ブロック・レスナーが王座防衛!サウジアラビア『グレイテスト・ロイヤルランブル』超豪華仕様WWEネットワーク世界配信

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 現地時間27日、サウジアラビアで『グレイテスト・ロイヤルランブル』が開催され、またもローマン・レインズの戴冠はならなかった。注目のユニバーサル王座戦は上から降りてくる金網戦だったが、最後にローマンのスピアーがエイプロンのブロックに突っ込み、そのまま金網の一面が破れて両者が場外へ。ルールでは先にリング外に出た選手の勝利となるため、スピアーを受けたブロックが下、ローマンが上なのは仕方なく、レスナーの王座防衛となった。

 一体サウジアラビア国王一族は、どんだけ大金をWWEに積んだのだろうかという、『レッスルマニア』をもしのぐ超豪華なステージ仕様だった。花火がバンバンと打ち上げられ、タイタントロンのスクリーン映像はド派手だし、火炎放射もドーン、ドーンのカネのかかった舞台。現地では夜7時からだが、米国東部では金曜の昼からだから、お仕事務めなら家に戻ってからWWEネットワークで見逃し配信するしかない。例えば日本でUFC大会があると、朝からさいたまスーパーアリーナに行かねばならないことを思えば、現地優先というのは凄いことだ。日本のアメプロ・フォロワーは深夜どころか早朝、トリの50名参加による「バトルロイヤル」時点では、もう外はとっくに明るくなっている時間帯での開催で、終了は朝の6時過ぎであった。

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 幹部から選手、クルーまで、本国から大挙してサウジアラビア入りしたメガ興行であるが、本誌が指摘したように、現地事情から女子選手の参加はご法度。本国では「女子革命」が強調され、大会のメインやテレビ中継のトリとして女子カードが大きく扱われているというのに、いいのかという議論が北米では沸騰している。にもかかわらず、大会に挿入されるお国のPRでは、「女性の自動車運転が許可されるようになった」ことが強調されるのだから、逆効果なんじゃないかとの考察もあろう。
 さらには、生中継のWWE大会は日本の興行のように途中の休憩時間はないはずなのに、イスラム国なので、お祈りの時間が15分ほど。WWEネットワーク視聴者は、ビデオを見せたりして飽きさせないようにはしていたし、それがお祈りの時間であることも説明はなかったが、異国の大会であることは中東事情に詳しくない者にも理解できた。

 本当にアメプロをフォローしている者には、『レッスルマニア』よりも、前日にやった『NXT』のほうが、内容では圧倒的に充実しているじゃないかとの評価があるが、このサウジアラビア大会、全員はりきって質の高い試合を提供していたことは賞賛しておくべきだ。流血戦になってしまった印象が残る『レッスルマニア』のレスナーvs.レインズ戦と比べても、こちらの方が中身はしっかりしていたのが救いであった。

■ WWE グレイテスト・ロイヤルランブル
日時:4月27日(現地時間)
会場:サウジアラビア ジッダ キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティ・インターナショナル・センター

<メインイベント 50名参加 グレイテスト・ロイヤルランブル>
優勝:ブラウン・ストローマン
 1時間17分20秒
●ビック・キャス

 50人で競われたグレイテスト・ロイヤルランブル戦は白熱の攻防を展開。ダニエル・ブライアンが1番で登場して“Yes”コールで会場を盛り上げ、ドルフ・ジグラーとの試合を開始。レイ・ミステリオ、ランディ・オートン、クリス・ジェリコら50人のスーパースターが次々と登場。しかし、その中でもやはりこの男のパワーは別格だった。ブラウン・ストローマンが41番で登場すると巨体のババテュンデ、ダン・マタ、ビックEを軽々と場外に投げ飛ばして雄叫びを上げた。
 さらに試合終盤ではストローマンがコーナートップにいたシェーン・マクマホンを投げ飛ばして解説テーブルを破壊すると、ボビー・ラッシュリー、クリス・ジェリコ、ケビン・オーエンズの3人を次々に除外。試合はストローマン、ダニエル・ブライアン、ビック・キャスの3人に絞られた。ストローマンに果敢に攻め込むブライアンだったが、PPV『バックラッシュ』で対戦が決まっている因縁のキャスにビックブーツを食らって除外。しかし、そのキャスもストローマンがロープを使った急所攻撃でダメージを与えると、さらにロープの反動で勢いを付けたタックルを決めて除外。最後まで勝ち残ったストローマンがグレイテスト・ロイヤルランブル優勝を果たした。
 このグレイテスト・ロイヤルランブル戦には、ミゼットレスラーのホーンスワグル、日本人の元力士で飛翔富士として活躍した住洋樹もサプライズで登場した。

<第9試合 ユニバーサル王座スィール・ケージ・マッチ>
○ブロック・レスナー
 9分15秒 先にフロアーに体が付いたため
●ローマン・レインズ
 スチールケージマッチとしてユニバーサル王座を賭けて対戦したブロック・レスナーとローマン・レインズ。PPV『レッスルマニア34』の再戦となるこの試合はレスナーのスープレックス4連発で始まると、さらにF5を決めてレスナーが試合を優位に進めた。一方的な試合展開にほくそ笑むレスナーだったが、レインズもスーパーマンパンチ3連発で劣勢を打開すると、攻撃の手を緩めずスピアーを3発決めると形勢逆転。さらにレスナーのマネージャー、ポール・ヘイマンがパイプ椅子を投げ込むと、これが裏目に出てレインズがレスナーを滅多打ち。完全に主導権を握っていたレインズだったが、最後はレスナーに放ったスピアーでケージの一面を破壊。そのまま両者ケージ外に突っ込む恰好となり、体が先に着いたレスナーが王座防衛を果たす結果となった。

<第8試合 棺桶マッチ>
○アンダーテイカー
 9分40秒 2人まとめて棺桶へ
●ルセフ

『レッスルマニア34』で蘇った“デッドマン”ジ・アンダーテイカーが中東の地でルセフとキャスケットマッチ(棺桶マッチ)で対戦した。鐘の音が鳴り響く中、暗闇から現れたアンダーテイカーは逃げ腰のルセフを捕まえると、片手をひねり上げてオールドスクール、さらにルセフをエプロンに寝かせるとレッグドロップを炸裂して圧倒。アンダーテイカーはそのままルセフを棺桶に寝かせたが、セコンドのエイデン・イングリッシュが妨害。その隙に棺桶から抜け出したルセフはアンダーテイカーにスピニング・ヒール・キック、アコレードを決めて攻め込んだ。
 一度はダウンさせられたアンダーテイカーだったが、ムクリと起き上がるとルセフにチョークスラムを炸裂。さらに介入してきたイングリッシュを捕まえて首を斬るポーズを決めると、ツームストーン・パイルドライバーで撃沈。そのまま2人を棺桶で葬ったアンダーテイカーは拳を突き上げて退場すると、会場からは雷鳴と大声援が鳴り響いた。
 噂では一試合契約で中東に飛来したテイカーにはミリオンの額は支払われたとも・・・。だからなのか、比較的長い試合をやっていた。ありがとう、ルセフさん。これぞ本物の「ルセフ・デイ」だった。

<第7試合 WWE王座戦>
△AJスタイルズ
 14分25秒 場外カウントアウト
△中邑真輔

 中邑がキンシャサを狙えば、AJスタイルズがカーフクラッシャーで返し、試合は互角の攻防を展開したが、AJスタイルズがレフェリーに誤爆しそうになると、そのレフェリーの死角に入った中邑は急所打ちを炸裂。中邑のフォールで試合は終わるかと思われたが、これをAJスタイルズが辛うじてロープエスケイプで回避すると、今度は中邑の反則行為に怒りで我を忘れたAJスタイルズはレフェリーのカウントを無視して場外で中邑に猛攻。両者ダブルカウントアウトで試合終了となってしまう。
 その後も中邑は怒りの収まらないAJスタイルズにバリケードに叩きつけられると、最後はフェノメナルフォアアームでKOされて報復を受けた。不完全決着となり、日本人初のWWE王座獲得を逃した中邑だが、この両者の3度目の王座戦が再び日本時間5月7日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信されるPPV『バックラッシュ』で行われることが番組内で発表された。

<第6試合 IC王座戦 フェイタル4WAYラダーマッチ>
〇セス・ロリンズ(王者) vs. ザ・ミズ vs. フィン・ベイラー vs. サモア・ジョー
 14分33秒
 ベイラーが機会を逃して残念がる表情がアップに。

<第5試合 SmackDownタッグ王座>
〇ブラジオン・ブラザーズ(王者)
 5分5秒 ダブルチームパワーボムで3カウント
●ウーソズ

<第4試合 US王座戦>
〇ジェフ・ハーディ(王者)
 6分10秒 スワントーンボムで3カウント
●ジンダー・マハル

<第3試合 RAWタッグ王座決定戦>
●シェイマス セザーロ
 8分50秒 ツイスト・オブ・フェイトで3カウント
ブレイ・ワイアット ○”ウォークン”マット・ハーディ

<第2試合 クルーザー級王座戦>
〇セドリック・アレクサンダー(王者)
 10分15秒 ランバー・チェックで3カウント
●カリスト

<第1試合>
〇ジョン・シナ
 15分45秒 アティテュード・アジャストメントで3カウント
●トリプルH
 直前の煽り番組で、第1試合がこのカードだと発表されたオープニング。誰もが、両雄(エースと最高責任者)は賢い選択をしたと思ったのではなかろうか。今回こそ、ちゃんと時間を貰ってじっくりと試合魅せることをテーマにしたのだろうが、あの巨大な会場ではスクリーンはあるにせよ細かい攻防がわかったのか否か。やや長すぎで、途中で客がダレているのが画面からもわかってしまうのは反省会の課題であろう。

※詳細拡大版は週刊ファイト5月8日号に収録されました。


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