エルビス生誕日AEWメンフィス「レッスルキングダム」言及!MOXジェリコのインナーサークル入り拒否

(c)Lee South/AEW

 奇しくもエルビス・プレスリーの生誕日にメンフィス大会開催となったAEWだが、WWEのSmackDownが同じ会場ではないものの同地で生中継大会やったばかりであり、前売り段階は苦戦だったとも聞く。そこでメンフィスにゆかりのあるレジェンドたちに徴集がかかり、ロックンロール・エキスプレスや“ケーフェイカクテル”のオースチン・アイドル、”ブギウギ”ジミー・バリアントなど、大勢が会場に呼ばれたのだが、2時間の生中継番組は若いファン向きとばかり、彼らの登場するセグメントはYouTube番組AEW DARK用に収録されたようだ。よって番組内では”マッチョマン”ランディ・サベージの弟”ザ・ジニアス”ラニー・ポッフォがインタビューに答えて、ちょこっと紹介する程度に構成されていた。リングサイド最前列席にリッキー・モートンらが来ていることはわかったが、あえてメンフィス大会特別編にしなかったのだ。

 ただし、天才プロモMJFのしゃべりの時間に、ヨガ先生DDPが「まさかこの俺が19年後のTNT生中継番組に出ているとは誰が想像できたか」と、ダイヤモンドカッターまでお見舞いして、次週は試合までやるらしい。つまり、DDPくらいまではギリギリ2時間番組にも尺が与えられるが、NWA南部テリトリー時代のスターたちは、さすがにテレビ視聴者にも馴染みがないと判断されたのかも。ただ、ノスタルジーの特別番組にせず、結果的に今のAEWの物語進行に忠実にカードが組まれ、ジャングルボーイ・ペリーがクリーンにTVでは初ピンフォール勝ちする役とか、これで良かったのかも知れない。

■ AEW Dynamite
日時:1月8日(現地時間)
会場:テネシー州メンフィス郊外 ミシシッピー州サウスヘイブン ランダーズセンター


 番組のトリにして、日本からの視聴者に最も重要なのは東京ドーム大会に出たばかりのクリス・ジェリコとジョン・モクスリーが会場にも来たことに違いない。前週からの煽りで、もしもMOXがインナーサークル入りしたら、49%の株式と7500万ドルする高級車フォードGT(実際は髭のシャヒド・カーン社長のものらしい)をプレゼントするという悪の軍団入り勧誘なのだが、実況のジム・ロスもちゃんと「レッスルキングダム帰り」、「東京ドーム」を実況に入れたことは特筆すべきか。ハードコアファンはともかく、米国の一般のライト層は知らないことなんだから無視してなかったことに扱われても仕方ないのだが、ここはやはり「AEW関係修復序幕」ということなのだろう。


 アングル進行は、一度はMOXがYESと答えてジャンパーの下にはインナーサークルのTシャツ姿なんであるが、そんなわけないだろうというお約束のスキッドになり、最後はTシャツ脱ぎ捨てて、フォードGTの車の鍵だけ持ったまま「好き勝手にやりたいことをやる」MOXは客席から消えていくエンディングであった。
 ただ、「NEW JAPAN」とはジェリコもアナウンサー席も言わなかったと思うのだが、それでも二人が「レッスルキングダム東京ドームで日本に行っていた」ことが触れられるというのは、やはり凄いことなのではなかろうか。


 第1試合はケニー・オメガ&ハングマン・ペイジが、プライベート・パーティと闘うというもので、すでにエリートを抜けているペイジなんで、お約束で同士討ちとかのギクシャク場面が散りばめられてあるものの、ここはケニーが片翼の天使を決めて「2020年は勝ちます」というのが続行のようだ。終了後の控室で、PACがどっかのハゲにブルータライザーやってるんだが、顔が見えないんで実況が言うまで中澤マイケルとはわからない。まぁそういう役割なのである(笑)。それがスクリーンに出てケニーは駆けつけるため花道から消えるのだが、素知らぬ顔のペイジは客と何杯もビールがぶ飲みということで、ゆっくりとヒールターンが演出されていた。


 第2試合は異星人クリス・スタットランダーのダブルブッキング発覚で延期されていた里歩の王座防衛戦なんだが、それだけだと面白くも何ともない。というか間が持たない。ここはブランディ・ローズのブードゥー教団Nightmare Collectiveが邪魔に入るんだが、Dr.ルーサーも加わったらしく、さかんに「日本で活躍していた」と実況がやるんだが、そういえばどこの団体からも消えていたなぁと思い出した。精神異常者キャラは同じなんで教団向きだったんだろうが、AEWの女子部門というか、スキッドの台本含めてイマイチNXTに見劣りすることは否めない現段階ではある。最後は客席にいた志田光がリングインしてなんとか恰好つけていたんだが・・・

 第3試合はサミー・ゲバラ君が、クリストファー・ダニエルズ大先輩に勝たせてもらえるデザインなんだが、それいしても墜落天使カレーマン先生が復帰後、コケたりミスったりで衰えたことが生中継試合でバレてしまったのに、そのミスったspotをまた流したりと、キツイ扱いなのであった。ギークの ゲバラ君のプッシュは続いている。

 南部会場としての目玉は、アーン・アンダーソン参謀とローデス異母兄弟が、ルチャ兄弟と激突するカードになる。うまく練られていてお仕事役のルチャ兄弟がいかに凄いかがわかるんだが、ケツはダスティンがファイナルカットを極めるというもの。重ねて2020年冒頭は、ベビーフェイスが勝利してお客さんが喜ぶ絵を重視する番組作りなのであった。


 やはり本誌的にはMJFのプロモの時間こそが、真のハイライトになろう。WWEは総勢では何十人もシナリオ班を雇っているのだが、いかにも言わされた台詞を必死で覚えて棒読みに聞こえることが問題視されており、例えば今週のRAWにせよ、アスカが大阪弁で毒づくのは自身の言葉使いなのに、ベッキー・リンチは渡された台本をマイクしている感が見えてしまい、「なんじゃそれは?」と大人のファンにバレてしまっている。ところがMJFはナチュラルに恐らく自分で考えたヒールプロモやって会場ヒートを起こしているんだから、まだ23歳と若いのに末恐ろしいプロレス頭の達人なのだ。ここで、冒頭に紹介したダイヤモンド・ダラス・ペイジ63歳が出てきて、オヤジが19年ぶりに生中継のTNTでマイク持たしてもらって興奮している・・・という。MJF毎週やってくれと、AEWの大きな楽しみには違いない。


 ベストフレンズにオレンジ・キャシディが加わって、ジュラシック・エクスプレスと闘うカードは、先に紹介したようにジャングルボーイ・ペリーがoverする役で、最小マルコ・スタントは近郊の出身ということで地元の声援も受けると。ただ、驚くほどにオレンジ・キャシディが受けていて、インディーの小会場ではあのジーンズのポケットに手を入れたまま場外に飛ぶとかの変則の動きが受けても、メジャーの舞台では無理だろうと陰口叩かれていたのに、お客さんには受けていたことは間違いない。


 良い部分と、イマイチな箇所も目についた回ではあったんだが、Anniversaryと謳われており、要はAEWの設立と決起が正式発表され会見でお披露目されてちょうど一年ということになる。本誌はその時から、「2019年は毎週AEW、AEWが出てくることになる」と活字に残して、実際その通りになったことを改めて思い出した次第なのであった。


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