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AEWが次回メンフィスからの生中継でレジェンド集結を予告しているが、注意払ってなかったものの新年最初のSmackDownも会場はメンフィスだった。ただ、こちらは中継を見ている限りは、全国どこに行ってもローカル色がなく、番組作りといいなんか会場風景が同じに見えてしまうのがWWEの良いところという擁護論と、悪い点だと指摘する声も少なくないんだが・・・。
今回も『ロイヤルランブル』3週間前ということで、各カードの仕込みが続くのだが、要するに会場が南部のテネシーというのはテロップと街のポストカード風写真こそ出てくるものの、それがマッチメイクに反映されるでもない。Impact Wrestlingから転出した(映画俳優でもある)ジョン・モリソンはいつ出てくるのだろうと思っていたが、2020年になってようやく出番かと思いきや、ミズの部屋を開けたらモリソンが出てきたという、それだけの出演だった。あと、シェイマスが本格復帰でブローグキックを叩き込むちょこっとした出番もあったのだが・・・。
番組は、サーシャ・バンクス&ベイリーのお出ましから新年第一回なんだが、例によってレイシー・エバンスおばさんが「娘をこずかれたのは許せない」と・・・。ただ、NXTをWWEネットワークで見たら、自動で次の番組が始まるんだが、かのサウジアラビア公演で初の女子マッチをやったドキュメンタリー番組になって、対戦相手のナタリアと仲良くやっているという。まぁ、今の時代ケーフェイは死語であって、対戦する相手と親密にやってる映像出して誰も文句ないんだろうが、それを見せられたあとに、サーシャたちとは抗争中と大会上はやられても、ピンとこない、ドキュメンタリーの絵は印象に残っても、プロレス試合はまるで頭に入らないという。なんかずっと負け役やらされていたデイナ・ブルックが、ここでようやくアレクサ・ブリス&ニッキー・クロス組を加えた女子の3way戦でフォールする役だったようなぼんやりした記憶があるのだが、仕事の記者ですらこの程度だから、恐らく一般視聴者は誰が勝ったとか、どんな試合だったか、もう5分後にはまるで覚えてないと思われる。そんなモンだ。
もっとも、WWEネットワークまで見ているユニバースはハードコアであって、SmackDownというのはお茶の間向き、一般大衆のライト層向きなんだからこれでいいんだという考えもあるのだが、だったら米国では地上波FOXでプライムタイム(日本表記ゴールデン)に放送されているというのに、USAネットワーク放送のRAWと視聴者数がほぼ一緒というのはどうなのかという指摘もあるのだ。なにしろ、前年秋からSmackDownがAブランド、RAWがBブランドという位置づけに変わったにも関わらずである。だいたい、例のラナとボビー・ラシュリーのRAW結婚式、リブ・モーガンとラナがレズ恋仲だった、「なんてことをしてくれるんだ!」の破廉恥なドタバタ劇で、ちゃんと視聴率が前週よりアップしたというデータが出ている以上、SmackDownのトリはまたローマン・レインズに”キング”バロン・コービン&ドルフ・ジグラーなのかという・・・。せっかく高い著作権料払ってAC/DCの♪Are You Readyをオープニング曲に使用、メジャーをアピールするSmackDownなんだが、地上波だから全国どこでも、いや帰省中の実家でもホテル宿泊の夜でも見られる番組だというのに、2020年代の開始にあたり、このままで大丈夫なのかとの危惧は拭えない。
正直、2時間番組でイチバン覚えているのはジグラーにお母さんに作ってもらったクリスマス・ケーキを踏みつぶされた、女神マンディ・ローズを崇めるオーティスのスキッド場面だったかも(笑)。諦めるな!
■ WWE SmackDown
日時:1月3日(現地時間)
会場:テネシー州メンフィス フェデックス・フォーラム
◆中邑がストローマンに報復のキンシャサ弾!
“巨獣”ブラウン・ストローマンとセザーロw/ 中邑真輔&サミ・ゼインがシングル戦で対戦した。先週の6人タッグ戦でストローマンにピンフォールを奪われたIC王者中邑がセコンドに付く中で試合が行なわれると、セザーロは得意のアッパーカットで先制し、さらにゼインがレフェリーの注意を引くと、中邑がストローマンに蹴りを叩き込んでダメージを与えた。しかし、パワーに勝るストローマンはランニング・ショルダータックルでセザーロと中邑を吹き飛ばすと、最後は捕まえたセザーロをパワースラムで沈めて3カウント。またしてもストローマンがセザーロを撃破して勝利を収めた。
しかし、報復に燃える中邑は試合直後のストローマンにキンシャサを炸裂。そのまま中邑はストローマンを睨み付けながらリングを後にした。
◆“ザ・フィーンド”ワイアットがブライアン襲撃&ウーソズがレインズ救済!
メイン戦でダニエル・ブライアンとローマン・レインズがタッグを組んで、因縁のキング・コービン&ドルフ・ジグラーとタッグ戦で激突した。試合中盤でレインズがコービンのディープ・シックスを食らって劣勢となるも、交代したブライアンがイエスキックからのイエスロックでジグラーに反撃。さらにレインズがカットに入ったコービンにスピアーを炸裂させると、ブライアンがジグラーにランニング・ニーを決めてチャンス到来。しかし、ここで突如会場が暗転して“ザ・フィーンド”ワイアットが場外に姿を現した。PPV「ロイヤルランブル」での対戦が決定しているブライアンはすかさずトペ・スイシーダを放つも、“ザ・フィーンド”ワイアットはブライアンを捕まえてマンディブルクローで沈めた。これで数的有利となったコービン&ジグラーが2人掛かりでレインズに襲い掛かり、持ち出した手錠でレインズを拘束。さらに“ビックドッグ”ことレインズにドッグフードをかけようとすると、突如ウーソズが登場。ウーソズはダブル・スーパーキックをコービン&ジグラーに放ってレインズを救済した。ウーソズは飲酒運転逮捕から複数回の素行不良まで、諸々でしばらく謹慎処分なのであった。
ブライアンと“ザ・フィーンド”ワイアットのユニバーサル王座戦が行なわれるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間1月27日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。
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