PPV前ブライアンRampageオーエン杯ルビーSOHO勝利も冷淡想定外

(c) AEW 編集部編

■ AEW Rampage
日時:5月20日(現地時間)
会場:米ネバタ州ラスベガス ミケロブ・ウルトラアリーナ


 今回はDynamiteと同じ会場からなんだが、実況でも強調されていたようにLIVE中継である。もっともNHLプレーオフの影響で現地では午後の大会になってしまったのだが・・・。


 試合はブライアン・ダニエルソンvs.マット・サイダルから。この二人だから悪かろうハズもなく、良い試合ではあるんだが、勝負論はないし、なんか「あくまで今回の番組はPPVの煽りです」というのが見え隠れしてしまい、余り物?でカードを組んだ感ありかも。

 毎回違うフィニッシュで決めますシリーズのブラインに戻って、今回は締め落としで仕留めてます。


 絵的に笑えたのはハーディ・ボーイズに衣装、メイクとなり切ったヤングバックスだ。吸血鬼ガングレル(デビット・ヒース)が久々にマネージャー役で番組に登場。裏方をやっているんだが、なにしろエッジらとゴシック系ユニットのザ・ブルード(The Brood)だった頃はハーディズも一味だったので、それで起用されたのだろう。

 対戦相手は未定の発表で、他のサプライズ候補がいたのかもだが、無名のテイラー・ラスト&ジョン・クルス組に。まぁ誰でも良かったんだが、ジェフ役のニックがスワントーンボムでフィニッシュと。しかし、PPVで対戦する本物のハーディズが現れて、リタ役のギーク、ブライアン・カトラーに本家が見舞うというオマケ付きではありました。


 ダンテ・マーティンがシングル戦でスプリングボード・ムーンサルトをマックス・キャスターに決めるカードの挿入を経て、約束通りATT会長ダン・ランバートがスコーピオ・スカイに新しく作り直したTNTベルトを贈呈。PPV大会はいよいよペイジ・ヴァン・ザンドのプロレスデビューとなり、お馬鹿カップルのサミー・ゲバラ&タイ・コンティに、フランキー・ガザリアンが加わったトリオとの男女混合6人タッグ戦になる。


 番組トリが女子オーエン・ハート杯準決勝であり、ルビーSOHOが、志田光の替わりにブラケットに入ってあがってきたクリス・スタットランダーだったが、事前のプロモ合戦でベビーフェイスのルビーがお客を味方に付けられず、半官びいきなのかクリス応援になってしまう。これは作る側の計算ミスに違いない。お客さんは必ずしも机の上で考えた通りには反応してくれないところがプロレスの怖さになる。

 クリスがフィッシャーマンズ・ファルコンアローを決めた場面など、お客さんが勝手にこれがフィニッシュと決めてしまい、カウント2でルビーがハネ返したらブーイングに。こうなると試合のデザインとお客の反応が合ってないことになり、オクラホマロールで丸め込んで勝利しても、もはやブーイングになってしまう。

 決勝で闘うブリット・ベイカーとのマイク対決でもブーイングとなれば、D.M.D.も苦笑いするしかない。プロレスはお客との真剣勝負である。ルビーは試合に勝ったが本当の勝負には負けたのだ。AEWの読み違いが記憶に残るRampage回となってしまった。


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