すわっ、いつもの黒石劇場＝大乱闘が、また勃発か!?
…いや、リング上の面々は皆笑顔だ。そう、ハマの狂犬・黒石がOUTSIDER初勝利を飾ったのだ！
9日、東京・ディファ有明にて『THE OUTSIDER 第7戦』が開催された。
次回10月大会より開催される65〜70kg級のトーナメント出場者（16人）を決める選考試合15戦を含む計25試合（1試合は不戦勝決着）のうち、わずか1試合を除く24戦が、一本またはKOによる決着と、約5時間のロングラン興行ながら、またしてもインパクト抜群の闘いが続出した。
OUTSIDERの名物男“ハマの狂犬”黒石高大も、トーナメント選考試合に登場。いつものように横浜からの大応援団からの熱すぎる声援を浴び、気合十分の黒石。前戦の3・15両国大会では、玉砕覚悟のゴング＆ダッシュ戦法は影をひそめ、冷静な立ち上がりで成長の跡を窺わせた黒石は、今回も“大人になった”闘いを見せる。インサイドガードからパウンドを振り下ろし（その間、応援団からは「殺せ」コールが…！）、対戦相手の間野征尋が嫌がって背中を見せたところをすかさずチョークスリーパー！ 渾身の力で絞り上げること数秒の後、間野がタップし、ついに黒石が悲願のOUTSIDER初勝利を飾った。
勝利後、マイクを手に取った黒石は（勝利のマイク、これまた彼のたっての悲願！）、
「今まで負けっぱなしで、横浜の伝統にドロを塗ってる気がして…」
と語っているうちに、みるみる涙声に。
「今日は友人の追悼のつもりで闘ってて、その試合に勝てて嬉しい限りです！ 横浜のみんな、大好きだよー！」
涙の理由（わけ）は、初勝利の嬉しさだけでなく、亡き友への弔い合戦ゆえか。友人の遺影を抱いた黒石は、声を詰まらせながらも、力強く叫んだ。
友人の遺影を掲げガッツポーズの黒石。
黒石は「UGP賞」「格闘技通信賞」「モッツ出版賞」の3賞を受賞。「チョー嬉しいっス！」と、子どものような満面の笑顔で前田日明・リングス代表と握手を交わした。
コメントブースでの前田代表。渋谷莉孔のブログに話題が及んだ途端、「押尾学が木刀で30人ボコボコにした？ そんなワケないやろ！」と、以降怒りの“前田語録”が連発。注目の渋谷の試合を含め、アキラ兄さんのコメントの全容も、近日発売の『別冊ミルホンネット〜THE OUTSIDER 揺れる有明 真夏の一番星』（仮題）に完全収録の予定。お楽しみに！
■『THE OUTSIDER 第7戦』
2009年8月9日（日）開始15：00
会場：東京・ディファ有明
＜第1試合 体重リミット65kg＞
“アウトサイダー少子化対策担当大臣 最強保育士”
○秋山翼
（2R 1分29秒 TKO）
“第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸エイティーン”
●比夏瑠
＜第2試合 体重リミット84kg＞
“愛知犬山のボス猿 犬山藩丸一の闘将”
○モンキー・B・コージ
（1R 0分17秒 KO）
“青森のアブダビコマンダー”
●ポピュラー加藤
＜第3試合 体重リミット73kg ＞
“モンスターファクトリー茨城からの刺客 ケンカバッティングマシーン”
○沼尻和之
（2R 0分47秒 チョークスリーパー）
“人生修練プログラマー”
●轟木秀恒
＜第4試合 体重リミット105kg＞
“横須賀バトルシティのGTO”
○落合洋俊
（1R 1分21秒 TKO）※ドクターストップ
“天下一武闘会のラスボス”
●出田源貴
＜第5試合 体重リミット84kg＞
“DIV TRIVALからの刺客”
○能仁
（1R 0分52秒 KO）
“横須賀板前魂 炎の人間料理人”
●矢口剛
＜第6試合 体重リミット68kg＞
“伝統の意地 静岡浜商 現役応援団長”
○梅田悠介
（2R 2分06秒 TKO）
“栃木の鉄筋野郎 狂犬チャッピー”
●鈴木尚一
＜第7試合 体重リミット63kg＞
“学生プロレス元王者 ジ・ウィンナー”
○五十嵐充
（1R 2分51秒 TKO）※ドクターストップ
“天下無双のアクロバティックファイター モンキー・A・アキィ”
●赤石明幸
＜第8試合 体重リミット69kg＞
“最強不良戦国時代 激動の'90年代からの刺客 浦安皇帝降臨”
○清水征史郎
（2R 1分07秒 腕ひしぎ十字固め）
“リアルマッドタイガー 解き放たれた虎”
●大山勇樹
＜第9試合 体重リミット60kg＞
“濱の勇二”
○高垣勇二
（1R 0分49秒 腕ひしぎ三角固め）
“喧嘩一見お断り 平安京の逝神”
●玉井智浩
＜第10試合 体重リミット85kg＞
“国士舘のリアルジャイアン”
○剛田武
（1R 2分16秒 KO）
“格闘ハンマー”
●吉眞一仁
＜第11試合 体重リミット65kg＞
“リアル刃牙”
○渋谷莉孔
（1R 2分41秒 TKO）
“八王子万吉スぺクター元総長 リアルサラリーマン金太郎”
●中澤達也
＜第12試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派殺法剛斬流筆頭”
○学金狗
（不戦勝）※佐野が試合前の検査でドクターストップ
“第4回大会MVP リアル神代ユウ”
●佐野哲也
＜第13試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“川口連合第十代総長”
○武井勇輝
（1R 1分08秒 TKO）
“KRUNCH MVP 龍ヶ崎のジャックイーグル”
●寺西飛翔
＜第14試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“戦慄のトマホーク・ラッパー”
○滝本光成
（2R 0分50秒 TKO）
“ブラックカルチャー伝道師”
●Ryuji
＜第15試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“横浜義道会 初代総長 濱の狂犬”
○黒石高大
（1R 1分29秒 チョークスリーパー）
“多摩川無敵のイケイケ喧嘩クラッシャー”
●間野征尋
＜第16試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“麦芽男”
○モルトマン
（1R 1分45秒 チョークスリーパー）
“青森最強 死神ストライカー”
●神風飛丸
＜第17試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“山口の冷酷大将軍 反骨の長州魂”
○岸野雄一
（1R 0分58秒 チョークスリーパー）
“濱の勇二推薦 横浜組 最恐ワルメンアウトサイダー”
●神田雄太
＜第18試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“渋谷杉浦グループ センター街のドーベルマン”
○林“HITMAN”大輔
（1R 0分41秒 KO）
“山口の狂犬狩り”
●片山聖
＜第19試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“湾岸エリアの鬼門番”
○鳥海誠
（1R 3分00秒 TKO）※1R終了時ドクターストップ
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
●幕大輔
＜第20試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“天下一武闘会 逆襲の特攻隊長”
○浦野貴之
（1R 1分17秒 TKO）
“仁義なき広島からの刺客 一発逆転 ザ・ドン底ファイター”
●辻真志郎
＜第21試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“本物 格闘特殊部隊”
○川端修平
（2R 2分36秒 フェイスロック）
“仇討ち処 赤穂の爆裂柔道野郎”
●後藤英二
＜第22試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“戦いに目覚めた 烈風の牛若丸”
○金島欣和
（2R 2分23秒 TKO）
“地下格闘技全勝 アンダーグラウンドキング Mr.武将”
●三河寛安
＜第23試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“天才不良品”
○三枝美洋
（1R 1分31秒 TKO）
“闘龍比賽 栃木のヤンキー狩り”
●野口聡
＜第24試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“漢は花道 火山処大分 ケンカの天才”
○花道
（1R 2分33秒 フロントチョーク）
“茅ヶ崎連合第十二代総長”
●庵野隆馬
＜第25試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“九州天下一武闘会の大目付”
○野村剛史
（判定 2-1）
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
●堀鉄平
＜第26試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65〜70kg＞
“北関東最強暴走族 魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師”
○吉永啓之輔
（1R 0分19秒 フロントチョーク）
“戦う大和魂”
●山口剛
納涼！ 眼福！ リングの華・ラウンドエンジェルの美麗ショットの続きも、ぜひ『別冊』で!!
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８月に入り、いよいよプロレスも格闘技も夏休み興行ラッシュに突入である。三沢ショックで落ち込んでいたマット界だが、気温が上がるにつれて少しずつリング上も、ファンの熱も上がってくるだろう。
ＩＧＦが旗揚げ２周年興行「ＧＥＮＯＭＥ９〜今がチャンスだ〜」を有明コロシアムで９日に行った。大会前からこの日に重大発表をすることを予告していた猪木。
１６日に新日本プロレスが両国国技館で「Ｇ１クライマックス」の最終戦を行った。前日の両国大会は８８００人（主催者発表）と、やや厳しい観客動員数だったが、さすがに最終日の１６日は１１０００人（超満員＝主催者発表）となり、Ｇ１ブランドの根強い人気を証明した。
ちょっとおかしいとは思わないだろうか？
プロレスファンがプロレスを楽しむ方法のひとつとして勝敗を予想するという部分があるだろう。
