眞傳 詠春拳教本 第4号

 話題の書「眞傳 詠春拳教本」に最新第4号が上梓された。今号では遂に雙黐手(セヨンチーサオ)が紹介される事となった。詠春拳は世界で一番普及している中国拳法であるが、詠春拳士であれば誰でも出来る対人練習が雙黐手である。

 2010年9月に第1号が創刊された「眞傳 詠春拳教本」だったが、号数を重ねて遂に最新号、第4号が上梓された。丸1年で4冊を上梓した訳だが、今号で初級套路小念頭の解説が遂に終了する事となった。
 将に1年掛かりの大仕事と言ったところだが、第4章小念頭講解では小念頭第3節の解説を行う。小念頭の第3節は他派との違いが鮮明な部分であり、その為混同して覚えにくい所でもある。また、詠春拳の三大手の主とも言える膀手(ボンサオ)が登場する。膀手は実戦ではなかなか使えない技と言われる。本書は使える膀手を目指して基礎からしっかりと解説を施す。

 第1章詠春拳についてでは、今号から葉問口訣が新たに登場する事となった。葉問口訣は闘いの極意を短い言葉で著した将に金言である。詠春拳を修行する上で大切な言葉も含まれているため詳細な解説も入れて紹介する運びとなった。また、詠春拳の歴史では、今号より遂に葉問が登場する。香港に行くまでの葉問の歴史を紹介する。詠春拳の特徴では空手との相違を論ずる。

 第2章「詠春拳の基礎技術」ではこれまで一人で練習する単式練習を紹介してきたが、第2章も今号で終了する事となった。今号まで書き連ねた事は詠春拳の基礎では一つも欠く事が出来ない必須技術である。実際には対人練習で崩れてしまった正確な動きを、套路練習や単式練習で修正しなければならない。その単式練習自体がいい加減では詠春拳の向上は望むべくもない。将来、詠春拳を練習する上で、技術的向上が行き詰まってしまった時には、ここで紹介した単式練習が必ずや解決の糸口となるであろう。そういう大事な技術ばかりなのである。

 第5章対人練習では、前号の單黐手に続き雙黐手を紹介する。これを実施する事は詠春拳で言う世界共通の言語みたいなものである。これが出来れば言葉が一切通じなくとも世界中で詠春拳は練習できる。なかんずく雙黐手においては黄淳樑派詠春拳では葉問系他派より一層、原理原則に厳格だ。ここで養われる功夫が将来を大きく左右しかねない訓練にもなるため、初學者はしっかりと理解して習得に向けて着実に取り組んでもらいたい。

 また、巻末に詠春拳實用用語辞典を付記している。4号目を上梓するにあたり随分多くの語句について説明されているものだと我ながら感心している次第である。是非よく分からない用語などの時に是非利用して欲しい。

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眞傳 詠春拳教本 第4号

商品コード manabegaku004

価格 390 円

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