週刊マット界舞台裏’10年8月19日号

 ノア、全日本プロレスなどの窮状を考えると、プロレス復興を託せるのはやはり業界最大手の新日本プロレスしかいない。新日プロにどんどん体力が付けば80年代、90年代の旧・新日プロに匹敵するデッカイ仕掛けや大物スカウトも実現するだろう。だが、そのためには1・4東京ドームおよび『G1クライマックス』でバク大な興行収益を上げなければならない。
 今年春ごろからようやく復調の兆しが見えてきた新日プロ。そこで注目されたのが『G1』だ。トップファイターが連日シングルマッチで激突する大会だけに、ハズレが少なく毎年人気のシリーズ。今年も序盤から優勝候補の選手が黒星を喫し、例年以上に波乱含みの展開となっている。
 『G1』らしい盛り上がりを見せているのだが、肝心の興行成績(観客動員)がどうもパッとしない。一体これはどういうことなのか・・・絶好調と思われた新日プロに思わぬブレーキが!?
 年々、業績がジリ貧になっているプロレス業界。当然、景気の良い話はひとつもなく、聞こえてくるのは「生活が苦しい…」といった嘆きの声ばかり。
 業界最大手で近年は絶好調という印象のある新日本プロレスでさえ、現在は選手なら年俸1000万台、フロント社員なら年収500万円以上は“高級取り”の部類に入るという。一般企業から見れば、いささか寂しい話である。
 しかし、新日プロはまだマシなほうだ。プロレスに携わっている者で最も悲惨な生活を送っているのはフリーのライターである。「家賃を滞納していマンションから追い出された」「国民保険や国民年金を支払えない」といった笑えない話もある。
 そこで2006年9月の『週刊ファイト』休刊以来、自身もフリー活動を続けている井上譲二記者がその実態を明かす! あの専門誌に記事を書いたらいくらなのか? あの中継の解説者を務めたらいくらなのか? ・・・いい時代だった頃はいくら稼げたかもお教えするので、その落差にも注目してほしい。
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2009』では、今年の夏と同じように1年前の夏も両国国技館で繰り広げられていた興行戦争について。奇しくも今年も去年もこの興行戦争の中で、もっとも苦戦が予想されるのが全日本プロレス。
 しかも今年の全日プロ両国大会は目新しい目玉もなく、メインも鈴木みのるVS諏訪魔の三冠戦という経費削減路線だが、1年前は蝶野正洋、高山善廣、長州力、曙、さらにまだ新鮮味があった船木誠勝といった大物レスラーが大挙投入されていた。専門誌が「豪華過ぎるラインナップ!」と書き立てる一方、井上譲二記者は“物足りなさ”を指摘している! 実際、チケットの売れ行きも今一歩だっただけに、井上記者が「物足りない」と書いた理由は必見である!
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、まず最初にパンクラスのディファ有明大会から。KEI山宮がハード芸で苦手の韓国人モンスター退治に乗り出す。
 UFCの地上波放送第二弾の視聴率分析は、ミルホンネットが内部資料を入手。現在、デマが多い無料のネット上では、今回のUFC の視聴率が0.8%というのが事実の様に流れているが、きちんとTV 局や関係者からの裏付けを取っているミルホンネットでは、そうしたデマを嘲笑うかの様に真実の数字2.6%を抑えている。業界関係者は必読なのだ。8月12日号の<誰か教えてくれよ vol.14>UFC GOMI&OKAMIスカパーPPVの事情検証
と合わせて読めば、なにがどうなっているのか具体的に全体像が把握出来る。
 すっかりミルホンネットではお馴染みになったインディプロレスの第一人者、征木大智記者の「バトラーツ蕨大会」「truth#1」渾身のレポートは入魂の特大仕様完全版だ。

 U系団体の末裔バトラーズは、石川雄規がPRIDEで総合格闘技のリングに上がったりもしているので、インディに詳しくない方でも知っている人が多いだろう。アントニオ猪木を信奉する燃える情念が、現在、どんなプロレスを行っているのか? 更にIGFの鈴木秀樹がリングに上がって挨拶、次回参戦のコメントも収録。猪木を追いかけているファンなら、チェックしておいて損はない。そして、メインの澤 宗紀 & 矢野 啓太vs. 佐々木 恭介 & 山本 裕次郎の渾身のレポートも圧巻! 試合も熱かったが、征木大智記者もレポートも熱すぎる大量ページだ。
 そしてガッツワールドの「truth#1」は、週一回火曜日での実験興行シリーズの初回である。インディといえども、ただ褒めるだけではなく、問題点も鋭く指摘、ただの提灯記事に終わらないのがミルホンネットの凄いところだ。実際この日は、新ブランドのスタートにしては寂しい客入り、知名度を上げる為に、週1回興行という強硬手段に出たガッツワールドではあるが前途多難な様子。試合内容的には及第点だったが、それだけでは興行的成功は望めない。では、何が必要か?何が欠けているのか?何が問題か?それらに関しても考察をしているので、インディファン、業界関係者必読の内容となっている。
 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。
<今週の見出し>
▼復調の兆しが見えてきた新日プロが、『G1』でまさかのブレーキ!?
▼井上譲二記者自ら厳しい状況を独白! これがフリーライターの実態だ!
<アーカイブス2009>
▼豪華ラインナップの全日プロ8・30両国大会に感じる物足りなさ
<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼8・8 パンクラス芸達者道 ハードKEI山宮の試練
▼世界最強格闘技UFC 徹底視聴率分析と展望
▼タブー満載企画<海外情報局vol.49>
アンデウソン・シウバ奇跡の逆転 ECW 復活 怪力世界一男次戦
・『UFC 117: Silva vs. Sonnen』アンデウソン逆転 強弁ソネン反省なし
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・怪力世界一男復帰戦は因縁マッチ アレキサンダーC 型肝炎疑惑

▼8・8格闘探偵団BATTLARTS 蕨・イサミレッスル武闘館大会
熱中お見舞い申し上げます〜バチバチは今日も元気です〜
▼8・10ガッツワールドTruth#1 蕨・イサミレッスル武闘館大会
改めて見る関東圏の興行戦争
〜「芯」を見せるガッツワールドの真価は?〜

★合わせて読めばさらに楽しめる!
丸藤の無期限欠場による新日とノアの裏事情と、蝶野が新日と絶縁した可能性
噂の問題作!これがプロレス団体スタッフの内幕だ!
8月の両国三つドモエ興行戦争を制するのは?
『G1』に潮崎&丸藤を出すノアのメリットとデメリット
三冠戦史上最悪の興行成績だった全日プロに苦言!
なぜか『闘魂トークLIVE50』は大失敗!?

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大入り大成功に見えた新日プロの『G1』の舞台裏に迫る!

週刊マット界舞台裏'10年8月19日号

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