伊調馨パワハラ栄和人の騒動新展開!下谷地卓也がマット界巻き込む!?

伊調馨とザ・グレート・サスケ Twitterより‏ @the_greatsasuke

 女子レスリングでオリンピック4連覇、国民栄誉賞を受けた伊調馨が、恩師の栄和人コーチをパワハラで告発した事件。1月18日付で内閣府に弁護士から告発状が送られ、栄和人氏は内容を否定するも、極度の精神衰弱状態にあるとされ、五輪強化本部長の職は辞職。また、伊調馨本人は、告発状の送付には関わってないとの声明を出している。

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 東京オリンピック競技大会組織委員会顧問、日本レスリング協会副会長などの肩書を持つ馳浩衆議院議員の管轄で、聞き取り調査が始まったことが3月13日時点のニュースであり、森友学院問題で公文章が書き換えられた政治スキャンダルに隠されてしまいかねない情勢だが、ここにきて、伊調をそそのかした黒幕として、安達巧コーチや、従兄弟と報道されたこともある下谷地卓也が実名で出たことで、マット界を巻き込みはじめている。

 告発者B氏の安達巧は、かつてUインターや高田道場、桜庭道場だったLaughter 7でレスリングコーチをやっていたから、五輪の経歴に加えて格闘技界にはもとから馴染みであるだけでなく、現在は新生K-1/Krush、WRESTLE-1、ZSTなどを傘下に抱える矢吹満F1メディア社長の本名・玄満植(ヒョン・マンシク)からGENを冠する大久保のGEN SPORTS ACADEMYのトレーナーだ。業界では知らなかったらモグリと言われかねないほど名前と顔が一致する著名人である。格闘技の会場に姿を見せていたのは、Laughter 7所属の佐藤豪則がパンクラスで連勝していた頃辺りでもセコンドについていた。
 また、栄和人の日体大の後輩にあたり、現役時代に対戦しているが、安達巧が「腕を取って投げる一本背負いが得意技だったので、その技に掛からないように汗をかいたらツルツルに滑るニベアを腕に塗り試合に臨み、まさかここまでするとはと周囲に大顰蹙を買うアンフェアの代表格な人だった」という証言も一部で表沙汰になっており、柔道家・秋山成勲のヌルヌル事件と似たエピソードは、アマレスにもあったということなのか。安達巧本人は「個人的感情はない」としているが、昔から因縁があったことは否定のしようがない。

 但し、すでに一部で格闘家として高田道場やキングダムにいたと報道されている元選手・下谷地卓也の黒幕説、あるいは脅しの仕掛けとなると、専門誌記者でも名前を覚えていない。もっとも、高田道場関係者も、キングダムエルガイツ代表の入江秀忠も、本誌の取材に「所属だったことはない」と返答している。
 この下谷地卓也氏、元芸能事務所の社長であり、2012年に所属していたタレントに対して「プロモーション料を支払わなければ芸能界で生きていけないようにしてやる」と100万円を騙し取り、恐喝容疑で逮捕されている。報道によれば、「歩く録音男」と呼ばれる美人局のプロで、2017年夏には読売ジャイアンツの阿部慎之助選手が24歳のグラビアアイドル・小泉麻耶密会していた件の首謀者らしい。隠し撮りから弱みを握られたIT企業の社長が、IT会社の領収書から経費落として下谷地卓也の元に1000万円以上、一部報道には年間1億円の収入があったとも漏れ伝わる。もっとも、恐喝事件が表沙汰になってから妻の旧姓を名乗っており、現在の名刺はシモヤチではなく伊藤なんだという。
 山本喧一と行動を共にしていたことでも業界では知られており、PRIDE参戦時にはセコンドで付いてきていた姿が確認されている。

 各種報道をすり合わせば、告発状の直接の契機は、この伊藤氏が関与した2017年11月1日に東京銀座で行われた、体裁はチャリティ・イベントだった『PINK CROSS PROJECT』なるナース・ファッションショーとのこと。栄和人氏をゲストに呼べるとプロモーション料100万円(ギャラ込みとの理解)を要求、さらに50万円必要だとしたが、払えなかった主催者側が栄氏に直談判すると「男が一度約束したことだから」とギャラなしでゲスト出演。ところが、これで伊藤氏のメンツが丸つぶれになり、「逆恨みを買った」、「事を大きくしたい誰かがいる」との栄氏証言に繋がっているようだ。
 自身の出身である格闘技界は、かえってヤバいと判断したのか、芸能界や政府の資金=国民の税金が動く五輪は、伊調馨と昵懇なのは事実にせよ、食い込む隙がいくらでもあると目をつけた点が特筆されよう。また、キングダムに出入りしていた時代に、安達巧コーチ兼レフェリーと知り合ったようで、簡単に共闘を持ち掛けられたことも背景にある。現在はアスリート用の“キネシオロジーテープ”という筋肉サポートテープの販売をしているそうだ。


 なお、入江代表に取材したところ、ゲラチェックの上で本誌へのコメントを寄せてくれたので全文公開する。

 昨夜、週刊新潮さんからの連絡があり、聖蹟桜ヶ丘のキングダムエルガイツ本部ジムで深夜取材を受けました。
 内容は木曜15日発売の週刊新潮に伊調馨選手と栄和人コーチの一件に、弊社の前身であるU・W・F・インターナショナル、旧キングダムでレスリングコーチやレフリーを務めた安達巧コーチのことや、「下谷地卓也という人物がキングダム所属だったと吹聴されているが事実か?」という内容でした。私は、20年間まじめに誠心誠意やってきた自負もありますので、堂々とそのような人物は弊社には関わりはないと即答しています。

 念の為、UWFインターナショナル取締役だった鈴木健(旧キングダム代表)氏に緊急連絡を取り事実を確認。私が入団前の神谷町の旧キングダムジムに、当時出入りしていた人物の中にもしかしたらいたかもしれないが、下谷地卓也なる選手がキングダムに所属していたことは一切ないという確証をとり、新潮の記者さんに告げました。すると、記者さんは「わかりました、では高田道場の所属でインストラクターをされていたということですね。」と、言うので、再び鈴木さんに連絡、素早く高田道場関係者にも事実を聞いて頂き、「そのような人物が、所属していたことも、コーチを務めていた事実も一切ない」と言われたと、鈴木氏が言ったと伝えました。この事実に間違いはございません。

 もともと鈴木さんには、今年キングダムに自分が入団して20年目の区切りとしての大きめの記念イベントをやることを相談していたところです。
 安達さんにしても、素晴らしい人物で、あの人の言うことには間違いないと聞いていたので、20周年記念大会で特別レフリーも務めてもらおうと話していました。

 ただ記事にキングダムという単語が明日の週刊新潮に出る以上、現キングダムエルガイツ代表の私自身が、何らかの見解を話す責任はあると考えております。普段、お付き合いがないような大きなマスメディア様の問い合わせが来ている事も事実です。

 私も20周年記念大会の開催に向けて、そして伝統あるUWFの直系団体の代表として格闘技界の発展の為、本件には襟を但し望むつもりです。

                    キングダムネットワーク 総代表 入江 秀忠