8・17後楽園タッグ王座戦に向け「紫春鬼」が好発進!「アイスリボン671」

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 8月15日アイスリボン道場で開催された「アイスリボン671」。メインイベントでは今月17日と30日の両後楽園大会を占う上で興味深いタッグマッチが組まれた。
 またセミファイナルでは先の32人掛け戦で3カウントを喫した宮城もちに対し藤本つかさがリベンジを果たした。
8・17アイスリボン672 in 後楽園ホール全カード発表!メインはタッグ選手権試合!

■ アイスリボン671
日時:8月15日(土) 18時00分試合開始/17時半開場
会場:アイスリボン道場
観衆101人(満員)

<第4試合 タッグマッチ20分1本勝負>
○紫雷美央、つくし
 12分16秒 片エビ固め
希月あおい、●星ハム子
※エグ蹴り
8月17日後楽園大会で猫子&Leonを相手にリボンタッグ王座防衛戦を行う紫春鬼が7月25日『665』以来のタッグを結成。対戦相手は8月30日の後楽園ホールでつくしが挑むICE×∞王者あおい。タッグ王座戦への試運転であると同時に、シングル王座戦の前哨戦となった一戦。更に約1ヵ月ぶりのアイスリボン復帰となるハム子があおいのパートナー。この2人、8月17日後楽園ホールではタッグで対戦することが決定している。まさに4者4様の思惑を抱えてのタッグマッチとなった。試合は美央vsハム子でスタート。ハム子のセクシー・ポーズに美央が突っ込みを入れるいつもの攻防から、試合は時間の経過と共に、徐々にめまぐるしい展開へと移っていった。前回の道場マッチであおいからフォールを奪っているつくしは、この日も飛び技を織り交ぜながら、あおいを攻め込んでいく。そのつくしをパートナーの美央がしっかり加勢しながら、あおいを追い込む。あおいのピンチにハム子が奮起。ハム子の肉弾攻撃が要所要所で決まり、ハム子の援軍にあおいもカムバック、何度かタッグ王者チームが追い込まれるシーンもみられた。最後は美央vsハム子の顔合わせに。場外であおいとつくしが感情むき出しでもみ合う中、リング上では美央の蹴りに食らいつきながら、切り返し技で反撃していくハム子。あと一歩まで追い込むも、最後は美央の奥の手であるヘッドバットに崩れ落ちたところにエグ蹴りを浴びてのフォール負け。熱戦に終止符が打たれた。
試合後、ハム子は「私のとっての1ヵ月はすごい長かったんですけど、アイスリボンのリングに上がれなくて、すごく寂しくて、今日、試合して負けてしまったんですけど、この痛みがすごく嬉しくて、私はドMじゃないんですけど、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。アイスリボンにみんなに会えたことも嬉しいし、お客さんに会えたことも嬉しくて、明日も試合です。明後日は後楽園。第2試合ですけど、私はメインのつもりで戦います。らぶりー・ぶっちゃーず、まだまだベルトをあきらめていません。私はタッグもシングルも狙っていきたいと思います」と1ヵ月ぶりのアイスのリングに感無量の表情を浮かべた。タッグとはいえ、つくしに連敗を喫したあおいは「みんながベルトを狙っている中、私は17日の後楽園ホールで必ず勝ち、オレンジ・ハッピーズで結果を出します。この結果っていうのは勝ち負けを含め、プロレス界に何か。女子プロレス界に何かっていうところを含めた結果です。自分は17日の後楽園、メイン、どっちが勝つかわかりませんけど本部席から観て座談会で次の挑戦をアピールできたらなんて思っています」とタッグ王座挑戦を視野に入れていることを明かした。一方、紫春鬼の2人は「猫子さんとは前哨戦、1度も当たらずのホールになります。でもまだまだ美央さんの隣で成長していきたいし、悪いことも良い事も成長して行きたいと思うので、必ず防衛したいと思います。」(つくし)「勝ちました~!勝ったんですけど、ハム子。私、あんたと戦うの最後なんだよ、たぶん。最後だからと思って思いっきりやったら勝てたんですけど、たぶん歯欠けたんだよ。これは君(=ハム子)に対する置き土産だよ。引退前に最後の歯を欠けさせた人だと思う。一生プロレスを続けてほしいと思います。紫春鬼、明後日タッグ、とりあえず防衛します!」(美央)と勢いのあるコメントを残し、8月17日後楽園での防衛戦に必勝を期した。

<第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
○藤本つかさ
 9分20秒 ツカドーラ
●宮城もち
7月29日の後楽園ホール大会の32人掛けで、21人目に登場したもちはメタボリックサンドを決め藤本から3カウントを奪った。藤本にとってはそのリベンジマッチでもあるシングル戦。試合巧者2人の攻防は引き出しが多く、細かい仕掛けを含めて、1秒たりとてインターバルを取ることなく、終始動き続ける好試合となった。この日もジャパニーズオーシャンを狙った藤本だが、肩口になんとかもちを抱え上げたものの、もちの重さにバランスを崩し不発に。実戦でなんとかこの技を決めたい藤本が、いつジャパニーズ・オーシャンしかもサイクロンを決めるかは、今後の注目ポイントとなりそうだ。試合はあっという間に残り時間がカウントダウンされる攻防となり、両者共に最後の最後まで勝利をあきらめない動きをみせる。そして残り時間が1分を切った時点で、もちの棚からぼた餅、それをしのいでの藤本のツカドーラでの3カウント奪取の最後の攻防はどちらが勝ってもおかしくない仕掛け合いだった。負けたもちは「最近、タッグベルトに挑戦をしまして負けが続きまして。もち、惜しかったねって言われることが非常に多くなってきています。今年29歳の夏はもっと上に行きたいと主張してこのざまです。こんな自分が本当に嫌です。私は変わりたい。私はまだベルトもあきらめていないし、上に行くこともあきらめていないので、これから何を目指すべきなのか、もっと考えて頑張ります」と好試合を残しながら勝ち星につながらないことへのジレンマを語った。

<第2試合 タッグマッチ15分1本勝負>
△世羅りさ、藤田あかね
 15分00秒 時間切れ引き分け
△山下りな、長浜浩江
8月17日後楽園大会の第1試合でのアイスリボンvsZABUNの6人タッグ戦を前に4人タッグでの前哨戦が行われた。打倒、山下に闘志を燃やすあかねと、山下と連続でシングルマッチがドローに終わっている世羅が組んでいるだけに、標的は山下かと思いきや、序盤は長浜への集中攻撃となった。山下にタッチさせないことで山下の苛立ちをつのらせて試合リズムを崩す戦略だったのかもしれないが、アイス勢の猛攻に耐え抜いた長浜からタッチを受けた山下は、まさにブレーキの壊れたダンプカーとなり、世羅、あかね2人を相手にぶちかまし、クローズライン、チョップと猛攻を仕掛け、戦局を一気に五分どころか勢いを持っていってしまった。体勢を立て直し、山下に挑んでいったあかね、そして真っ向勝負を仕掛けていく世羅。壮絶なパワーとパワーのぶつかり合いが展開された。最後は世羅vs山下の一騎打ちとなり、大歓声の中で激しい攻防戦が繰り広げられたが、試合は決着までに及ばず15分ドローに終わった。
「15分ドローということで、後楽園ホールではしっかりZABUNが勝って終わりたいなと思います」(長浜)「今日、このカード、組んでくれてありがとうございました!待ちに待っていたカードでした。藤田あかねと世羅りさ(と対戦)、それに長浜と初タッグだったんです。でも今日で終わりじゃなくて17日にも引き続き、ここ(世羅と藤田)と当たれ、プラス初対戦の235さんと。こちら側は飯田美花さんを加えて6人でわちゃわちゃするのが観れるので。アイスリボンのリングでWAVEが勝つところを皆さんに見せたいなと思います」(山下)
「最後の方は自分の出番がなくて、山下と世羅さんの対戦ばっかりが注目されていると思うんですけど、自分が次は狙って、自分が前に出て勝ちたいと思います」(あかね)
「惜しくもドローで終わってしまいましたが、同期の235も最近タッグチームとして頑張ってきていたので(次の後楽園は)私たちのほうがチームワークはいいと思います。山下とはずっとドローで来ているので、後楽園ホールで決着をつけてやろうと思います」(世羅)
試合後に両チームが語った共通の思いは後楽園での完全決着!17日の6人タッグは第1試合にして、メインを食う可能性を秘めた熱い攻防戦になることは間違いない。

<第1試合 シングルマッチ10分1本勝負>
○真琴
 6分56秒 ジャパニーズレッグロール
●235
8月1日三原、2日せらとタッグによる2連戦を行った真琴と235の初シングルマッチ。序盤から真琴が主導権を握りグランド技からコブラツイスト、カナディアン・バックブリーカーと、身長差を活かした絞め技で235を追い込んでいく。235も真琴の無気力キックを真似たり、ダイビング、フライング・ボディアタックを仕掛けたりと反撃の糸口を掴もうとするが、真琴は235の仕掛けにも動じることなく、逆に235のレパートリーであるスリーパーを仕掛けていったりと余裕の攻防をみせる。最後はダブルアーム・スープレックス、WW二ーとつなぎ、ジャパニーズ・レッグロールに丸め込んでのカウント3。試合後、真琴が「初シングルだったんですけど、すごい小さくて技が掛けやすかったんですね。いろんな技を実験してみて、そういう意味ではすごく楽しかったので、また当たらせてください」と語るほどの快勝だった。また座談会の席で藤本が真琴に8月30日後楽園参戦をオファー。真琴が快諾し、真琴の後楽園大会参戦が決定した。

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