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2021年を振り返る際に、WWEが頻繁に解雇をやったことは弊社最新刊『YearBook’21』にも頻繁に深淵分析が出てくるトピックであるが、これではやってられないと自ら辞表を叩きつけたスタッフや選手も少なくない。先週のNXT 2.0にせよ、新装開店版はもっと若いデモグラフィックにアピールする番組作りを目指すとしていながら、若い客はピンと来てない、歯車が合ってないと本誌はチクりと評したばかりだったが・・・。
ここにきてワームの動きで知られた元スコッティ2ホッティことスコット・ガーランドが、5年間のNXT裏方生活に別れを告げた。最近はコーチだけでなく、特に『205 LIVE』のプロデューサー担当だった。205 LIVEはWWEネットワーク配信番組であるが、名称の通りLIVEを売りにして2時間番組であるSmackDownの巡業陣と一体化、終了後の会場3時間目が205 LIVEだったものの、SD収録セグメントが終了すると、お客がゾロゾロと帰り出すことが多く、そこにコロナが直撃する。本隊が無観客サンダードーム収録になってからはNXTより先の1時間目にパフォーマンス・センター収録の組み合わせになることが増えていき、配信開始がSmackDown終了後なので録画番組になっていたのだが、NXTと一体化したことで質の高い試合を1時間番組で２試合だけじっくりという構成回もあり、米国では日本より1日早く、RAWと同じUSAネットワークで一般向きに放送するのと違い、CMがないこともあってイケメン二郎の試合が堪能できたりしていたものだ。そこの現場監督だったのがガーランドである。
しかし、そこで売り出そうとしている選手を上層部が解雇リストに入れてしまったりと、やってる流れがことごとく無視されるようになり、不満が溜まっていたことは想像に難くない。そんなニュースの中で始まった今回の番組だが・・・。
■ WWE NXT 2.0
日時：11月23日（現地時間 日本時間木曜WWEネットワーク配信開始）
会場：米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
番組はフレッシュにオーストラリア出身のグレイソン･ウォーラーのプロモから。トマソ・チャンパが出てきて試合になり、会場客はChampa Gonna Kill you合唱になるんだけれど、そうは問屋が卸さない。若いの、なかなかやるじゃないかという試合デザインだ。これはありだろう。
フェアリーテール・エンディング（写真中央）が決まるのだが、これは大人のファンを満足させたのではなかろうか。
先週のポーカー・ショーダウン、勝負に勝っても髪の毛やヒゲにハサミまで入れられたキャメロン・グライムスが、ノースカロライナの田舎で生まれ、無一文のドン底生活から這い上がってきた経歴を語りだした。昔の自分を忘れないための伸び放題のヒゲや長髪だったんだと語る。ベビーフェイスに感情移入させるとはこれである。まぁ髪もヒゲも少し短くなった程度なのだが、PPV大会『WAR GAMES』ではデューク･ハドソンとの髪切りマッチが決定した。
女子タッグ戦は新婚の夫デクスター・ルミスが手をガシャンとやられて入院中。心配でたまらないインディ・ハートウェルと、先週組むハズだったペルシア･ピロッタが、実況が「ケイシー&ケイデン」で再プッシュしている風でもあるケイシー･カタンザーロ&ケイデン･カーター組と対戦。集中できてないインディに、ケイデンに肩車されたケイシー（写真中央）が高くから落下するボディプレスで勝利する。
復帰したサントス・エスコバは、簡単に知らない選手にファントム・ドライバーを決めるんだが、このセグメントはそれだけではない。
ファンタズマ軍エレクトラ・ロペスのプロモにはカイル・オライリー&ヴォン・ワグナーが出てきて、メンドーサ&ワイルドに「まだ終わってない」とやれば、会場高台の方からインぺリアムがスペイン語軍より欧州の方が優れていると、これは差別発言なんだが絵通りの上から目線で「勝った方がタッグ王者に挑戦」を告げていた。
スケートボードに乗って出てくる可愛い娘ちゃんレスラーのコーラ・ジェイドが、NXT女子王座マンディ・ローズに挑むシングル戦なんだが・・・。
金属バットを持ったケイ・リー・レイがあらわれ、それに気を取られてマンディが丸め込まれる。これでWAR GAMESの4人目が決まった。
◆紫雷イオに強力な助っ人！元NXT UK女子王者ケイ・リー・レイWAR GAMESチーム入り
紫雷イオが4人目のチームメンバーとして元NXT UK女子王者ケイ・リー・レイとタッグを組んでトキシック・アトラクションらと女子ウォーゲームズ戦で激突することが決定した。イオがNXTロッカールームでチームメンバーのラケル・ゴンザレスやコーラ･ジェイド、負傷しているゾーイ・スタークと集まるとトキシック・アトラクションのマンディ・ローズとの試合を控えたコーラに「問題は４人目のメンバーがいないことよ。皆はメンバーを探してきて私はトキシック・アトラクションをぶっ倒してくるから」と指摘された。
さらにコーラとマンディのノンタイトル戦途中には突然場外に現れたケイ・リーがバットを振り回して大暴れするとコーラが動揺するマンディを背後から丸め込んで勝利を奪取。試合後、ケイ・リーがコーラの勝利を喜ぶイオらのもとに現れて「4人目のメンバーが必要でしょ。それは私よ」とチーム入りを宣言すると、次週のNXTでアドバンテージ（どちらが先行か）をかけたダコタ・カイとのラダー戦に挑むことをメンバーに伝えた。
イオ&ケイ・リー&ラケル＆コーラ vs. トキシック・アトラクション&ダコタの女子ウォーゲームズ戦が行われる「NXTウォーゲームズ」は日本時間12月6日にWWEネットワークで配信される。
ダイヤモンドマインのセグメントはAnger management（怒りを予防、制御するための心理療法プログラム。怒りを上手く分散させることができる）の極意を説くジョー・ゲイシーさんとの絡み。一触即発の雲行きになるが、ゲイシーには不気味なハーランド（パーカー･ブードロー）が仲間ということで、ひとまず対峙はここで終わる。
よって女子シングル戦になり、ダイヤモンドマインのアイビー･ナイルが本格始動。知らない選手相手だが色々やってみせたし、最後は川田利明のストレッチプラムからの変形で相手の背中では両手を組むという器用なことを披露していた。
グリズドル・ヤング・べテランズGYBは大きい方だが、売り出し中のジョシュ･ブリッグス&ブリックス･ジェンセンはさらに大型でダイナミックに見える。合体技が決まった。
トリがジョニー・ガルガノ、ピート・ダン、カーメロ・ヘイズのトリプルスレット戦。生意気キャラのヘイズは「ガルガノは5年NXTにいると言うが、俺は5ケ月で王者になった」とうそぶくんだが、この選手はいきなりデビュー戦でKUSHIDAのクルーザー級王座に挑戦した時から只者ではなかった。
試合はシカゴのイタ公トニー･ディアンジェロがピート・ダンの足を引っ張ってフォールさせない。そこからヘイズのダイビング・レッグドロップがガルガノに決まっての北米王座防衛。ガルガノはWWEとの契約をとりあえず一週間延長してWAR GAMESには出場だそうだが、その後、さてどうなることやら。
そこから乱闘になって（実況によると）Old School軍にはLAナイト、トマソ・チャンパが加わり、New School軍にはトニーだけでなく、最初の試合に出てきたグレイソン･ウォーラー、そしてプッシュ本命のブロン･ブレイカーが、女子の方で紫雷イオがやったのと同じくWAR GAMESと叫ぶ。ということで、新世代軍vs.旧世代軍が男子戦のテーマとなったのだった。
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▼感謝祭Brooklyn満杯SSベッキー遺恨シャーロット,ローマン押ビッグE
▼今週の要:ノア新日開戦-華美スターダム-大仁田US裏-Jモリソンら解雇
▼AEWガチ炎CMパンクMJF弁+TロサJヘイター感謝祭シカゴ高速トリ
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