[週刊ファイト10月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼星川尚浩と田中将斗の25周年へ向けて!三又又三、ZERO-1をプロデュース中
text by こもとめいこ♂
・自分で疑問を検索しない世代と活字プロレスの危機
・大谷・高岩25周年の後楽園ホールに613人の惨状
・場外で脚を踏んでしまった筆者に三又がとった行動がTPG迷走を解くカギ!?
・4年前、G1初制覇の格下 内藤と抗争していた田中将斗に再逆転の秘策は?
・星川尚浩の笑顔とコーナーに控える喧嘩番長金本に時間という名の魔術師を見た
・週刊ファイトI.Y編集長の名言~映画『童貞。をプロデュース』のわだかまり
「良く解らないけどテレビに出てる人を支持する」ような集団をB層と分類するそうだ。
若者のテレビ離れは年配者が想像する以上に進んでおり、小学生のなりたい職業上位にYouTuberがランクインする時代である。ではそうした若者はB層ではないかというと、スマホ時代で検索が煩わしくなったせいもあって、自分で疑問を検索するような事をせずに、まとめサイトで得た知識で世の中を判断する若者はやはりそう分類されるのかもしれない。
いずれにせよ、キチンとした分析や考察の軽視であり、活字プロレスにとっての危機でもある。
ZERO-1の後楽園ホールが不入りだと三又又三が騒ぎはじめて4ヶ月。SPAによって不入りをネタにYahoo! ニュースに配信されるまでになった。
報道されないことはないのと同じと喝破したのは山本夏彦翁だったか、三又が騒ぎ、メディアに書かれ、大谷も認めたことでようやくZERO-1の深刻な客入りが広くプロレスファン以外にも注目を集めることになったのは間違いない。
8月31日 ZERO1 後楽園大会のリングに三又軍からこの三又マシン引き連れて必ず上がりますから皆さんの御来場お待ちしております。三又マシンは超一流レスラーなので御安心下さい。やっと暴れられる喜び。近日中に
三又GM Tシャツ発売しますので是非!#ZERO1 #三又ノ番組 pic.twitter.com/836nq1NP76— 三又又三 (@mimatadance) 2017年8月23日
どうしようもない内容ならともかく、大谷以下それなりに実力も知名度もあるレスラーが揃っているのにこうまで不入りなのは、弊誌含めプロレスメディアの責任も大きいといわざるをえない。
日程とカードを発表するのに協力はさせてもらうが、どうしようか迷ってる人間はともかく、ZERO-1に興味がない人間を振り向かせられていないのがその原因であるからだ。
今のプロレスブームが結局新日本プロレスブームだというぐらいに後楽園はあっさり満員札止めにする新日と違って、どこの団体も後楽園ホールの動員にはそれなりに苦労はしている。
思い返してみれば、今をときめく内藤哲也が初めてG1を制した4年前、「IWGPヘビー級王座挑戦権利証」に挑戦していたのが田中将斗だった。