[週刊ファイト06月05日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼GLEAT CIMA神戸8年振り帰還で会場超満員大いに盛り上がる‼
photo & text by 西尾智幸
・CIMAが8年ぶり神戸に帰還
・GLEATとしては初の神戸大会は超満員
・黒潮TOKYOジャパンらの記録的な入場タイム
・CIMA久々のメテオラで快勝
・リンダマン、石田凱士に勝利しG-REXに挑戦決定
・G-CLASS Aブロックは王者対決
・愛鷹亮200秒で同門T-Hawkから勝利
・MICHIKOハプニングTシャツ事件
・大門寺崇の驚異的なパワー
・金本浩二&田中稔のジュニスタ復活
・山村武寛、TOKYO BAD BOYSに勝利
・6・1後楽園も期待値大
GLEAT CIMA神戸8年振り帰還で会場超満員大いに盛り上がる‼
■ GLEAT神戸直撃! CIMA IS BACK IN THE KOBE
日時:2025年5月25日(日) 16時開始
場所:兵庫・神戸サンボーホール
観客 733人(超満員)
“CIMA IS BACK IN THE KOBE”とタイトル通り、神戸にCIMAが実に8年ぶりに帰って来た! 本人は「色々ありました」としか言わなかったが、まあその大人の事情がクリアされ、ゆかりのある神戸の地に戻って来れたのだ。
この日の関西は、多くの団体が興行合戦を行い、京都KBS・スターダム、アゼリア大正・大阪プロレス、豊中176BOX昼・WAVE、夜はozアカデミー、大阪天王寺・紫焔とファンもどこに行こうかと悩んだかもだが、GLEATの神戸サンボーホールは、一番の集客で733人と超満員の観衆で埋め尽くされ、GLEATらしいアットホーム感、そして久々の神戸という事で、活気にあふれていた。
前説は、そのCIMAに加えメインでタッグを組むKAZMA SAKAMOTOが務めた。初めてGLEATを観る人という問いに、3割くらいはいたと思われるが、意外に多かった。それだけ、CIMAの帰還は影響が大きかったという事だろう。 最近のエディオンアリーナ大阪第2でも、約350~450人程度の観衆なので、倍ほどの数字を見ても神戸の地で、CIMAへの期待値が分かる。
CIMA自身が「初めての方にも、楽しんでもらえる試合ができる」と言い切ったが、結果はその通りに第1試合から楽しく、激しく、カッコよくと盛り上がった!
CIMA久々のメテオラで決着! 次回神戸大会は4大タイトル戦を宣言
<メインイベント スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○CIMA KAZMA SAKAMOTO 黒潮TOKYOジャパン
21分12秒 メテオラ⇒エビ固め
河上”ファイヤー”隆一 ●佐藤☆恵一 ロック岩崎
まず、最初に黒潮TOKYOジャパンがいつもの入場曲、福山雅治のHELLOで登場。いきなり、入場ゲートで懸垂を始めたかと思うと、グリコのマークのように走り出し、そのまま客席になだれ込む。リングインするふりはするが入らない。入ったと思ったらそのまま出てしまう。
時には観客と肩を組み、時にはハグ、時にはハイタッチ。曲が終わると、そのままゲート内に戻っていった。観客が呆然とする中、再びHELLOのイントロが流れ更に丸1曲、ところ狭しと走り回った。そして曲が終わる寸前にリングイン。これだけで4分×2曲で8分経過。その後、CIMAらが入場。腕を叩いて時間がないとポーズで主張。しかし、CIMAらも一度控え室に帰ってしまう。再び登場し、更に再度帰ろうとするが、さすがに黒潮が止めに行った。
そして、やっと3人が揃い踏み。これだけで、実に10分は経っており、前座なら1試合出来る時間である。
しかし、まだこの段階で相手チームは入場していない(笑)。
やっと出番とばかりに、河上隆一らが入場。リングインしたとたん、早速乱闘が始まった!
6人が会場のあちこちでシバキ合い! 黒潮は、観客の飲みかけのドリンクを口にこっそり含み、殴られるのを待って、そのドリンクを相手選手ではなく、観客に向かって何度も吹きかける。
観客はかけられて喜ぶ人、ダッシュで逃げる人、傘で防御する人など、色んなリアクションがあり、大いに沸いた。そして、お約束の「しっかり持っとけよ!」も、一度は成功するが2度目は河上が逃げCIMAが味方からダブルキックを喰らう。
結局、試合時間だけでも20分超えとなり、最後は凶器(火気厳禁の看板やチェーン)を持ち出し、ダメージを与えに行く反GLE軍だが、CIMA軍のほうが上手で、CIMAがいつぶりか記憶がないほど久しぶりのメテオラで勝利した!
試合後の締めのマイクも長かったが、笑いも入れつつ飽きさせる事なく、次回神戸でやる時は4大タイトルマッチを行いますと宣言。会場にいた鈴木裕之社長にも確認。また、黒潮もその時はタイトル戦に絡みたいと参戦希望すると、その時は、黒潮TOKYOジャパンじゃなく、黒潮KOBEジャパンのリングネームで出場する事を条件とした!
また、バックステージでは河上が荒れ狂い、敗因となった佐藤にチェーンでお仕置きを行った。
6・1後楽園リンダマンG-REX挑戦‼G-CLASS優勝戦中嶋勝彦vs.愛鷹亮
<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
○エル・リンダマン 船木誠勝
10分45秒 片エビ固め
●石田凱士 井土徹也
G-REX王座への挑戦をアピールしていたリンダマン。この日も王者の石田凱士とセミで対戦。パートナーは今年デビュー40周年を迎える船木誠勝と強力だ! しかし、序盤こそ井土徹也とUWFルールのような闘いになったが、全体的におとなし目の船木に対し、元気いっぱいに試合をかき回したのはリンダマン!
コーナーからのダイビングボディプレスやトペコンヒーロなどを繰り出し、最後は石田の意表をつく、畳み込みで勝利。再度、王座挑戦をアピールし、6・1後楽園にて正式に挑戦が決定した。石田は、カウントがおかしいとばかり、レフェリーに暴行。リンダマンは試合後、ひとに八つ当たりをしないチャンピオンになると皮肉を込め宣言。
<第4試合 G-CLASS 2025 Aブロック決勝 60分1本勝負>
○中嶋勝彦
16分02秒 ノーザンライトボム⇒体固め
●鬼塚一聖
G-RUSH王者の鬼塚一聖とG-REX王者の中嶋勝彦がG-CLASS 2025 Aブロックトーナメント決勝で激突。序盤から鬼塚の張り手と中嶋の蹴りが交互に飛びかう。館内に響き渡るほど互いにに強烈な一撃。中嶋はすぐに右胸のあたりが赤紫に腫れあがる。
中嶋が、逆エビ固めや雪崩式ブレーンバスター、鬼塚がダイビングエルボーやスピアーなど、お互いに決まってもおかしくない大技を繰り出すが、決定打にはならず。
最後は、中嶋がボディーへの膝蹴りの連発から必殺のノーザンライトボムで鬼塚を仕留めた。
試合後、中嶋の右胸はみみず腫れが裂けて、流血しており改めて鬼塚の打撃の強烈さを知る。
<第5試合 G-CLASS 2025 Bブロック決勝 60分1本勝負>
○愛鷹亮
3分20秒 ラブエンドボム⇒片エビ固め
●T-Hawk
G-CLASS 2025 Bブロック決勝は、TRIPLE LOVE HAWKの同門対決となった。
いきなり、こちらはT-Hawkのチョップと愛鷹のラリアットの交互打ち。どちらも、引く事なくぶつかり合う。みるみるうちに愛鷹のボディーが真っ赤になる。そして愛鷹のラリアットでT-Hawkがダウン。そのまま担ぎ上げると、いきなり必殺技のラブエンドボム。しかし、カウント2で返すT-Hawkだが、更にもう一発くらい後頭部を強打。顔をしかめたまま動けずカウント3。200秒で終了してしまった。
T-Hawkの実力を知っているファンからすると、会場がざわついたのも当然だろう。すぐさま、セコンドのMICHIKOやレフェリーがかけより、更にリングドクターが現れた。一瞬、脳震盪でも起こしたのだろうか?
この愛鷹の勝利により、第4試合で勝利した中嶋と、6・1後楽園にて真のG-CLASS 2025決勝戦が行われる。試合後、愛鷹は中嶋を呼び込み、優勝宣言。
年齢こそ2つしか変わらない同世代。しかし、35歳にしてキャリア1年半の“新人レスラー”愛鷹。ただ元K-1選手の経歴もあり、このトーナメントでは先輩達を下しブロック優勝まで来た。
特に、元G-REX王者のリンダマン、T-Hawkに勝利しているのは凄いとしか言いようがない。
逆に、37歳ながらキャリア21年超えのベテラン中嶋。多くの団体を渡り歩き沢山のベルトを巻いている実力者。果たして・・・勝つのはどっちだ!!
偶然の産物MICHIKO Tシャツハプニング ジュニアスターズ復活