだろうが、その段階では早く出してる他媒体なんか見てない。

――　意に介さないのが本誌のスタンスです。ただ、大先輩のジェフ・ハーディに数分で寝るデビューであったことに、「これからだからイイんじゃないか」としていたら、巷の反響は非難轟轟だったんでビックリしたと。

オフレコ　NXTがイチバン面白いと毎週楽しみにしているハードコア層は熱いマニアが多いから、「ビンス、ふざけるな！」とかやってた。

――　まぁ、ずっとNXTで無敗の快進撃というマッチメイクしてきたんだから、「RAWにあげた途端にこの扱いはなんだ！」と怒るのもわかるんですが・・・。それにしても凄い数でした。

オフレコ　大人のファンは、そこに怒るのかというのが、ちょっと予想外の驚きだった。他媒体がどう書いてようが気にならないが、ファンの反応はあとからチェックする必要がある。

――　現地6月13日の『WWE NXTテイクオーバー：イン・ユア・ハウス』のFatal 5-Wayがわかりやすいですが、主軸の4選手をもってしても、キャリオン・クロスが突出しているというデザインでやってきたのに、これじゃ残されたNXT番組は、これからどうやってre-buildしていくのかと。

オフレコ　ビンスの頭の中では「NXTは別世界」であって、まるで他団体のような「あそこで起きていることはなかったこと」にしてるからなぁ。

ジミー・ウーソの度重なる逮捕に目をつぶりナオミはSmackDown移籍
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オフレコ　ただ、ブッキング上の「なかったことにする」は許せても、飲酒運転でもう4回だか5回だか、夫婦揃って逮捕されているジミー・ウーソをお咎めナシにしたのは対社会、対世間なんだから、プロレス内のアップダウンの話ではない。それは不味いんじゃないかと。

――　本稿後半でやる、TDT幹部逮捕の件ともリンクしてきますね。しかし、何事もなかったかのように番組内ではサモア族の物語が進行通りに続いていた。

オフレコ　サモア族長のローマン・レインズが、「俺はジミーの味方だ」とやったのは、意味深なリアルの舞台裏まんま台詞だったけどな。