AEW元旦Home Coming天才プロモMJF!トリはエリート軍勝利

(c) Lee South/AEW

■ AEW Dynamite
日時:1月1日(現地時間)
会場:フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 年が明けてのAEWは本拠地フロリダのジャクソンビルからの生中継。冒頭はCodyのマネージャーというか、入閣した元祖フォー・ホースメンのアーン・アンダーソンが出てくるところから。そもそもWWEのエージェント職からお払い箱になっていたとはいえ、次回の中継会場がメンフィスということもあり、米国ではTNTが放送局だから良くも悪くもNWA-WCWというか、すでに入閣しているタリー・ブランチャードと合わせて南部プロレスの伝統継承という側面もあるのだろう。

 正確にはAEW広報から年末に、全身写真とともにアーン・アンダーソンの登場は予告されていた。そのCodyは、顔面半分ペイントでユニークな動きをするダービー・アレン戦から開始。ここは2020年代の最初なんだから、Cody勝利にするのはお約束ではある。ただ、大和ヒロシというか、後ろ向きにコーナーから飛んだりするアレンも人気が出てきた、認知されてきたからこその抜擢ということになる。

Tシャツも発売!お客さんもShida, Shidaと声援が起きてる。日本の男子で声援起こさせる選手は何人いるのか?

 女子戦は、AEWがまだまだ選手のスケジュール管理が甘いというか、当初の発表は里歩の女子王座に異星人クリス・スタットランダーが挑戦ということが早くから発表されて、チラシ図案もばら撒かれていたものの、ジョーイ・ライアンが主宰するbarレスリングのインディー大会に参戦が決まっていたクリスのダブル・ブッキングが発覚。異星人は来週回しになり、ナイラ・ローズ、志田光、Dr.ブリット・ベイカーの4 way戦に変更という・・・。そうなるとケツは丸わかりなんだが、異星人の自己管理もどうなのか。この4選手だと、やはりナイラやブリットはまだまだグリーンだから、志田と里歩の絡みでなんとかまとめてケツは里歩がジャックナイフ式でブリットをフォールすると。

 但し、あとのセグメントで中澤マイケルのインチキ通訳で里歩がインタビューされる絵があるんだが、ブリットが出てきて「私は毎週、毎週ずっとハードワークしてたのに、お前はずっと居なかった」と英語で毒つく。そんなこと言ったって、里歩はスターダムのブッキングが決まってたんだから、米国に住む気はなさそうなんだからしょうがないじゃないかと思うんだが・・・。それにありゃ、ブリットはヒールになったのか?というだけでなく、「お前のせいで丸め込まれた」とやるんだが、横取りされたのは志田の方じゃないのかというチグハグもある。

 詳しくは知らないが、こういうバックステージのセグメントは往々にして生試合より前に収録していることがあり、WWEもそれでミスというか、話が合ってないことがよくあるのだが(笑)。それに試合後も暴れるナイラがテーブルに乗せた里歩にスプラッシュ見舞って真っ二つにしてるんだが、だったら普通はセールしてインタビューどころじゃないと思うんだが、里歩は一言「がんばります」と日本語でやるだけのスキッドも挿入されていた。美人のベイカーはまだ下手くそだから、フィニッシュ前のhi-spotは志田がやることに変えた気がするんだが、まぁいいか。

 トレント・バレッタは、今後「トレント」だけになるらしい。ジョン・モクスリーとの試合は普通だったんだが、そこから例によってクリス・ジェリコがビデオ出演で、インナー・サークル加入を迫り、ミリオンの価値があるらしいフォードGTと、インナー・サークルの49%の株式をやるからこっちに入れとやっていたが・・・。もっとも、ビデオ出演だから、ジェリコはもう先に東京に向けて出発したのかも。MOXは恐らく翌朝にはそのままフロリダから東京に出発なんだと思われる。

 そのジェリコの場面でも狂言回し役だったサミー・ゲバラと、ダスティン・ローズ(ローデス)のシングルも組まれて、Spanish Godのサミー君はギークなんだから、別にずっと試合は負け役でも問題ないキャラなんだが、同盟軍のジャック・ヘイガーが急所打ちをした隙にというお膳立てにせよ、シングル戦でサミー君が勝たせてもらっているケツは、2020年代の売り出しを予感させるものではあった。


 今週のハイライトは、試合ではなく、若くして天才プロモを展開するMJFの演説箇所だったかも。2・29『レボリューション』PPV大会で裏切ったCodyとの一騎打ちになるMJFが、なんだかんだと条件をつけるだが、こういうのは活字で拾うよりFITE TVで見て下さいとしか。プロレスは演劇じゃないんだから、お客さんの反応も見極めて臨機応変に対応する能力が問われるわけだが、リングを一周しての入場段階から、女性ファンにKISSさせるとか、LIVE会場でやっているのだから、アドリブ含めたタイミングとか、日本のプロレスでこんな芸当やれる選手が思いつかない。ここらがアメリカン・プロレスの神髄なのかも知れない。ちなみに、ボディーガード役の「ウォードローにまずCodyが勝ってから」とかやっていたから、2月末までまだまだ大河ドラマは引っ張らられるようだ。

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 トリは6人タッグで、エリート軍(ヤングバックス&ケニー・オメガ)に、ルチャ兄弟(ペンタゴンjr&レイ・フェニックス)とPACが組むというもので、このメンツならhigh qualityになるのはお約束となる。ただまぁ、オメガがケーフェイなしの本音インタビューで漏らした通り、舞台裏ではAEWの幹部でもあるエリート軍は、番組が始まった段階では負け役でいいという方針があったのだが、さすがに2020年の最初の大会、しかもHOMEのジャクソンビル会場となると、ここはケニーががフェニックスに片翼の天使を見舞うという幕切れに。まぁケツに関しては元旦なんだから定番にしたということだろう。ちなみに、エリート軍を離脱したハングマン・ペイジが、ウィスキーのグラスを手にしたまま出てきて、実況席で解説する役をやっていた。布石も打ったという生中継回であった。


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’20年01月16日号BellatorRIZIN 東京ドーム大田区 WWE-AEW 全日ノアW1 JKA ラウェイ