SmackDown Live利点ハワード・フィンケル追悼!ニューデイ新タッグ王者

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 原則LIVE中継となって、うまくいったのはハワード・フィンケルさん追悼をやれたことか。本誌でも締め切りギリギリで他媒体にない独自の追悼記事をねじ込めたが、録画番組ならビデオ挿入は出来ても、実況席が哀悼を語ることは出来なかった。もっとも先に撮ったカードも混ぜてるし、やり直しになったのもあると思う。録画分を捨てて「もう一度やれ」ということだ。但し、それでより濃い内容になったかと問われるなら、「水曜生TV戦争」の興奮のあとに「#土曜の朝はWWE」をやられても、地上波FOX一般向き番組は大味のアメリカン風味というか、どうしても落ちる印象は免れ得ない。日本からの視聴者ライト層目線だと、ちらっと中邑真輔も映っていたとかになるのだろうが・・・。


 SmackDownの主役はオーティスというか、女神マンディ・ローズとソーニャ・デヴィルの仲間割れフォローをどいうオチにするのかだったが、ソーニャの弁明によると、「お前は自分のことしか考えてない。タフイナフの頃からFire & Desireまでずっと一緒だった。このチームをレッスルマニア出場、タッグ王座戴冠にもっていくためにも、ドルフ・ジグラーと工作するしかなかった」ということなんだが、「ふ~ん」としか・・・。録画のセグメント、恐らく何度も台詞やり直し編集も工夫して凝って繋いで作ったのは本誌にはわかるんだが、一般客には間違いなくそこまでわからないからいいのか。「お前は単なる金髪のバービードールだ!」というのは笑えるんだが・・・。

 そしてわざと電光掲示板の時計をカメラが捉える形でオーティスがドルフを成敗するのであった。


 ダニエル・ブライアンは、妊婦のベラともども健康不安の噂が流れているが、セザーロがお仕事するカードはドリュー・グラック先生やシンスケも絡んで一進一退の攻防内容だったが、録画試合だと思われる。ここではブラインが「マネー・イン・ザ・バンク」出場ということになっていた。


 トリはSDタッグ王座戦なんだが、レッスルマニアが飛べる代表3名のハシゴ戦だったので、今回は出なかった3人(ミズ、ビッグE、ジェイ・ウーソ)で王座を競わせるというアイデアは、めちゃくちゃなんだが面白い。これは考えたものだ。無理やりそういう片方だけとか、替わりのパートナーの王座戦もありというのは、NXTタッグ王座戦でも見たばかりなんだが、これを既成事実にしてしまう作戦のようだ。ということで、ビッグEが(タッグだから)2本のベルトを手に喜ぶ絵がエンディングであった。もっとも、これはやはりジョン・モリソンがハシゴの上にもスターシップ・ペインを決めたりのレッスルマニアのほうが圧巻だったのは仕方がないか。

■ WWE SmackDown
日時:4月18日
会場:フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆かつての師弟対決!ストローマン対ワイアットのユニバーサル王座戦が決定

 新ユニバーサル王者ブラウン・ストローマンがアレクサ・ブリス&ニッキー・クロスのモーメント・オブ・ブリスにゲスト出演した。PPV「マネー・イン・ザ・バンク」でブレイ・ワイアットとの王座戦が発表されたストローマンは「確かに俺はワイアットファミリーだった。しかし、過去は過去。ワイアットは俺の拳を食らうことになる」とかつての仲間を挑発した。まぁ実際は、ストロングマン競技に出ていたストローマンのプロレス転向の際に大きな役割を果たした程度なんだが・・・。
 するとストローマンはリングの隅に置いてあるプレゼント箱を見つけると、アレクサが用意していないと忠告するにもかかわらずその箱を開けてしまう。突如動きが止まったストローマンは箱からかつて自身が使用していた黒羊のマスクを取り出すと、会場にはワイアットの不気味な笑い声がこだました。中身が何度も変わった新日本プロレスの海賊男のように、やったこともあるというケーフェイに過ぎないにせよ(笑)。かつての師弟対決?ストローマン対ワイアットのユニバーサル王座戦もPPV「マネー・イン・ザ・バンク」の売りになる。さて、試合はつまらない二人なので、どんなファンタジー・ファイトを担当エージェントがデザインするのだろうか。そこは大いに注目なのである。

◆MITBラダー戦のWWE本社開催が決定

 PPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」のMITBラダー戦が(選手&スタッフの解雇だけでなく、新居移転を半年遅らせることで当面の現金を確保すると発表した)WWE本社で行なわれることが発表された。MITBラダー戦は天井に吊された王座挑戦権の権利書入りブリーフケースをラダーに登って奪い合う闘い。今回はリングではなく、試合がWWE本社の吹き抜けのロビーをそのまま利用する魂胆なのだろう。地上階から始まりブリーフケースは屋上に吊るされる。要するにまたアクション映画仕様でやるということ。映画通なら、すぐにブライアン・デパルマ監督の『スカーフェイス』をパクることまで演出プランが読めました(笑)。まぁプロレス芸術は大人のファンとの読み合いリアル・ゲームなんだから、ジョニー・ガルガノvs.トマソ・チャンパのマカロニ・ウエスタンのように想像力を上回って「この手があったのか」と一本とられたらWWEの勝ち。誉めた評を出すと約束するが、展開が読まれた通りだったら「芸がない」と叩くことになろう。


 この日のスマックダウンではMITBラダー戦予選でダニエル・ブライアン(withドリュー・グラック)とセザーロ(with中邑真輔)が激突。試合終盤、ブライアンが必殺のイエスロックをセザーロに決めると中邑が介入を狙ったが、これをグラックが阻止して3カウント。ブライアンがセザーロを破ってMITBラダー戦出場を決めた。


 女子予選ではデイナ・ブルックがナオミを撃破したのはこのところシングル戦やれる実力を示したご褒美だろうか。このカードはLIVEというか、金曜収録のもので間違いない。ナオミの跳躍力といい、うまくやれていた。すでに決定しているRAWのアスカやナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラーと共に女子MITBラダー戦出場を決めた。男子・女子MITBラダー戦が行なわれるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日にWWEネットワークで配信される。


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’20年04月30日号WWE プロレス映画 田村潔司 虎面新間寿 木村健吾A猪木 修斗ONE MasF

’20年05月07日号お家GWマット界の明日 トランプ-ビンス 長州-前田 馳浩 CAC2009頂点

’20年05月21日号MITBアスカGスラム墓掘人実録 UFC再開 新日 J鶴田 駆逐コロナ映画

’20年05月28日号オーエン・ハート実録 星輝ありさ 石井智宏 シカティック 馬場さん