森井洋介が勝次を倒しトーナメント全KOで初代ライト級王者！KNOCK OUT両国前売り完売

　KNOCK OUTが旗揚げから一年で両国国技館を前売り完売にした。招待券もあったであろうが、格闘技興行には珍しくダフ屋が4,5人はいて、「余った券を買う」と声をかけていたから本物だった。そしてライト級トーナメント、本誌はシュート活字委員会が感情移入をさせる選手だからと勝次を格闘技MVPに選出済みだったが、世の中甘くはない。両国には”蒲田のロッキー”の大応援団が声援してくれていたが、トーナメントを全試合KOで勝ち上がってきた”野良犬”こと森井洋介が、2Rに2度ダウンを奪い、3Rには左フックで勝次は仰向けにロープを頭にしてダウンした。立ち上がりはしたが、レフェリーが試合を止めている。
　森井は賞金300万円と、本人のイメージカラーと同じ白いベルトを巻き、「俺がKNOCK OUTのチャンピオンです。どうですか？　最高の相手、勝次選手とやって勝ててベルトを巻けて嬉しいです。しばらくサンドバッグもミットも打ちたくないですが、小林（聡）さん、ずっと見てくれてありがとうございました」と涙を見せた。
　さらに「ピンチで始まってチャンスをつかんだ1年でした。次は外国人選手を用意してください。キックボクシング、KNOCK OUTが一番面白いんだよ」と、マイクアピールを閉めた。

※全試合網羅の詳細版は、金曜15日発売の週刊ファイト12月21日号に収録されます。

■　KING OF KNOCK OUT 2017 両国
日時:12月10日(日)　開場13:00　開始15:00
会場:両国国技館　観客5100人

＜第8試合　KING OF KNOCK OUT 初代ライト級王座決定トーナメント決勝　61.5kg契約　3分5R（延長1R）＞
〇森井洋介（ゴールデングローブ／全日本スーパーフェザー級王者）
　3R 1分12秒　左フックKO
●勝次（藤本ジム／新日本キック日本ライト級王者）

＜第7試合　55.5kg契約　3分5R＞
〇江幡塁（伊原道場本部／WKBA世界スーパーバンタム級王者）
　5R 判定2-0 (49-48/49-49/50-48)
●宮元啓介（橋本道場／WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者）

＜第6試合　55kg契約　3分5R＞
△小笠原瑛作（クロスポイント吉祥寺 REBELS／ISKA K-1ルール世界バンタム級（55kg）王者）
　5R 判定0-1ドロー (48-48/46-47/47-47)
△高橋亮（真門ジム／NKBバンタム級王者）

＜第5試合　64kg契約　3分5R＞
〇不可思（クロスポイント吉祥寺 REBELS／RISEライト級（63kg）王者）
　5R 判定3-0 (49-48/49-47/49-47)
●金原正徳（リバーサル立川 ALPHA／元SRCフェザー級（65kg）王者）

＜第4試合　64.5kg契約　3分5R＞
〇水落洋祐（はまっこムエタイジム／REBELS 65kg級王者）
　3R 1分28秒 TKO（3ダウン）
●ポンサネー・シットモンチャイ（タイ／元ルンピニー＆タイ国プロムエタイ協会フェザー級王者）

＜第3試合　51kg契約　3分5R＞
●能登龍也（VALLELY KICKBOXING TEAM／NJKFフライ級王者）
　5R 判定0-3 (47-50/46-50/46-50)
〇石井一成（東京KBA／元タイTrue4Uフライ級王者）

＜第2試合　60kg契約　3分5R＞
〇重森陽太（伊原道場稲城支部／元新日本キック日本フェザー級＆バンタム級王者）
　5R 判定3-0 (50-49/49-48/50-49)
●マキ・ピンサヤーム（タイ／真樹ジムAICHI／元ルンピニー認定バンタム級＆スーパーバンタム級王者、MA日本フェザー級王者）

＜第1試合　62.5kg契約　3分3R＞
●大月晴明（マスクマンズ／元Krush -60kg王者、元WPKC世界ムエタイ＆全日本ライト級王者）
　3R 2分07秒　右ハイキック⇒TKO（セコンドからのタオル投入）
〇町田光（橋本道場／WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者）