[ファイトクラブ]師弟、裏切り、別離―全てが交錯した11・3横浜!GLEAT内戦時代の幕開け波乱のゴング!

[週刊ファイト11月16日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼師弟、裏切り、別離―全てが交錯した11・3横浜!GLEAT内戦時代の幕開け波乱のゴング!
 (C)GLEAT 編集部編
・GLEAT横浜BUNTAI激闘の記録
・血染めリンダマンが師CIMA越え!G-REX防衛戦で“覚悟”示す壮絶決着!
・TJPが反GLE裏切り!CHAOSの嵐吹き荒れるリングに“真のGLEAT”の未来はあるか?
・諏訪魔が中嶋勝彦を粉砕!遺恨決着も“再始動”の握手に深謀術数!?


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▼GLEAT大阪MEGA 中嶋勝彦&田村ハヤト防衛 飯伏幸太リコシェ参戦

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GLEAT横浜BUNTAI激闘の記録

■ GLEAT VER.MEGA in 横浜BUNTAI
日時:11月3日(月・祝)
会場:横浜BUNTAI

<第0試合 GLEAT VER.MEGA in 横浜BUNTAI開催記念! GLEATスーパーバトルロイヤル>
○パーカー・ブードロー
 16分14秒 バックドロップ⇒体固め
●渡辺壮馬
※〈入場順〉1.渡辺壮馬 2.今井礼夢 3.ミルコ・モーリ 4.ニコ・インベラルディ 5.クワイエット・ストーム 6.石川修司 7.アブドーラ・小林 8.バラモン・シュウ 9.バラモン・ケイ 10.植木嵩行 11.パーカー・ブードロー
※〈退場順〉1.ニコ・インベラルディ、ミルコ・モーリ 2.植木嵩行 3.クワイエット・ストーム 4.今井礼夢 5.アブドーラ・小林 6.バラモン・シュウ&バラモン・ケイ 7.石川修司

<第1試合 GLEAT MMAルール 5分3R(マスト判定) 契約体重77.1kg>
○水口智仁(拳心會)
 1R 1分07秒 チョークスリーパー
●井土徹也

<第2試合 GLEAT MMA グラップリング(ノーギ) 5分1R(ポイント無し・引き分け有) 契約体重77kg>
△飯塚優
 時間切れ引き分け
△福島善成

<第3試合 LIDET UWF シングルバウト 15分1本勝負>
○愛鷹亮
 6分45秒 TKO(チキンウィング式スリーパーホールド)
●関根“シュレック”秀樹

<第4試合 G PROWRESTLING 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
<BLACK GENERATION INTERNATIONAL>
石田凱士 ○渡辺壮馬 KAZMA SAKAMOTO
 12分49秒 ファイヤーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
<CPF>
ジョー・ランドー ダニー・ブラック ●マーベリック・メイヒュー

<第5試合 Evolution Strong Women’s Champion選手権試合 30分1本勝負>
[挑戦者]○MICHIKO
 7分05秒 人でなしドライバー⇒エビ固め
[王者]●ZONES
※初代王者が3度目の防衛に失敗
※MICHIKOが第2代Evolution Strong Women’s Championとなる

<第6試合 G PROWRESTLING スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負>
○T-Hawk 谷嵜なおき
 8分24秒 プレタポルタ
山村武寛 ●入江茂弘

<第7試合 G PROWRESTLING 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
<反GLE MONSTERS>
○TJP 河上“シャーマン”隆一 ブラスナックルJUN
 12分53秒 ニー・バー
<GLEAT>
ジュンジェ ●田中稔 鈴木鼓太郎

<第8試合 G PROWRESTLING シングルマッチ 20分1本勝負>
田村ハヤト復帰戦/島谷常寛壮行試合(第1弾)
○チェック島谷
 18分13秒 スパニッシュフライ⇒片エビ固め
●島谷常寛

<セミファイナル G PROWRESTLING スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負>
○諏訪魔
 18分32秒 体固め
●中嶋勝彦

<メインイベント G PROWRESTLING シングルマッチ 60分1本勝負 G-REX選手権試合>
[王者]○エル・リンダマン
 26分18秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[挑戦者]●CIMA
※第8代王者エル・リンダマンが初防衛に成功
※試合後、反GLE MONSTERSがエル・リンダマンを急襲。
 ブラスナックルJUNが次期挑戦者として声を上げるも、TJPが河上“シャーマン”隆一とブラスナックルJUNを裏切り、二人をリングから排除。
 その後、TJPが次期挑戦者として名乗りを上げた。

血染めリンダマンが師CIMA越え!G-REX防衛戦で“覚悟”示す壮絶決着!

 11月3日、GLEATが横浜BUNTAIで開催した年間最大のビッグマッチ「GLEAT VER.MEGA」は、団体内外からの注目を一身に集めたG-REX選手権試合によって、その熱気は最高潮に達した。メインイベントとして行われたこの一戦は、第7代王者であるエル・リンダマンと、DRAGONGATE時代からの師でもあるCIMAによる、因縁と決意がぶつかり合う一騎打ちであり、ただのタイトル戦を超えた、団体の根幹を揺るがす闘いであった。

 リンダマンは10月9日の後楽園大会で中嶋勝彦を破り、実に2年7ヶ月ぶりにG-REX王座へ返り咲いた。その試合後、彼が次なる防衛戦の相手に指名したのがCIMAであり、この唐突な指名に対しCIMAは激昂。「このリングで最後の試合」と明言するほどの不満を抱きつつも、挑戦を受け入れたことで、この対決には明確な決着を求める空気が強く漂っていた。

 試合はグラウンド戦から静かに始まり、やがてCIMAが先手を奪って試合の主導権を握った。CIMAは場外でのブレーンバスターやターンバックルを外しての額直撃など、徹底的な腰への集中攻撃を展開。随所にこれまでのキャリアが培ってきた技術と意地を滲ませながら、リンダマンを翻弄した。しかしリンダマンも決して引かず、ランニングエルボーやミサイルキック、さらには熊殺しで反撃の糸口を掴むと、激しい打撃の応酬の末に試合は大きく動く。

 終盤、CIMAがメテオラを狙ってコーナーに上がったところを、リンダマンが雪崩式エクスプロイダーで逆転すると、一気に勝負を畳みかけ、ぶっこ抜きジャーマンスープレックスを2連発。粘るCIMAを叩きつけて、26分18秒、ジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪い、王座初防衛に成功した。

 試合後、リンダマンは血まみれの姿で「血なんてリンダマンにとっちゃどうってことねえよ。GLEATの未来に懸ける思いだったら、いくらでも傷を作ってやる」と語り、G-REXのベルトに懸ける覚悟を見せた。そして次なる挑戦者としてTJPの名前が挙がると、「相手にとって不足なし」と受けて立つ構えを示した。

 一方、敗れたCIMAは深々と観客席に礼をし、静かにリングを後にした。バックステージでは「なんで今やねん、なんで俺やねん!」と怒りと戸惑いを吐露。長年GLEATを支えた男の無念と孤独が滲み出る言葉の数々に、観る者の胸は締めつけられた。「契約がある限りはやるが、あとは後楽園で言ったことがすべてやから」と語ったCIMAは、退団を撤回せず、その言葉の裏に団体への愛憎と矛盾を抱えながら、静かに去り際を描いていた。
 
 この試合は単なる王座戦ではなく、エル・リンダマンという若き王者が、師であるCIMAを超えるという象徴的な通過儀礼であり、GLEATという団体が未来へと進むためにどうしても避けて通れなかった選択であった。そしてその裏には、プロレスという競技が持つ「リアルとファンタジー」の狭間に揺れるレスラーたちの苦悩と誇りが、確かに存在していた。リンダマンが流した血と、CIMAが放った言葉の重みが、GLEATの歴史に刻まれた日であったことは間違いない。

TJPが反GLE裏切り!CHAOSの嵐吹き荒れるリングに“真のGLEAT”の未来はあるか?

 GLEATが横浜BUNTAIで開催したビッグイベント「GLEAT VER.MEGA」において、TJPの衝撃的な登場とその後の展開が、団体内外の大きな波紋を呼んでいる。GLEAT初参戦となったTJPは、かつて新日本プロレスや世界中のリングを渡り歩いてきた百戦錬磨の技巧派であるが、この日彼が見せたのは、単なる技巧の披露ではなく、GLEATという団体の秩序を根底から揺るがす“混沌”そのものであった。

 第4試合では、TJPは河上“シャーマン”隆一、ブラスナックルJUNと共に「反GLEモンスターズ」として登場。かつては旧知の関係であった田中稔との共闘を期待されていた中で、まさかの敵対行動に出たことで、会場全体は騒然とした。TJPの登場時に発した「禁断の扉じゃつまらない。新しい扉を開けようか」という言葉は、単なる演出ではなく、その後の暴走を予告する序章であった。試合はJUNが背後から稔を奇襲し、TJPもすぐにラフファイトに加わるなど、反GLEらしい混沌の中で進行。稔は怒りのハイキックや飛びつき式の十字固めで反撃するも、TJPは赤い毒霧を浴びせ、デトネーションキックから変型ヒザ固めでギブアップ勝ちを奪った。

 試合後、河上は「とんでもねえ力を持ってるじゃねえか~。苦労して魔界から召喚したかいがあったよ」と絶賛し、「チャンピオンもウカウカしてられねえ」と警告。しかし、真の混乱はここから始まる。メインイベントでエル・リンダマンがCIMAを下し、G-REX王座の初防衛に成功したその直後、リング上に再び姿を現したのは、河上とJUNの2人であった。勝利の余韻に浸るリンダマンを襲撃し、会場を不穏な空気に包もうとしたその瞬間、今度はTJPが登場。驚くべきことに、TJPは自身の仲間であるはずのJUNに拳を叩き込み、河上には赤い毒霧を浴びせて排除するという裏切りを敢行。そのうえで、リング中央に立つリンダマンへG-REX王座挑戦を表明し、わずか1日のうちに“反GLEの刺客”から“次なる挑戦者”という立場へと豹変した。

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