『UFC 130: Rampage vs. Hamill』リアルタイム速報 ランペイジ勝利 SRC王者サンチアゴ撃沈

 人気・実力・選手層の厚さで、世界の総合格闘技の頂点に君臨するUFC。2月のUFC126以来”格闘技の聖地”ラスベガスに戻ってくる今大会、UFCの人気者クイントン・”ランペイジ”・ジャクソンがメインカードに登場する!
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(C)UFC-Zuffa, LLC
※リアルタイム中はリロードしてお楽しみください。
『UFC 130: Rampage vs. Hamill』
日時:2011年5月28日
場所:アメリカ ネバダ州ラスベガス
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(C)NAOKI FUKUDA
<メインイベント ライトヘビー級 5分3R>
○クイントン・ランペイジ・ジャクソン
(判定 3-0)
●マット・ハミル
 ランペイジは昨年、UFCとの正式契約をかけてトーナメントを戦う人気リアリティー・ショー「The Ultimate Figher(ジ・アルティメット・ファイター)、通称TUF(タフ)」で共にコーチを務めたラシャド・エヴァンスと対戦、激しいライバル心を持ち、事あるごとに衝突しあっていたふたりの試合は大きな話題となったが、ランペイジは判定で敗れてしまった。しかし、続く10月の試合で、元ライトヘビー級王者のリョート・マチダに判定で勝利し、再びトップ戦線にカムバックしてきた。今回の対戦相手マット・ハミルは、現在UFC5連勝中と勢いに乗っている選手。この試合に勝った方がタイトルマッチへの挑戦に一歩近づくため、どちらも負けられない重要な一戦だ。
 やっぱり会場でもランペイジの人気が凄い。白人層がイメージする粗暴な黒人キャラそのままだからだろう。試合はランペイジのプレッシャーが凄く、ハミルは踏み込む事が出来ない。じわじわとスタンドでランペイジがペースを握るが、豪快なKOを見たいファンはしびれを切らし、2R中盤からはブーイングも。そのままランペイジ優勢で試合終了、判定でランペイジだったが、リョート戦に続き、消化不良な試合になった。
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(C)Photo Courtesy of UFC/NAOKI FUKUDA
<セミファイナル ヘビー級 5分3R>
○フランク・ミア
(判定 3-0)
●ロイ・ネルソン
 元ヘビー級王者で10年近くの長きに渡りUFCトップファイターとして活躍しているミアと、TUFヘビー級バトルで優勝し、前回の強豪ジュニオール・ドス・サントス戦では敗れはしたが、ドス・サントスのUFC連続KO勝利をストップする判定決着まで持っていくなど高いポテンシャルを秘めているネルソンの一戦も、トップ戦線生き残りを懸けた注目の一戦だ。
 ネルソンは、マイケル・ジャクソンの「BAD」で入場。デブの夢になりたいと前々から語っており、現在は夢かは分からないが、毒舌デブとしてUFCでも存在感を見せている。ミアは地元だけあって物凄い声援だ。
 まるで相撲の様に押し込んでいくネルソンだが、体を入れ替えたミアが、首相撲から膝蹴りで攻める。しかし打たれ強いネルソンは被弾しながらひたすら金網に押し込んでいく。ミアは豪快に払い腰でテイクダウンしマウントを取るも、ネルソンは何とか立ちあがる。2Rからはテイクダウン狙いに切り替えたミアは何度もテイクダウンして、攻め続けるものの、ネルソンは耐えて、何度も立ちあがる。ミア優位で試合が進み、打たれ強さで最後までネルソンが粘るものの、ミアが判定勝ちを収めた。
<ヘビー級 5分3R>
○トラヴィス・ブラウン
(1R 4分11秒 KO)
●ステファン・ストルーフ
 2メートル11センチという長身で迫力のある“ザ・スカイスクレイパー”の異名を取るステファン・ストルーフに対するは、こちらも2メートルの巨人、トラヴィス・ブラウン。巨人同士の対決なので、迫力ある戦いが期待される。
 序盤こそリーチの長いストルーフに距離を取られて攻めあぐねたブラウンだが、テイクダウンも混ぜて踏み込む様にすると、次第にスタンドで優位に立ち、最後は、ストルーフが出てくる所に合わせた、スーパーマン・パンチ!これが完璧に決まり、ストルーフは失神KO。追撃をするブラウンをレフリーが止めて、ブラウンの豪快なKO勝ちとなった。
<ウェルター級 5分3R>
○リック・ストーリー
(判定 3-0)
●チアゴ・アウベス
 ウェルター級にあってパンパンの肉体を誇る、“ピットブル”チアゴ・アウベスに対するは、国家警備隊、士官職でもあった新星、リック・ストーリーだ。
テイクダウン狙いのストーリーで、腰の重いアウベスも金網を使ったりして何とか耐え、倒されてもすぐに立ち上がるものの、試合が進むにつれて、じわじわとテイクダウンも決まる様になり、打撃でもストーリー優位となる。アウベスも3Rに強烈な膝蹴りなどで反撃をするも、ストーリーが判定勝ちした。
<ミドル級 5分3R>
○ブライアン・スタン
(2R 4分29秒 TKO)
●ジョルジ・サンチアゴ
 これに勝利すれば、実績的にもタイトル挑戦が目前となる、本業米軍勤務のアメリカン・ヒーロー、ブライアン・スタンに対するは、SRCミドル級王者としてUFCに再挑戦するジョルジ・サンチアゴ。非常に面白そうな一戦だ。
USAコールの中、オクタゴン中央のスタンの周りをサンチアゴが回るという展開。スタンのローキックが冴え、1Rから左フックでダウンを奪い、金網に固定してパウンド、肘とUFCの洗礼をサンチアゴにお見舞いするスタン。そして2Rもスタンドで優位に立つスタンが、今度は右フックでサンチアゴからダウンを奪い、そのままパウンドを落すと、レフリーがストップ。会場からはUFCコールが吹き荒れスタンが完勝した。
アンダーカード
<バンタム級 5分3R>
○デミトリアス・ジョンソン
(判定 3-0)
●ミゲール・トーレス
<ミドル級 5分3R>
○ティム・ブーチュ
(判定 3-0)
●ケンドール・グローブ
<ライト級 5分3R>
○グレイソン・チバウ
(2R 3分28秒 チョークスリーパー)
●ハファエロ・オリベイラ
<バンタム級 5分3R>
○マイケル・マクドナルド
(判定 2-1)
●クリス・カリアソ
<バンタム級 5分3R>
○ヘナン・ベラォン
(判定 3-0)
●コール・エスコベド
 この大会は、WOWOW UFC-究極格闘技-で5月29日(日)午後10時から放送を行います。現地の熱気と興奮を是非、お楽しみください!!
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また、ミルホンネットは、北米の元祖海外特派員である井上譲二主幹、ニューヨークに長期在住した真のジャーナリスト・タダシ☆タナカや、アメプロ報道の第一人者・ジミー鈴木の充実した海外情報原稿も読む事が出来ます。是非、トップページもご確認下さい。
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