[週刊ファイト10月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼森井洋介が町田光を斬り割き、勝次との決勝戦へ~10・4KNOCK OUT後楽園
Photo & Text by 山下達也 伊藤三世 タダシ☆タナカ
・居合パンチャー町田光が気迫全開で挑むも、森井洋介が縦ヒジ斬り
・名勝負製造マシーン水落洋祐、シュートボクシング鈴木博昭を5RKO
・不可思x金原正徳@両国戦闘開始!不可思の睨みに金原が顔背ける
・宮元啓介が右ハイキックKOで野呂裕貴を沈め12・10江幡塁戦へ
・裏メイン3R制不足Ace Killer能登龍也x高校生タネヨシホ1-0ドロー
・マッドピエロ山口裕人が逆襲の韓国戦士ジュ・ギフンを1R速攻KO
・田嶋はるとの再戦は小林愛三の完勝「RENA選手との対戦を目指す」
・旗揚げ戦以来43歳” 爆腕” 大月晴明が中尾満を1RKOから第1試合
KNOCK OUTの中身充実が止まらない。”キックの鬼”沢村忠の活躍からキックボクシングを見ていた年配のファンには、近年のボクシング重視のスピーディな3Rルールより、ヒジもヒザもアリの本来の5Rルールが興奮する。実際、負けたら引退を公言していた町田光、会場入りも一番乗りだったそうで、メインの出だしは優勢。森井洋介は覚悟のサムライの猛攻に恐怖すら感じている風にも見えたが、突破口はヒジ炸裂だ。二度目の縦ヒジが町田の右眉毛辺りをぱっくりと開かせると、レフェリーが終了のジェスチャー! もっと見たかったのにとは誰もが思ったであろうが、これもまたキックの魅力である。かくしてvol.5もKO続出の濃い大会となった。
■ KNOCK OUT vol.5
日時:2017年10月04日(水)
会場:後楽園ホール 観客:1500人(超満員札止め)
居合パンチャー町田光が気迫全開で挑むも、森井洋介が縦ヒジ斬り
<第7試合 KING OF KNOCK OUT 初代ライト級王座決定トーナメント準決勝 61.5kg契約 3分5R(延長1R)>
○森井洋介(ゴールデングローブ/全日本スーパーフェザー級王者)
2R 2分18秒 右肘打ちによる右まぶたのカットによりドクターストップTKO
●町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者)
望遠撮影より
藤原敏男先生と
試合後、町田光はコメントブースには現れなかった。バックステージでは、小野寺プロデューサーが引退しないで欲しいと現役続行を訴える一幕もあったが、町田はこの結果を受けてどんな結論を出すのか。少なくとも今日の試合を見た者は、引退するには早過ぎると感じた事は間違い無い。皆が思うことだが、両国国技館で前口太尊vs.町田光のカードが見たいと思う。
名勝負製造マシーン水落洋祐、シュートボクシング鈴木博昭を5RKO
<第6試合 64.5kg契約 3分5R>
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/REBELS 65kg級王者)
5R 0分33秒 右ストレートKO
●鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級(65kg)王者)
この日のベスドバウトをあげるとしたらセミファイナルの水落vs鈴木だろう。名勝負製造マシーンとの異名のある水落が、シュートボクシングの看板を背負う鈴木を迎え撃ち、壮絶などつき合いを展開した。最後は水落が右ストレートでKOし、後楽園ホールを爆発させた。
不可思x金原正徳@両国戦闘開始!不可思の睨みに金原が顔背ける
第5試合の後には両国国技館大会で、不可思 vs 金原正徳 が行われることが発表された。
金原は「まさか2戦目でチャンピオンとやらせてもらえ、ちょっとビビっているところもあります。でも不可思選手の積み重ねたものを全部奪い去って、いい年を迎えたいです」とコメント。それに対し不可思は「金原選手と決まったのは楽しみですけど、KNOCK OUTに来て俺とやりたいと言ったことを後悔させます」とアピール。その後の写真撮影では、不可思がにらみを効かせて金原が顔を背ける一幕も見せた。また両国大会で新たに重森陽太、石井一成が参戦することも発表されている。