週刊マット界舞台裏’10年09月23日号

 いま、メジャー3団体の中で新日本プロレスが1番面白い! このところそんなファンの声が増えている。興行全体にノアや全日本プロレスにはないメジャー感がある上、戦力も最も整っているため評価が高まるのは当然だが、ファンはそれ以上に“結末”が分かりにくいマッチメークに魅力を感じているようだ。
 すっかり生まれ変わり、新生・新日プロとしての人気が定着し始めてきている。今年の『G1クライマックス』の盛り上がりを見て、そう感じたファンや関係者は多いだろう。新日プロのマッチメーカー(ブッカー)は相当苦労しているように思えるが、結末が分かりにくいマッチメークが実現する背景には各選手の意識改革があった!

 IGFが発表した9・25JCBホールの全カードにやはり小川直也の名前はなかった。IGFからゼロワン勢との対戦を打診されたという理由だけで同大会を“ボイコット”した小川。普通なら幹部の口から辛ラツな小川批判が飛び出してもおかしくないところだが、「今後も大会ごとに交渉を持つ」と小川のIGF復帰に前向きな姿勢を示した。
 さらに小川の師匠であるアントニオ猪木が、大会3週間前に一方的に出場辞退を表明している弟子に対し嫌味のひとつも言えなかったのは前号で裏事情を述べた通り。小川のIGF離脱騒動に発展しなかったのは幸いだが、「小川の我がまま、放言を放置していいのかッ!?」という関係者やファンの声は見過ごせない。
 ミルホンネットが独走状態でお伝えしてきたこの騒動だが、周りをよく見渡してみると小川の行動に露骨に不快感を露わにした者もいるし、中には小川擁護派の人間もいる。そんな中、小川に対して具体的な反論をしないゼロワン勢・・・
 丸藤正道や秋山準、小橋建太といったスター選手の欠場に加え、提携している新日プロの選手の出場もなく、かつてなかったほど不入りも予想されるプロレスリング・ノア9・26日本武道館。
 聖地・日本武道館で行うこの社運の懸かった9・26がコケると大ダメージを被るはずだが、ノア首脳陣に悲そう感は漂っていない。これは資金力が付いた証しか? それとも何か隠し球を用意しているのか? 井上記者がガードが堅いノアについて、事情通を通じて取材してみたところ、欠場選手が復帰して戦力さえ整えば大攻勢に転じる自信があることが分かった!
 丸藤にしろ、小橋にしろ、思ったよりも重傷で欠場が長引いているように見えるが、一体いつ頃復帰するというのだろうか?
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2009』では、今年発売された「金権編集長 ザンゲ録」がプロレス界に衝撃を与えたターザン山本氏と全日本プロレスの密接な関わりについて、上記の本よりひとあし早く記事にしていたことを紹介している。
 話題を切り売りしている山本氏だが、この年の6月、三沢光晴がリング上で亡くなるという不幸な事件に対して、自分と三沢の関係を強調しようと「こればかりは人に話すべきことではないが、ある意味、三沢さんにとってボクは恩人。いま思えば彼のためにも良いことをやったと考えている」という衝撃発言をしている。
 ジャイアント馬場との蜜月関係は有名だが、ほとんど接点がない三沢が恩人とはどういうことか? 山本氏とは旧知の間柄である井上記者による取材で考察によって、この発言の真意が見えてきた!
 最後には「金権編集長 ザンゲ録」でも問題になっている、いわゆる“ゆ着”に関しても言及。日本プロレス村の裏事情全てがこの記事で包括していると言っても過言ではない。まさに今からでも必読の'09年9月24日号と断言できる。

 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、まずは業界に衝撃が走ったサムライTVの制作会社NCVの倒産を緊急レポート。芸能界に独自の取材網を誇るミルホンネットが総力を結集して取材した渾身のレポートで、ほかのマスコミでは絶対に読む事が出来ない衝撃のスクープを連発している。『あいのり』など人気番組を制作していたNCVだが、むしろサムライTVを手掛けたことが凋落の元凶であった事を突き止めた上で背景を調査。その他、「生GONギャルに"生出し"」などここでは絶対に書けない芸能界の暗部をも暴露、プロレス界負のスパイラルをしっかりとルポタージュしている。
 話題継続中の小川IGF離脱問題に関しては、今週も未発表の追跡レポート第二弾。小川直也本人に独自のルートを持つミルホンネットならではの他では絶対に読めないドキュメント、インタビューを収録している。いわゆる“プロレス村”から外れているが故に誤解を受ける小川直也チキン説に対し正面から反論を展開、石井慧、澤田敦士と言った小川一家の内紛から、ゼロワンとの絡み、特にタブー視されている、盟友橋本の息子、橋本大地ともし絡んだらなど、小川が心を許しているからこそ、聞く事が出来るタブー内容満載となっている。
 好評のインディレポートは、消滅したハッスルより派生した「ハッスルMAN'Sワールド」と「SMASH」を特集している。いわゆる坂田派とTAJIRI派という感じだが、それぞれの特徴が良く表れており比較検証にもなる。坂田派「ハッスルMAN'Sワールド」旗揚げ戦では、絶対死なないという決意のもと、大会メインでの若鷹ジェット信介と坂田'ハッスル'亘の激突をレポート。大流血で文字通り死闘となった、坂田らしい男の戦いを迫力ある写真とレポートで紹介している。
 一方TAJIRI派といえる「SMASH」は正反対という感じで足立区立伊興小学校校庭特設会場で行った「はじめてのプロレス」を取材した。プロレス人気の裾野を広げる意味でも、子供達にプロレスに馴染んでもらう為に行われたこの大会。楽しいプロレス教室から、「足立区の平和を守る為」に戦うSMASH軍と"デーモン足立"率いる悪の伊興デビル軍団という分かりやすい図式、明るく楽しく激しいプロレスでチビッコ達を楽しませていた大会だ。マニアにとってはSMASHの本質が垣間見える貴重な資料になりそうだ。
 さらに、タブーに挑戦するミルホンネットでは、全日本プロレス「諏訪魔のマイク事件」も特集。既存専門誌の様に奥歯にモノが挟まった様な追認記事ではなく、実際に会場で起こった事、何故、こうなってしまったかを徹底検証、問題の本質を解説したのでお見逃しなく。

 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。

<今週の見出し>
▼各選手の意識改革により、結末が分かりにくいマッチメークに!
▼IGFの大会をボイコットした小川をこのまま見過ごしていいのか?
▼不入りに終わる可能性がある9・26武道館だが、ノア首脳陣に悲そう感はなし!

<アーカイブス2009>
▼「三沢さんにとってボクは恩人」と言うターザン山本氏は、一体何をしたのか?

<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼制作会社NCVの倒産とマット界凋落〜サムライTV請負が足かせ致命傷

▼緊急寄稿「小川直也チキン説正面反論」
「石井・澤田〜小川家騒動の行方」
今後のIGFマットは澤田売出しに注目?
▼小川直也独占インタビュー ゼロワンとの確執…真相は?
IGF・猪木との亀裂、石井が米国から五輪挑戦…先輩に引導を渡す?
ミルホンネット完全独占取材! by 高尾淳

▼男・坂田亘「死なねぇ。絶対死なねぇ」
9・10ハッスルMAN'sワールド始動!
▼青空の下、子供達が見た「はじめてのプロレス」
9・12(日曜)SMASH足立区立伊興小学校校庭特設会場
▼諏訪魔マイク投げつけ事件 真相と専門誌が触れないタブーに迫る

▼タブー満載企画<海外情報局vol.55>
ネイサン・マーコートTKO ジョシュSF契約 衝撃SOMA禁止WWE
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・『Bellator XXVIII』大器の片りんエリック・ラーキン衝撃の一本勝ち
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・ライト級GP〜どたばた『Shine Fights』なんとか大会開催も同情誘う
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★合わせて読めばさらに楽しめる!
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新日プロ人気回復の要因となった“結末が分かりにくいマッチメーク”が出来るようになった理由に迫る!

週刊マット界舞台裏'10年09月23日号

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