“WRESTLE BOY”矢野啓太のキャッチレスリング講座に“若き地下魂”の萌芽を見た…! 3・15地下プロレス『EXIT-35 VILAX:D』

 銀座『VILAX』で開催される地下プロレスは、かの主催組織WUW(World Underground Wrestling)にも重要かつ神聖なイベントと位置づけられている。日本プロレス開祖の力道山と、そして“地下プロレス”の存在を日本のファンの潜在意識に刷り込んだ張本人たる“劇画王”梶原一騎がこよなく愛した街・銀座。その銀座で地下プロレスが執り行われる意義もさることながら、“銀座地下プロレス”には、見る側であるファンたちに地下戦士たちが直々に“地下魂”を伝承する重要なイベント、という意味づけがあるのだ。
 その銀座地下プロレスも、今回の『VILAX:D』で早や4回目。今回は弱冠22歳の“WRESTLE BOY”矢野啓太が格闘講師となったが…。その内容がとんでもなく濃密だった!
100315_exit01.jpg
100315_exit02.jpg
「それでは今日は、キャッチレスリングの奥義・クロックヘッドシザーズを教えます…」
「クロック・ヘッドシザーズは、ただ頭を脚で挟み込んでいるように見えますが、違うんです。脚で挟む前に、相手のヒザを頭にこう、落とすんですよ…! 手首の固い部分、それからヒザ、体中のあらゆる固い部分を使うのがカール・ゴッチのレスリングなんです…!
 そして両脚で頭を挟み、こう回転して相手の首のスジをねじ切るように、極めます…!」
 
 と、“殺人技”としてのクロック・ヘッドシザーズを、集まった地下フリークたちに伝授する矢野。
 アマチュアの経験・実績が皆無ながら、「スクワット1000回、ライオン式プッシュアップ200回、ブリッジ3分」の入門テストを勝ち抜き、ゴッチイズムの系譜を継ぐバトラーツ道場で、矢野啓太はサブミッション漬けの日々を送ってきた。そして矢野は、バトラーツ道場の練習のみならず、さらに独学でキャッチ・レスリングの歴史を研究する(!)筋金入りのレスリングおたく、文字通りの“WRESTLE BOY”なのだ。
 弱冠22歳。この柔和な顔立ちの金髪の青年もまた、地下の“凄さ”と“怖さ”を支える一人なのである。
100315_exit03.jpg
 エグすぎるサブミッション講座は、まだまだ続く。次はオモプラッタとフェイスロックの複合技。
「手首の固い部分を頬骨にこう、ガリッ!とこすりつけるのがフェイスロックですけど、密室の実戦ならば、こう指を口にこじ入れたり、目を突いたりと、そういう風にも使えますね…!」
 や、矢野君! アナタ一般のお客さんになんてこと教えてるの!?
 そして、この濃密な一夜の全容は、近日発売の『別冊ミルホンネット』にて!
★併せて読めばもっと楽しめる!
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 誰か教えてくれよ2010 第一巻 密白』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第一巻 異酷』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第二巻 呪縛』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第三巻 解禁』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第四巻 連獄』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第五巻 連獄』
別冊ミルホンネット『地下プロレス大全 過虐帝国2009 第六巻 連獄』
2・21夢名塾「夢闘派宣言」矢野啓太vs.長屋亮治
週刊マット界舞台裏’09年12月31日号~12・10 地下プロレス『EXIT-27 VILAX:B』~『EXIT-25 CORE:H』
週刊マット界舞台裏’09年11月26日号~11・15 地下プロレス『EXIT-23 VILAX:A』~『EXIT-24 CORE:G』
週刊マット界舞台裏’09年10月29日号~10・11 地下プロレス『EXIT-22 CORE:F』
週刊マット界舞台裏’09年9月17日号~9・6 地下プロレス『EXIT-21 CORE:E』
週刊マット界舞台裏’09年8月13日号~8・2 地下プロレス『EXIT-19 CORE:D』
週刊マット界舞台裏’09年7月16日号~7・5 地下プロレス『EXIT-18 CORE:C』
週刊マット界舞台裏’09年3月12日号~3・1 地下プロレス『EXIT-7 KABUKI』
週刊マット界舞台裏’09年4月09日号~南の果ての街・豪州アデレードで地下プロレス!?