SD女子テコ入れSブラックハートTノックス登場Tストーム予告+因習打破エッジ

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 SmackDownとしては最後のサンダードーム中継。心なしか、画面参加者がインチキ画像でなくリアルが多いようで派手に身振り手振りでリアクションしているように見える。ユニバーサル王者ローマン・レインズ(with ポール・ヘイマン)がオープニングのリングに登場すると「エッジは嘘つきだ。俺がエッジを恐れているだって? 恐怖を感じたのは一瞬だけでその後にお前たちを倒しただろ」と今年4月のPPV「レッスルマニア37」に触れながらエッジを非難した。

 さらにジミー・ウーソの飲酒運転逮捕が3度目で、社会通念からはもう常習犯としかかばいようがなく、本来は少なくとも出番自粛が妥当なのに、WWEは大河ドラマのサモア一族物語があるから、何事もなかったかのように扱ったのは問題視されよう。レインズは現れた“右腕”ジェイ・ウーソに「俺のやり方ならうまくいく。一緒にやっていくぞ」とハグを交わして一族を一致団結させている。そりゃリング外の不祥事で、「俺はジミーの味方だ」とやるのは本音。ファミリーが一致団結しないといけないのはリアルなんだが、7月15日号本誌の拡大版に続いて強く叩いておく。これは問題アリなのだ。


 ま、ま、またやるんですかぁ?のシンスケ・ナカムラvs.バロン・コービン。そりゃ王冠奪われただけでなく、実人生で投資に失敗して大金を失ったらしいコービンに同情票を募り、やがてベビーフェイスにターンさせる計画のようなのだが・・・。

 前週、レッカーで持っていかれた高そうな車に、リック・ブークスが運転して、ギター持ってシンスケ様の登場。この二人だから試合は悪くはないんだが、2回もCMで途切れるのは真面目に専門記者reviewなんか出来ない。唯一、パット・マカフィー解説員だけが面白くて、フットバスに足を浸かりながらの「見物」は大いに笑えました。


 番組ハイライトはやはり、ナタリア&タミーナ組の相手に花道に戦車が登場したこと。ショツイ・ブラックハートに、そしてNXTの『Great American Bash』で充電完了100%となり、THE WAY(キャンディス・レラエ&インディ・ハートウェル)の王座防衛戦を妨害したばかりのティーガン・ノックスである。いよいよ来週はテキサス州ヒューストンのTOYOTAセンターからWWEも巡業開始。弱い女子部門だったので補充がなされた。ましてあとの予告編では、トニー・ストームの投入も予告。これぞ本隊の本当の充電完了だろう。

 NXT視聴者には見慣れたショッツイのコーナーにいるナタリアに自爆気味にぶつかるspotも、ティーガンがトスしてやっていたから一般向き番組にもこれはバッチリだ。おばさんばかりの女子部門、ようやく新風が吹いたのである。

 そしてショッツイのダイビング・セントーンがナタリア姉御に決まる。「ショッツイを毎週出せ」と活字に残してから1年余の召集であった。


 WWEはツアー再開に向けて全員へのワクチン接種とパフォーマンス・センターでの特訓を命じていたんだが、やはりなにか事故が起きるとの悪い予感通り、ベイリーが前十字靭帯損傷の大ケガに。スターダムの刀羅ナツコと同じでこれで長期欠場になってしまった。ということで、『マネー・イン・ザ・バンク』PPV大会で予定されたビアンカ・ブレアとの王座戦はナシになり、TOYOTAセンターで開催される次週のSmackDownで”WWEで最も美しい”カーメラの挑戦試合に変更。当然、「なんでワタシが外されているんだ」のリブ・モーガンにハシゴ戦のチャンスが回ることになった模様。まぁ女子の選考は最初からロジックがおかしかったんだが、結局はこうなりました。


 まぁトニー・ストームの投入も発表されましたから。


 MITB予選はもうひとつ。セス・ロリンズと前週の設定から足を引きづって出てきたセザーロ戦である。CM明けにジャイアント・スイングやってるセザーロが途中からなんだが、本当に足がやられてるならスイングは出来ないハズなんだが、まぁそこは許してやってよ(笑)。実際ハードヒットにやっていたらガチでセザーロの前頭葉から血が噴き出して公式写真は白黒に。ちゃんとしたストロングスタイル攻防の証でもある。

 実況席にケビン・オーエンズを迎えた試合、最後はセスのカーブ・ストンプが決まった。


 番組トリはICONOCLAST(因習打破主義者)と書かれているTシャツ姿のエッジが、サモア種族を例のパイプを口に挟む刑に処するセグメント。エッジ側にはミステリオ親子も加勢に来てました。

■ WWE SmackDown
日時:7月9日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)

◆キング中邑がコービンを下してMITBラダー戦出場権を獲得「俺がMITBブリーフケースを掴む」

 “WWEのキング”中邑真輔(withリック・ブーグス)が予選で対戦したバロン・コービンをキンシャサで撃破してMITBラダー戦出場権を獲得した。コービンのレッカーされた愛車メルセデス・ベンツGクラスで会場入りした中邑は赤白コスチュームでブーグスのギター演奏と共に華麗に登場したが、苛立ちを抑えきれないコービンは入場する中邑&ブーグスを襲撃。試合では中邑がライダーキックや延髄切りを放つとコービンもブレーンバスターで中邑を解説席に叩きつけて互角の攻防を展開したが、終盤にコービンがディーブシックス、中邑がトライアングルで攻め込むと最後は中邑がキンシャサをコービンに叩き込んで勝利した。

 試合後、MITBラダー戦出場権を獲得した中邑は「これは4年間で初めてのことで、俺はこの機会を待ち望んでいた。WWEキングの俺がMITBブリーフケースを掴む」とインタビューでラダー戦勝利を宣言すると、次週のスマックダウンでは中邑が同じくMITBラダー戦に出場するセス・ロリンズ、ケビン・オーエンズ、ビックEとフェイタル4ウェイ戦で対戦することが決定した。

 キング中邑を筆頭にロリンズ、ドリュー・マッキンタイアらがラダー上の王座挑戦権利書入りブリーフケースを奪い合うMITBラダー戦が行われるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間7月19日にWWEネットワークで配信される。

◆“R指定の男”エッジが王者レインズの前でウーソズを鉄パイプ・クロスフェイス葬

 “R指定の男”エッジがミステリオ親子(レイ&ドミニク)と共にPPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」で対戦するユニバーサル王者ローマン・レインズ&ウーソズと大乱闘となるも、エッジが王者の目前で“右腕”ウーソズを鉄パイプ・クロスフェイスで沈めて挑発した。
 オープニングのセグメントに異を唱えるエッジが、エンディングに登場すると「レインズに何人手下がいようが構わない。俺がMITBで王座奪取する!出てこい」とレインズを呼び出して2人は乱闘に発展。さらにミステリオ親子(レイ&ドミニク)がレインズの指示でリングサイドにいたウーソズを襲撃すると6人入り乱れた大乱闘となった。

 エッジがレインズにDDTからスピアーを狙えば、ウーソズがスーパーキックで妨害。続けてミステリオ親子が連携した619でウーソズを蹴散らした隙にレインズはステージに退避するとエッジは鉄パイプ・クロスフェイスで残ったウーソズを締め上げてレインズを挑発した。王者レインズ vs. エッジのユニバーサル王座戦が行われるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間7月19日にWWEネットワークで配信される。


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