RampageついにCodyヒールターン!Sゲバラ下し3度目TNT王者に

(c) AEW

■ AEW Dynamite Holiday Bush
日時:12月25日(現地放送時間 録画番組)
会場:米ノースカロライナ州グリーンズボロ グリーンズボロ・コロシアム

 繰り返しになるが、番組Rampageは独自の大会にして生中継回もあれば、Dynamiteの会場3時間目に収録の場合もある。また、今回は通常の金曜夜SmackDown終了後ではなく、クリスマス編成で土曜に移行。頻繁に曜日すら替わることもまた2022年からは同じグループ内ながらTNTからTBSにDynamiteが移動する理由でもあった。ただ、いずれにせよAEWは公式写真のマスコミ配布が遅く、丸一日待たされることも珍しくないのだが、今回は録画番組に加えてクリスマスなので、日本時間昼12時に終了して、ほどなくしてアップされたので早速本誌でも紹介する。


 番組はジャングルボーイが、マット・ハーディ率いるHFO軍のアイゼア・キャシディをスネア・トラップに捉えるカードから。


 続いてがメインTV番組としては2度目の試合になるタズの息子HOOKである。なにしろ真っ先に書く本誌だけでなく、後出しジャンケン組も凄いと騒ぎ出したので、すでに大物扱いの入場なのだった。そして柔道殺法が繰り広げられる。日本に呼んでも人気が出るに違いない。

 ベア・カントリーのベア・ブロンソン相手に必殺タズ・ミッション裸締めが決まった。


 比較的尺も貰ってじっくりやらせたのが、異星人クリス・スタットランダーが、ロシア人ながら米国家庭に引き取られて米国で育ったレスリング出身のレイラ・ハーシュにスパイダークラブを決める女子シングル戦。短足寸胴、身長も低いレイラは、昔のDIVA時代ならプロレスラーになることなどなかったが、時代は変わっている。心情的には皆さんレイラ応援で見ていたのではないか。勝った負けたはどうでもいいことで、レイラの存在感が印象付けられた。


 番組トリがサミー・ゲバラの5度目のTNT王座防衛戦。対するは以前のクリス・ジェリコ戦の時点で「ここで負けたらもう二度と王座には挑戦しない」と公約していたのみならず、このところハリウッド番組の審査員とかに出ていることもあって会場客にブーイングされるようになったコディ・ローズである。もう図式的にもベビーフェイスのサミーに対して、どういう闘いをするのか注目されたのだが・・・。そしてここは旧NWAクロケット王国のノースカロライナである。客席で見守るデビッド・クロケットが紹介されていた。


 またコディは、「自分はヒールターンしない」ともSNSで広言していたのだが、このカードの図式からも、そして会場が”Cody Sucks”の合唱で声高なことからまも、もうさすがに闘い方が悪役で、ついにやはりヒールターンしたのであった。ちなみに、そもそもサミーはコディ戦がAEWデビューだった因縁もあった。


 試合は白熱の攻防に。コディが必殺クロスローズをやっても変えさえ、サミーがGTH決めてもカウント2で跳ね返す。やがて会場の合唱は”This is AEWSOME”に替わっていく。これぞ観客を手玉に取った見本例だろう。「AEW創成期にコディの果たした役割は大きい」とか、まるで過去の人みたいに実況も言っていたのだが、南部の勝手知ったる会場で、やはりコディは底力を魅せてくれたことになる。


 最後はクロスローズ2連発、さらにドドメのタイガードライバー98でサミーを沈めた。デビッド・クロケットさんがリングに上がり3度目の戴冠となるTNTベルトを贈呈。AEWは年内ギリギリでも様々な布石を打ったことになろう。


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