お騒がせ団体キングダムエルガイツ立川大会~RETURN OF KINGDOM~入江代表が涙の訴え!TeamDATE参戦宣言!

※詳細拡大版は週刊ファイト3月29日号に収録されました。

■ キングダムエルガイツ立川大会 ~RETURN OF KINGDOM~
日時:3月18日(日) 開場14:30 開始15:15 *オープニングバウトは14:45分開始予定
第1部 キングダムエルガイツ立川大会
第2部 金網ボクシング ナックルファイターズ~覇拳<HAKEN>~<初代ナックルファイトバンタム級王者決定トーナメント開幕戦>

 開場前、試合会場である東京立川市にある立川コロッセオは入場を待つファン、関係者でごったがえしていた。この場所は普段全国展開を進めるキングダムエルガイツネットワークジムとして使用され、同団体のホーム会場でもあり毎年立川市商工会などとコラボして立川格闘技フェスタを2016、2017年と開催しており、過去プロ修斗公式戦にも使用されたことがあるケージ付き会場だ。JR立川駅から徒歩5分という好立地にあり、歩いて約70メートルの場所に若者に人気の大型量販店MEGAドンキホーテもある。うなぎ昇りの会員数からみても同団体の現在の基点と言える。

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<オープニングバウトはドクターストップ中止>
KENTO(キングダム立川コロッセオ)vs. 小林鷹晴(キングダム聖蹟桜ヶ丘)
※小林鷹晴の体調不良

<KIDS 2分×2R タイムポイント制>         
●十衛兵 24
 ポイント24-39
〇コウガ 39

<KIDS 2分×2R タイムポイント制>
〇リクト(キングダムATOM聖蹟桜ヶ丘) 120
 ポイント120-24
●武(キングダムATO立川コロッセオ) 24

<T-REXエオスルールストロー級 2分×2R>
●ゆか里(YUKArI改め/T-REXキングダム聖蹟桜ヶ丘)
 判定18-19
〇遠藤 豆(キングダム日野-SHINSENGUMI-)

 久しぶりに組まれたキングダムの女子部門、T-REXの試合は、近年の女子格闘技ブームと、昨年デビューして話題となったT-REX所属“戦うレースクィーン”Rikoなどの活躍で、キングダムネットワークジムに入会してくる沢山の一般女子会員の中でも試合志向の選手も多数出てきたことから、入江代表は今後毎大会にT-REXの試合を組み込んでいく方針を打ち出している。

 YUKArI改め、ゆか里は護身術クラヴ・マガ出身で、更なる強さを求めキングダムに入門。毎週通常トレーニングに加えて、入江代表の地獄のマンツーマンパーソナルトレーニングを乗り越えて今回の出場を果たした。キングダムの女子部門T-REXの選手だが幼少の頃から募金活動をしている。その活動をアピールする場が欲しいとキングダム入江代表に男性との試合を直訴。試合は先にゆか里が前に出る展開となったが、遠藤のパンチひとつでゆか里が吹っ飛ばされる。1ラウンド終了後にボディでダウン気味だったがゴングに救われた。
 2ラウンドも必死に食らいつくゆか里だったが、パワー差はいかんともしがたく判定負けとなった。敗れはしたが、ゆか里は募金活動をアピール。王国に新たな女子戦士が誕生した!

<エルガイツ特別ルールストロー級 2分×2R>
●KANAME(キングダム立川/YOUNG-GUN)
 28秒 TKO
○KO-ICHI(キングダム日野―SHINSENGUMI―)

 RYØTAと共にキングダム入江代表期待のKANAMEが2戦目を迎えた。前戦は年上相手に初陣から前に出て非凡な才能を見せつけたが、途中でガス欠し判定負けしてしまった。KANAMEはRYØTAと同じ中学2年生で、二人は友人関係。入門もほぼ同時期に二人でキングダムに入門を決めてジムに来た。
 対するKO-ICHIは、3月1日にオープンしたばかりのキングダムネットワーク11番目の支部キングダム日野―SHINSENGUMI―の新人選手。KANAMEの進化が問われる一戦となった。
 試合は高校2年生KO-ICHIのパワー差に押されてしまい、ヒザ蹴りがヒット。KANAMEは進化を見せる隙もなく大の字に倒れた。

<エルガイツ特別ルールストロー級 2分×2R>
〇RYØTA(キングダム立川/YOUNG-GUN)
 1分14秒KO
●マモル(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

 勝者は孫悟空DATEと6月16日新宿FACE大会で対戦決定! キングダム立川コロッセオのRYØTAは若干中学2年生ながら、立川ジム所属のプロ選手から将来を嘱望されている。対するマモルはキッズクラスのころからキングダムの試合に出場していて、今回で総合4戦目となり現在はキングダム聖蹟桜ヶ丘ジムのキッズクラスでサブ指導員も務めている選手だ。この試合の両選手は6月16日の新宿FACE大会出場権を得た場合、TeamDATE所属の孫悟空DATEとの試合を熱望しているだけに、対戦実現なるかが注目される試合となった。

 試合はマモルがゴング早々タックルを仕掛けるが、リョータが潰す。マウントを取られそうになったがマモルが必死にこれを凌ぐ、スタンドに戻ったマモルにリョータの天性の打撃がヒットマモルは大の字になり倒れた。
 その直後にドラゴンボールのテーマが流れ、孫悟空DATEがリングイン。コンビの小龍DATEとアクションを決め、新宿FACE行きを決めたリョータとの期待の両者の対決が発表された。

<グラップリングバウトミドル級 5分1R>  
○森本聖也(キングダム立川コロッセオ)
 38秒 ドクターストップTKO
●芳賀将司(KAME GIM)

 序盤から執拗にテイクダウンを奪う芳賀だったが、足を庇う仕草を見せて倒れた。

<メジャー団体3位、現日本王者・滝川リョウが参戦挨拶!>

 テーマ曲が流れ、花道にはなんと元K-1 JAPAN戦士でトーナメント3位となり、現MAキックボクシング王者、ヒーローズなどにも参戦経験のある滝川リョウ選手が入場。肩にはMAキックヘビー級のベルトが掲げてある。リングインした滝川はマイクを持つと、「K-1ジャパントーナメント3位、MAキックボクシング連盟ヘビー級王者の滝川リョウです。自分はもともとボクシング出身なんで本日行われるナックルファイターズに興味を持ったのと、そして新たな戦いの場を求め参戦をキングダムに直訴しました。寺尾(新)会長!ナックルファイトヘビー級のベルトをつくってくれませんか? 必ずベルトは自分が腰に巻いて・・・と言い終わらないうちになんとケージに元K-1ファイター内田ノボルが乱入! ベルトを奪い襲いかかった。

 内田と滝川は元K-1のメジャー戦士同士、内田は第3代MAキックのベルトを巻き、滝川は現王者。その二人がナックルファイターズの6月16日の新宿FACEの舞台で合いまみえるとは、まさに王国のステージでしか実現しえないビックカードなった。

<入江秀忠代表挨拶>

 お騒がせ団体のキングダムエルガイツ代表の入江です。

 あのオリンピックレスリング四連覇、国民栄誉賞も受賞された伊調馨選手と栄和人コーチの件に、弊社の前身であるUWFインターナショナル、キングダムでレフリーやレスリングを指導していた安達巧コーチが携わっていてビックリしました。そして、何より下谷地卓也なる人物がキングダムや、高田道場で所属選手やコーチを努めていたと週刊新潮さんの突然の取材で聞き、下谷地・・誰?とはじめは思いましたが、よく聞くと歩く録音男だと!
 えー、もしかしたら俺が録音された・・と考えても特に思い当たる節はなかったので3月11日キングダム聖蹟桜ヶ丘本部で取材を受けましたら、木曜発売の週刊新潮に録音男がキングダムや、高田道場の所属だと載るというので、あわてて元UWFインターナショナルの取締役で、前キングダム社長の鈴木健氏に話しました。鈴木さんも、初め何それ?と言う感じだったんですが、このままでは週刊新潮に下谷地卓也がキングダム所属、高田道場の所属でインストラクターだったと載ると聞くと、「うちが、そんなヤツ所属するわきゃないだろ!」と、即答。高田道場の件も話すと、すぐ〇〇さんに連絡入れるから待っててと言われました。

 待ってる間に考えさせられた事は、この団体は本当に物凄い団体なんだと。田村(潔司)先輩がいて、桜庭(和志)先輩がいて、今は闘病中の高山(善廣)先輩もいて、格闘技の一大ブームを作ったPRIDEも高田延彦さんという偉大の先輩が400戦無敗のヒクソン・グレーシーと戦ったから伝説になったわけで、それの戦いを見て自分はキングダムに入門を決意しました。
 入門してすぐに団体はなくなっちゃったんですけど、前社長の鈴木(健)さんの家に行くと高田延彦対べイダー戦や、元横綱・北尾(光司)戦のドでかいトロフィーが。そして言うんです。「入江、あの頃は神宮球場が満員で、アタッシュケースに金が入りきれなかったとか。あの時ヒクソンを選ばず、マイク・タイソンを選んどけばキングダムはまだあったのに」とか・・・。まあ、大きく話はそれ、長くなりましたが、週刊新潮の記者さんにはきっぱりと”所属”云々を否定しました。

 キングダムも高田道場も今年が20周年の節目なんで下谷地卓也という人物が所属やコーチだった事実はないと。しかし、つくづく凄い血筋だと。20年たっても苦しめられるとは(笑)。だけど、みんなの結束が固まった気がしたんです。20周年を期に伝説の団体、伝説のメンバーが徐々に集結したら面白い。そうすれば、人生のほとんどを、青春を、認められない悔しさを、たった一人からこのU系団体をここまでにした俺も認められるんじゃないかと。俺、20周年がホントに出来て、成功して、Uがもしも、もしもですよ、復活することがあるなら死んでもいいと思ってます。
(入江は指をある方向に差した)行きましょう、皆で行きましょう! 誰一人残してはいけない・・・俺を信じてついて来て下さい。

 笑いたい奴は笑えー。「信じる奴は振り落とされずについてこい!」と最後は叫んだ。何に向かって叫んだのか、そして、王国は何処に向かおうとしているのか・・・
 なお、キングダム同窓会を兼ねる6月16日の新宿FACE大会に、告発者B氏こと渦中の安達巧コーチ兼レフェリーと連絡が取れ、参加する方向であることも発表された。

<エルガイツルールフェザー級 3分2R>
△多賀城亮人(キングダム立川コロッセオ)
 ドロー
△神田健一 (キングダム聖蹟桜ヶ丘)

 多賀対神田の試合は両者激しいどつきあいに。会場は大いに盛り上がる。両者ポイントなしのドローとなった

<エルガイツ特別ルール無差別級 3分2R> 
○石丸健志(キングダム立川コロッセオ)
 1R 右ストレートKO
●MASASHI論外(KAME GYM)

 石丸はキングダムデビュー戦で9秒という最短KO記録を持つ新鋭。本大会後にも、4月1日のDEEP八王子超人祭り大会にキックボクシングルールで挑むことが決まっている。今回勝利することが6月16日新宿大会でのキングダム本戦デビューに繋がるだけに、過去、キングダム新宿FACE大会で勝利したこともある常連選手、論外との対戦は格好の査定試合となった。
 右手ストレートで秒殺K.O. 石丸の本戦デビューが決まった。

<TeamDATE武術四姉妹入場&参戦挨拶>

 法DATEは怪我で欠場となったが、三姉妹が出席。「こんにちは、私たちはT-REXの一期生なのです。古巣に戻ってきました! 今後、参戦します!」と、モデルファイターの刃川(タチカワ)サキ、戦うレースクィーンRikoなどタレント揃いのキングダムエルガイツの女子部門『立川格闘技伝説T-REX』に参戦アピール。
 それを受けてマイクを取った入江は、「誰が、T-REXに参戦するかは女子会でも開いて決めて下さい。あれ、(ケージにリーダーDATEを呼び込んで)新四姉妹ですか?(笑)。自分の所にも物凄い強い女子選手も入って来たんで、参戦はありがたいですね」。更に、入江代表に「4姉妹の中で一番タイプ!」だと言われたのが次女の直DATEだ。

華DATE、直DATE、華蓮DATE

 T-REXには誰が、どのタイミングで参戦してくるのか、そして直DATEは入江代表の熱いラブ・コールを受け登場するのか注目だ。
 リーダーDATEも挨拶

<入江代表の俳優デビューが発表された!>
 休憩を利用して、入江代表の5月の俳優デビューとプロダクションの笹原マネージャーの紹介があった。笹原氏は、現在プロダクション経営をしており入江代表のバイタリティに目をつけスカウトを敢行。立川コロッセオに通い、入江を口説き落とした。

笹原「入江さんには、役者としての素質があります、絶対に成功します・・・沢山の人を見て来た私ですが資質が素晴らしい・・・」
 笹原氏は、代表が逃げてしまった格闘技団体MARSの支援者でもあった。キングダム入江代表の俳優デビューは要注目だろう。

左より入江の俳優の先輩・武田一人、代表、ある意味伝説を創った団体MARS常連選手だった瓜田幸造
 現在、キングダムネットワークジムでヘッドコーチをしている瓜田。過去MARSの支援者だった笹原氏とは、めぐりめぐって奇跡の再会となった。これも王国のエニグマが成せる運命なのか?

<ナックルファイターズ初代バンタム級王者決定トーナメント開幕戦セレモニー>
 マニー・パッキャオと戦った唯一の日本人、元プロボクシング日本フライ級1位、寺尾新、現ナックルファイターズ会長からのご挨拶と開幕宣言、ベルトの披露があった。
「通常のボクシングと大きな違いとして、クリンチ状態すなわち相手を掴んでの2~3発のパンチ攻撃、金網に相手を押し込んでの打撃攻撃、そしてバックハンドブローなどの攻撃が認められます。なお、本日のこのあとの開幕戦で勝利した選手は、来る6月16日新宿FACEで行われるトーナメント決勝、すなわちナックルファイト初代バンタム級王者決定戦に進出致します。皆様、選手に大きな拍手をお願い致します」

<ナックルファイト初代バンタム級王者決定トーナメント1回戦第2試合3×2>
●流鏑馬 丈(翔拳道)
 判定20-19
○穴澤ジャスト☆ミート(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

 穴澤ジャストミートが衝撃かつ、奇跡の判定勝利! 1Rボディを効果的に利かせ、僅差のポイント差をつくった。勝利者トロフィーはプレゼンテーターの株式会社オフィスゲート中村氏から贈与。

<メインイベント ナックルファイト初代バンタム級王者決定トーナメント1回戦第2試合3×2R>
○杉田拓也(橋本PREBO)
 判定20-18
●浅海俊人(フリー)

 悲壮感をにじませ、相手をにらみつける杉田拓也に対し、浅海俊人は、冷静な顔でゴング。注目の対戦はスタートした。
 1Rサウスポーの杉田に対し、オーソドックスの浅海。左ジャブをちらつかせながら、右ボディーを効果的に叩きこむ杉田に対し、左右のフックなどで防戦気味に前に出る浅海。1R終了間際、杉田の左ストレートがヒットしたところで終了のゴング。
 2R、左ボディ、右ストレートの組み立てで責め立てる杉田。浅海はまたも前に出て、今度は打ち合いに。会場がヒートアップする。試合終了のゴングと共に、死闘を演じた両者に会場は大歓声で本日のメインイベントを締めくくった。
 引退ロードを賭けて臨んだ杉田に軍配が上がった。試合後、セミファイルで勝利しジャストミート穴澤と、6月16日新宿FACEでの初代バンタム級王者決定戦が決まった。

<フィナーレ>

 全試合が終了した。超満員札止めの興業は小規模興行ながら、いろいろな要素が加わり注目を浴びたキングダム。総括として入江代表が語った「キーワードは20周年」と述べたように、確かに団体の目標はしっかりと標準を絞ってはいるものの、これから彼らが歩もうとする道は、偉大な先人の背中を追うといういばらの道を意味する。
 ただ、この“格闘技界のシーラカンス”とも言える彼らが、伝説のUWFの系譜を受け継ぐ“Uの正当後継団体”なのはまじれもない事実だ。良くも悪くも今回の伊調馨選手と栄コーチの一件で巻き込まれた形となった入江キングダムだったが、逆にその正当性をアピールすることになったと面もある。あとは、入江がこの怪我の功名?を逆手に取りその20周年記念を盛り上げることが出来るか。
 格闘技界きってのはぐれもの集団の闘いの軌跡を見届けたいとも考え、立川の地をあとにした。


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