真正世界一決定戦新王者ハム・ソヒx浜崎朱加、那須川天心x江幡塁RIZIN8時間20分も5度目大晦日最高内容

photo (c)RIZIN FF & Weekly Fight MIRUHON

 大晦日のRIZINはこれで5回目。明らかにフロイド・メイウェザーを呼んだ前回よりさいたまスーパーアリーナに客が入っており、内容も最高大会だったと評して間違いない。

 世界にはいろいろなチャンピオンが乱立するが、本誌的には間違いなく女子この階級の世界一決定戦だった浜崎朱加vs.ハム・ソヒ戦は、2R目はハムが三角絞めを極めた体制で浜崎の頭にヒジをぶち込んで明らかにハムがポイントをとったものの、3Rは序盤こそハムだったが、浜崎が袈裟固めで押さえ込んでハムを動けなくするとパウンドをぶち込むという、両者流血の壮絶な頂上決戦に。こういう場合、最後ラウンドの印象が残るものだが、判定は割れたもののハムが3度目の浜崎戦を僅差でモノにしてベルトを巻いた。19歳で初来日、当時女子キックの女王だった渡辺久江を下した頃からずっと見ている格闘技ファンには、現在32歳になった”ハムちゃん”の戴冠は感慨深いものがある。

 同じく、キックボクシングの頂上決戦は、間違いなく那須川天心vs.江幡塁であろう。世間的な知名度なら新生K-1の武尊なのかもだが、新日本キックボクシング協会をずっとフォローしている本誌にしたら、これは世界一決定戦だと興奮したのだが・・・。しかし、江幡塁はもう少なく見積もっても5年以上トップにいるわけで、衰えがあるのは仕方がない。やはりまだまだ昇り龍の天心が、最初から飛ばして1Rで3度ダウンを奪っての圧勝というのは、驚きと同時に現実なのかも知れない。ただ、未知のカードを実現するのもプロモーターの役割なんだから、世界一決定戦を実現させたRIZINは評価されよう。

 順番トリは、堀口恭司の怪我により返上となったバンタム級の王座決定戦に。その堀口に勝って一躍注目を浴びた朝倉海なんだが、変則的かつ野性的な攻撃をするアンゴラ出身のマネル・ケイプにやられてしまった。もっともこれでイイのだ。2020年のバンタム級戦線は、堀口の復帰を待たずして俄然注目ということになろう。

 生中継されなかったカードで、会場が感情移入して沸いたのは石渡伸太郎vs.扇久保博正だろうか。最初からガンガン殴り合ったこのカード、会場にいたので実況は聞いてないのだが、パンチ数とその有効打になった数字のカウントとか、海外の格闘技中継でやっているようなグラフを出して欲しいと思ったのは本誌だけなのだろうか? かなりの大接戦で、実際判定も割れていたが、記者は石渡が勝ったと思ったんだが・・・。扇久保は空振りが目についたからだ。ただ、こういうカードが見れたのは二重丸だろう。

 日本人選手が決勝カードに残らなかったことで、すっかり忘れられていたライト級トーナメントだが、「今日はアゼルバイジャン大統領の誕生日でもあり・・・」とか言っていたトフィック・ムサエフが、ベラトールの強豪パトリッキー”ピッドブル”フレイレを判定で下して戴冠したことは、実は凄いことなのだ。すっかり北米中心になってしまったMMAだが、まだまだ未知の強豪がいるということだし、そこにRIZINの腕の見せ所がある。賞金額は1500万円だった。

 そのベラトールのMSG大会でリンジー・ヴァンザントvs.RENAが組まれた時、無理だと活字にしたものだし、実際その通りになったのだが、今回、再戦と聞いて無謀だと思ったのだが・・・。Bellatorジャパン大会の矢地祐介もそうだが、やはり”持ってる”戦士なんだなぁと見直した次第である。やはり執念というのは格闘技の大きな要因なのだ。

 好試合が多かった『RIZIN.20』。但し、苦言がないわけではない。いくら視聴率こそが重要かつ最優先とはいえ、午後3時に始まって、試合だけに限っても終わるのが11時20分というのはいかがなものか。まして正月12時のカウントダウンもあり、熱心なファンだけでも9時間以上、関係者やマスコミなら半日アリーナに閉じ込められるのだから、いくら内容は良かったといっても、せっかく大勢集ってくれたお客さんがないがしろにされている。当初発表されてなかった1度目の休憩が30分、2度目のフジテレビ生中継に合わせた時間調整は、榊原信行代表の挨拶が終わってからだけでも1時間以上である。リングガールの紹介とかやっていたが、ここにいくつかのカードを入れ、仮に生中継内に終わらなかったら全試合終了後とかにして、『紅白』裏番組として企画するフジテレビ優先だとしても、開始時間を5時とかにすべきだと思うのだが・・・。

 その実券ならRIZINとしては間違いなく過去最高の有料入場者だったものの、これまでの恒例だった中日にプロレスなり、柔術大会があるとかもなければ、いわゆる外部企画はナシ。また会場のステージ演出も、火花こそは普段に使われていたものの、大型スクリーンだけで、高田総統のふんどし太鼓はもうないというのは発表もされていることだが、太鼓グループの生演奏とか、ダンスするグループを使うまでそういった演出はなく、予算をケチっていたようだ。それが悪いとは思ってなくて、試合中身が良ければ余計な演出は必要ないに違いないんだが、休憩時間用のカードを組まないのだとしたら、なんかやったらどうかとは強く思ったのであった。

■ Cygames presents RIZIN.20
日時:2019年12月31日(火)開場・13:00 開始・15:00
会場:さいたまスーパーアリーナ 観衆29,315人(=主催者発表)

<第15試合 RIZINバンタム級(61kg)王座決定戦 肘有り 5分3R>
●朝倉 海(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
 2R 0分38秒 グラウンドパンチTKO
○マネル・ケイプ(アンゴラ/AKAタイランド)
※ケイプが空位のバンタム級王座を戴冠

<第14試合 RIZIN キックルール 56kg契約 3分3R(延長1R)>
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament優勝、RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者)
 1R 2分46秒 左フックTKO 3ダウン
●江幡 塁(伊原道場本部/KNOCK OUTスーパーバンタム級(55.5kg)王者&WKBA世界スーパーバンタム級(55.33kg)王者)

<第13試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ 肘有り 5分3R>
[王者]●浜崎朱加(AACC/元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者)※2度目の防衛戦
 判定1-2
[挑戦者]○ハム・ソヒ(韓国/チームMAD/ROAD FC女子アトム級(47.6kg)王者、元DEEP JEWELSフェザー級(48kg)王者)
※ハムが新王者

<第12試合 RIZIN MMAルール 肘有り RIZIN×ベラトール対抗戦 大将戦 66kg契約(フェザー級相当) 5分3R>
○朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者/RIZIN代表)
 判定3-0
●ジョン・マカパ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/ベラトール代表)

<第11試合 RIZIN MMAルール(肘有り) 女子50.8kg契約 5分3R>
●リンジー・ヴァンザント(米国/プレシジョンMMA/ストッケード・ムエタイ)
 3R 4分42秒 グラウンドパンチTKO(コーナーストップ)
○RENA(シーザージム/シュートボクシング女子世界フライ級(51kg)王者)

~休憩~
(1時間以上!)

<第10試合 RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019 ライト級(71kg)トーナメント決勝 5分3R>
○トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイト・クラブ)
 判定3-0
●パトリッキー”ピッドブル”フレイレ(ブラジル/ピットブル・ブラザーズ/ベラトール推薦)

<第9試合 RIZINライトヘビー級(93kg)タイトルマッチ(肘有り) 5分3R>
[王者]○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサーム・ジム・ブルーノ)※初防衛戦
 1R 1分55秒 左フックKO
[挑戦者]●C.B.ダラウェイ(米国/パワーMMA)
※プロハースカが防衛

<第8試合 RIZIN MMAルール(肘有り) ライトヘビー級(93kg) 5分3R>
●ビタリー・シュメトフ(ロシア/USSRファイターズ)
 2R 0分58秒 グラウンドパンチTKO
○シモン・ビヨン(カメルーン/X-1ボクシング)

<第7試合 RIZINバンタム級(61kg)王座挑戦者決定戦(肘有り) 5分3R>
●石渡伸太郎(CAVE/元パンクラス・バンタム級(61.2kg)王者)
 判定1-2
○扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗フライ級(56.7kg)世界王者)

~休憩~
(いつものことだが20分とアナウンスされて30分)

<第6試合 RIZIN MMAルール(肘有り) 105kg契約(ベビー級相当) 5分3R>
○ジェイク・ヒューン(米国/アブソリュートMMA)
 1R 1分16秒 右アッパーKO
●石井 慧(チーム・クロコップ/HEAT総合ルール・ヘビー級王者)
格闘家入場曲にQueen♪Another One Bites the Dustでクネクネ踊ったヒューンとクロアチア国旗の石井

<第5試合 RIZIN MMAルール肘有り RIZIN×ベラトール対抗戦 副将戦 61.2kg契約(バンタム級相当) 5分3R>
●元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級(61.2kg)&フライ級(56.7kg)王者/RIZIN代表)
 1R 1分27秒 フロントチョーク
○パトリック・ミックス(米国/ジャクソンズMMA/ベラトール代表)

<第4試合 RIZIN キックルール 62kg契約 3分3R>
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝、元RISEライト級(63kg)王者)
 2R 終了時 膝蹴りによる額のカットTKOドクターストップ
●大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者)

<第3試合 RIZIN MMAルール 女子スーパーアトム級(49kg) 5分3R>
○山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)
 判定3-0
●アム・ザ・ロケット(タイ/ターントンジム/プーケット・トップ・チーム/元ムエタイWMC&WPMF女子ミニフライ級(47.6kg)王者)
「狂蜂」だって!

<第2試合 RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019 ライト級(71kg)トーナメント準決勝 5分3R>
●ルイス・グスタボ(ブラジル/エヴォルサオ・タイ)
 1R 0分28秒 右サッカーボールキックKO
○パトリッキー”ピッドブル”フレイレ(ブラジル/ピットブル・ブラザーズ/ベラトール推薦)

<第1試合 RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019 ライト級(71kg)トーナメント準決勝 5分3R>
○トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイト・クラブ)
 1R 2分47秒 グラウンドパンチTKO
●ジョニー・ケース(米国/MMAラボ)


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’20年01月16日号BellatorRIZIN 東京ドーム大田区 WWE-AEW 全日ノアW1 JKA ラウェイ