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今週の「マット界舞台裏」は豪華メンバーに反し物足りなさを感じる全日プロ8・30両国大会に迫る!

09.08.20BUTAIURA.jpg 16日に新日本プロレスが両国国技館で「G1クライマックス」の最終戦を行った。前日の両国大会は8800人(主催者発表)と、やや厳しい観客動員数だったが、さすがに最終日の16日は11000人(超満員=主催者発表)となり、G1ブランドの根強い人気を証明した。

 今年のG1を制したのは“苦労人”真壁刀義。ヒールでありながら現在大人気の真壁は、試合後に早速棚橋弘至が保持しているIWGPヘビー級王座に挑戦を表明。その棚橋は準決勝でライバルの中邑真輔の新技「ボマイェ」で敗れているため、今後は真壁や中邑を相手にIWGPヘビー級王座の防衛戦を行うことが戦いの軸になっていくだろう。

 さらに真壁にはZERO1の「火祭り」で優勝した崔領二も挑戦状を叩き付けたという。ZERO1からは田中将斗がG1に出場していたが、ZERO1自体との交流戦は途絶えていただけに、真壁VS崔を中心に再び両団体の交流戦が再開する可能性もある。
 また、プロレスリング・ノアの杉浦貴もG1準決勝で真壁に敗れているだけに、当然真壁へのリベンジを狙ってくるだろう。さらに8月30日に後楽園ホールで行われる邪道&外道のデビュー20周年記念興行に出場する金丸義信と平柳玄藩が、乱入して現在欠場中の外道を花道で襲撃するという場面も見られた。新日プロとノアの交流戦も継続中というわけだ。

 新日プロを中心にZERO1やノアとの交流戦で今年下半期のマット界を盛り上げてほしいものだが、その戦いの輪に入って来そうで入って来ないのが全日本プロレスだ。
 全日プロは今月30日に両国国技館でビッグマッチが控えている。これまで「マット界舞台裏」では「武藤全日プロはビッグマッチにカネをかけない」など、さんざん文句を書き立ててきたが、全日プロ首脳陣の耳に入ったのだろうか?

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 今大会には小橋建太をはじめ蝶野正洋、船木誠勝、高山善廣、長州力、曙・・・ と大物レスラーを贅沢に投入! 興行収益に頼る全日プロにとって、過去最高と言ってもいいこれだけの豪華メンバーを集めたのだから、絶対にコケるわけにはいかない。

 対戦カードも20年ぶりにプロレスに復帰する船木誠勝VS因縁の相手である鈴木みのる、9年ぶりに古巣のリングに上がる小橋建太VS小島聡、長州力VS西村修と、ファン注目のカードがズラリと並んだのだが・・・いずれの試合もタッグ対決なのだ。

 今週、新日プロのドル箱ブランド「G1クライマックス」ですら、両国を超満員にするのに苦戦した。さらに全日プロ両国大会1週間前の23日には、インディー団体のDDTが両国国技館に初進出を果たす。新日プロや全日プロほど豪華なメンバーは集められない上に、逆に名前も知らないようなレスラーがたくさんいるが、それでもマニアックなファンの後押しを受けて、DDTは総力を挙げて両国大会に挑んでくる。チケットの売れ行きも悪くないという話だ。

 3週続けてプロレスが両国国技館でビッグマッチを開催するのは異例。例年以上に客の食い合いは必至だが、トリを務める全日プロには豪華メンバーを集めながらも“物足りなさ”を感じてしまう。
 もしかしたらこれだけのメンバーを集めた全日プロを、無名レスラーだらけのDDTが興行戦争で食ってしまうなんていう事態も起こるのでは・・・?

 今週の「マット界舞台裏」ではチケットの売れ行きや関係者の話をもとに、元「週刊ファイト」編集長の井上穣二記者が、全日プロ8・30両国大会に感じる物足りなさを徹底検証! まだチケットを買おうかどうか迷っている方は必見です!

週刊マット界舞台裏'09年8月20日号

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2009年08月17日 02:30に投稿されたエントリーのページです。

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