デトロイト大箱会場SmackDown中邑真輔組ら大受けだが・・・フィーンドDブライアン決定!

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 現地では地上波FOXに移行しての年内最終SmackDownだが、日本からの視聴者にとっては前日解禁のNXTを見たばかりで記憶が残っていることもあり、色々考えさせれた回だった。いや、デトロイトの大箱会場は受けに受け、湧いていた。それは間違いない。但し、中邑真輔がスイスのスーパーマン、セザーロ、さらにはしゃべり専科が板につき、選手としては久しく試合してなかったサミ・ゼインがトリオを結成して、ニューデイのコフィとビッグEが、ブラウン・ストローマンと組んだ善玉組と対戦するカードにせよ、お茶の間のライト層が望んでいるのはこれなのかと。Hot TagのSpotを軸としたアメリカン・プロレスの神髄というか、良くも悪くも典型的なWWE流の試合展開が繰り広げられて、シンスケの飛び技も綺麗に決まっている。HEATを作るのがプロレス芸術と定義するなら、お客さんが大喜びなんだから文句のつけようがない。

 ケツのあとは、ニューデイに促されて巨体のブラウン・ストローマンが腰をくねらせてダンスを披露するし、大変良く出来ましたというか、恐らく控室に戻ってから担当エージェントからも、お互いにもgood jobと褒め合っている光景が目に浮かぶんだが、なんか大味だなぁと。

 だいたい、まさに前週のSmackDown生中継あとに録画収録されたのだが、日本時間金曜午前に配信解禁されたNXTだと、英国紳士ジャック・ギャラガーがねちっこいマット・レスリングを披露するんだが、大箱会場が静まり返っている。実際、有名スーパースターを見にバークレイズ・センターに集ったお客の一部はゾロゾロと帰り出しており、道理で照明が暗くなっていたハズと、現地派遣の通信員とも確認がとれたのであった。

 番組冒頭は、アライアスのギター弾き語りから。実況も「本日のメインはミズvs.ダニエル・ブラインvs.”キング”バロン・コービンの3 way戦だ」と強調されるのだが、予告編ということなのか、ローマン・レインズが乱入してコービンにアッパーカットを見舞うと。それでいったんは、予定通りに3 way戦が出来ないかもと番組を引っ張るんだが・・・。
 仕方ないことなんだが、日本でいうところのゴールデンタイムに放送されている番組なんだから、メシ食いながらとかも少なくないだろうし、それもあってか、今回の番組構成もくどいくらいに何度もリプレイで、そのレインズの報復を流したりと、お茶の間向きにはストーリーの流れを理解させるまで繰り返す。一般大衆にはこうしないとわからないという見方もあれば、熱心なユニバースや専門マスコミには、ややくどいとうんざりだったかも。

 実際、アレクサ・ブリスのトーク・コーナーが復活して、本誌では電子書籍版に収録した最前列で観戦の娘をアングルに使ったレイシー・エバンスがゲストに呼ばれるんだが、そりゃ毎回全部を見ている視聴者ばかりでないからと言われれば引っ込むしかないにせよ、また前週の映像をリプレイするのかと、くどいと感じたのではなかろうか。お約束でエバンスがサーシャ・バンクスは「一線を越えた」と母親の怒りを出してそのままタッグ試合になり、ベイリーとサーシャが、お仕事役のディナ・ブルックスをタップさせるんだが、『ロイヤルランブル』目指した仕込みということになる。

 それでもメインが、クリーンな決着をつけたことは評価だろうか。途中からコービンが消えて、最後は”YES”に戻ったブライアンがミズをタップさせると。タイタントロンにはブレイ・ワイアットが映り、「今度はフィーンドでユニバーサル王座を賭ける」との番組エンディングであった。

■ WWE SmackDown
日時:2019年12月27日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国・ミシガン州デトロイト リトルシーザーズアリーナ


◆中邑が6人タッグ戦で因縁のストローマンにフォール負け
IC王者中邑真輔がセザーロ&サミ・ゼインとタッグを組んで因縁のブラウン・ストローマン&ニュー・デイと6人タッグ戦で激突した。中邑はジャンピング・ニーでコフィ・キングストンに攻め込むとそのままセザーロとの連携でキングストンに集中攻撃。しかし、中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うと、逆にキングストンがカウンターのダブル・ニーで迎撃。これでキングストンと交代したストローマンがショルダータックルからの串刺しのクローズラインで中邑に襲い掛かり、ランニング・ショルダータックルで場外の中邑とセザーロを吹き飛ばした。中邑も不意打ちのライダーキックで反撃してキンシャサを狙ったが、ストローマンがカウンターのクローズラインを放って不発。さらに中邑がゼインから受け取ったパンケーキ用トレイでストローマンに襲い掛かろうとすると、背後にいたキングストンがトレイを奪って中邑を攻撃。倒れ込んだ中邑はそのままストローマンに捕まると、必殺のランニング・パワースラムを食らって3カウント。中邑らは6人タッグ戦に敗戦し、ストローマンはニュー・デイに促されて勝利のダンスを披露した。


◆ブライアンと“ザ・フィーンド”ワイアットのユニバーサル王座戦が決定!
ダニエル・ブライアン、ザ・ミズ、キング・コービンがユニバーサル王座挑戦権をかけてトリプルスレット戦で激突した。オープニングでローマン・レインズがコービンを襲撃して一時は三つ巴戦ではなくブライアンとミズのみで対戦したが、納得のいかないコービンのセキュリティたちが2人を襲撃して試合は反則裁定。振り出しに戻ったトリプルスレットがノーDQ戦で行なわれると、3人入り乱れた白熱の攻防を展開した。しかし、試合終盤にブライアンがランニング・ニーをコービンに叩き込んでチャンスを迎えると、突如コービンの仲間のドルフ・ジグラーが登場してブライアンにスーパーキック。さらにレインズも姿を現してリングから引きずり出したコービンをポストに強打し、ジグラーもスーパーマンパンチでダウンさせた。これで試合がブライアン対ミズの一騎打ちとなると最後はブライアンがラーベルロックでミズからタップ勝ちを収めた。試合後には会場ビジョンに登場した王者ブレイ・ワイアットが「ブライアンはすべてをかけるつもりがあるのか?」と問いかけると、ブライアンは会場のファンと共に“イエス”チャントで答えた。ブライアンと“ザ・フィーンド”ワイアットのユニバーサル王座戦が行なわれるPPV「ロイヤルランブル」は日本時間1月27日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。


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