[ファイトクラブ]潮崎豪の衝撃再来と王者たちの鉄壁―行田で見せた“全日本の今”と“次”の萌芽

[週刊ファイト10月23日期間 [ファイトクラブ]公開中

▼潮崎豪の衝撃再来と王者たちの鉄壁―行田で見せた“全日本の今”と“次”の萌芽
 全日本プロレス公式/編集部編
・全日本プロレス行田大会!激闘の記録
・潮崎豪、HAVOC電撃加入!10年越しの王道帰還と三冠王座への咆哮
・王者組・ザイオン&オデッセイが鉄壁の連携で防衛成功
・青柳亮生が真価を発揮しジュニア王座2度目の防衛に成功
・斉藤ブラザーズがバカの時代を蹴散らした開幕戦


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全日本プロレス行田大会!激闘の記録

■ 旗揚げ記念シリーズ2025 埼玉・行田グリーンアリーナ~ファイブイズホーム presents~
日時:10月11日(土)
会場:行田グリーンアリーナ

<第6試合 メインイベント 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組] ○ザイオン オデッセイ
 22分56秒 ダイビングヘッドバット⇒片エビ固め
[挑戦者組] 青柳優馬 ●安齊勇馬
※第102代王者組・ザイオン&オデッセイが初防衛に成功。
※試合後、大森北斗&羆嵐が世界タッグ王座挑戦を表明。

<第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者] ○青柳亮生
 20分07秒 ファイアーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
[挑戦者] ●井上凌
※青柳亮生が2度目の防衛に成功。

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
●宮原健斗 鈴木秀樹
 3分17秒 反則勝ち
芦野祥太郎 ○潮﨑豪
※HAVOCの新メンバーXとして潮﨑豪が登場し、宮原健斗の三冠王座に挑戦を表明。

<第3試合 アジアタッグ選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負>
綾部蓮 ●MUSASHI
 13分28秒 前方回転エビ固め
本田竜輝 ○ライジングHAYATO

<第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
○大森北斗 羆嵐 黒潮TOKYOジャパン
 10分36秒 ナルシストプレス⇒体固め
田村男児 ATM ●小藤将太
※北斗軍とアップタウンの合同ユニット名が「G-ボーイズ」に決定。

<第1試合 斉藤ブラザーズ vs バカの時代 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
○斉藤ジュン ”ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤
 10分10秒 ジャックハマー⇒片エビ固め
真霜拳號 佐藤光留 ●立花誠吾
※試合後、斉藤ジュンが「最強タッグ」出場辞退を表明。

潮崎豪、HAVOC電撃加入!10年越しの王道帰還と三冠王座への咆哮

 2025年10月11日、全日本プロレスが行田グリーンアリーナで開催した「旗揚げ記念シリーズ2025」において、誰もが予想し得なかった衝撃の展開が生まれた。“X”として登場した正体不明の選手、そのフードを脱ぎ捨てた瞬間、場内にどよめきが走った。そこに立っていたのは、2025年9月末にプロレスリング・ノアを退団したばかりの潮崎豪であった。しかも彼は、芦野祥太郎率いるユニットHAVOCへの新規加入という形で全日本のリングに電撃登場を果たしたのである。

 この日、第4試合に組まれたカードは、宮原健斗&鈴木秀樹組 vs 芦野祥太郎&Xという構図だった。リングアナによる「X」のコールが終わると同時に、その正体を現した潮崎豪が姿を見せると、観衆は騒然。全日本マットから離れて約10年の時を経て、王道の舞台に再びその姿を現した潮崎に、ファンは一瞬にして熱狂と困惑を味わうこととなった。

 試合は開始早々から波乱含みの展開となった。ゴングの合図を待つまでもなく、宮原がビッグブーツで潮崎に襲いかかり、そのまま場外戦に突入。鉄柵への打ちつけ、パイプ椅子での連打といった荒々しい攻撃が繰り出され、会場は一時騒然となった。あまりの混乱により、試合は反則裁定でHAVOC組の勝利となったが、宮原の感情はそのまま試合後のマイクに乗せて爆発する。

 「オイ!なんだオマエ、久しぶりだな潮崎豪。出たり入ったり、出たり入ったり。何がしたいんだ、オマエ、コラ!何がしたいのか言ってみろ!」と怒りをあらわにした宮原に対し、潮崎は冷静に、だが力強く答えた。「出たり入ったり、出たり入ったりか。オマエのその熱い気持ちに応えて、三冠ベルト挑戦させろ!どうだ!」と、いきなりの三冠王座挑戦をぶち上げたのである。

 この挑発とも言える要求に、三冠王者・宮原健斗も即座に応じた。「オイ、オマエ言ったな、三冠ベルト。オマエ、いつの時代で頭が止まってるんだ。オレを誰だと思っているんだ。まぁいいよ。10・22でやってやろうじゃねぇか。ただよ、てめえのその何年前か分からない止まっている頭脳をオレがけちょんけちょんにいじめてやるよ。いいな。もう時代は動いてるんだ。そして最後に言っておこう。オマエ潰すぞオラ」と、挑戦表明を即答で了承。両者は10月22日、後楽園ホールにて三冠ヘビー級選手権で激突することが決定した。

 試合後のバックステージで、潮崎は一言、「俺は全日本プロレスに戻ってきたんじゃねえよ。HAVOCをプロレス界にとどろかせてやるよ」と語り、あくまでも自身の立場が“復帰”ではなく“侵略者”であることを強調した。この言葉は、かつてXceedで共闘した宮原にとって、懐旧でも友情でもなく、真っ向からぶつかる覚悟を示した敵意のメッセージである。

 潮崎の合流を受け、HAVOCのリーダーである芦野祥太郎も「戦力以上の衝撃」とその意義を語っている。元GHCヘビー級王者であり、ノアでも中心を担っていた男が、荒々しく混沌としたHAVOCの一員となった事実は、全日本マットにとって計り知れないインパクトを持つ。かつての“王道”とは全く異なるスタイルでの登場は、まさに新時代の開幕を告げる警鐘ともいえるだろう。

 一方、宮原にとって潮崎の存在は、単なる旧知の再来ではない。長年背負ってきた“王道”の誇りと、それに挑む“外敵”の象徴であり、リング上でその信念をかけて対峙しなければならない存在である。潮崎の「出たり戻ったり」というキャリアを揶揄するように語るその言葉の裏には、自身が築いてきた“全日本プロレスの現在地”を誰にも汚されたくないという強い意志がある。

 10年越しの邂逅、かつての同志は今、王者と挑戦者として向かい合う。そして舞台は、後楽園ホールの三冠戦。潮崎豪はHAVOCという新たな“盾”を掲げ、再びその拳を王座へと伸ばす。全日本の地で、再び“破壊と再生”の物語が始まる。その結末は、リングの上でしか語られない。

王者組・ザイオン&オデッセイが鉄壁の連携で防衛成功

 埼玉・行田グリーンアリーナで開催された「旗揚げ記念シリーズ2025」開幕戦。そのメインイベントで行われた世界タッグ選手権試合は、HAVOCの中核を担う現王者組ザイオン&オデッセイに対し、青柳優馬&安齊勇馬の“Wユウマ”が挑戦する構図となった。9月23日の立川大会でタッグを結成し、世界最強タッグ決定リーグ戦に向けた布石としてスタートを切ったばかりのWユウマだが、結成早々に王座挑戦という大一番を迎えることとなり、実力派同士のぶつかり合いは必然的に高い注目を集めた。

 ゴングが鳴ると同時に主導権を握ったのはオデッセイだった。開幕早々、青柳優馬の猛攻を全く寄せ付けず、体格差とパワーで圧倒。優馬が何度もタックルを仕掛けるが、巨体は揺るがず、逆にヒゲを引きちぎられる場面もあるなど、苛立ちを見せながらも余裕を崩さない。続いて登場した安齊勇馬も序盤はザイオンとのロックアップからグラウンドの展開に持ち込み、打撃戦へと発展させるも、ザイオンの俊敏かつ重厚なラリアットに流れを断ち切られてしまう。

 場外戦に移行するとザイオンがエプロンからのサモアンドロップで安齊を叩きつけ、オデッセイもロープ際でのボディプレスを見舞うなど、HAVOCらしい豪快な攻撃が続く。なんとかミサイルキックで脱出した安齊が優馬にタッチすると、優馬はザイオンにボディアタック、オデッセイにはドロップキックを浴びせて反撃の狼煙を上げる。ザイオンをコーナーへ送り込んで連携攻撃を仕掛け、チームとしての完成度を見せようと試みるも、直後にオデッセイのパワーで流れを断ち切られ、逆に劣勢を強いられる。

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