眞傳 詠春拳教本 第2号

【秘密のベールに包まれた南派少林拳の全容が明らかに】
 各方面に大好評であった「眞傳 詠春拳教本」第1号の刊行から3ヶ月―遂にその続編となる「眞傳 詠春拳教本」第2号が刊行された。今号では第1号で紹介された基本套路、小念頭第1節に続いて第2号第3章小念頭套路では、小念頭第2節を紹介する。

 黄淳樑派詠春拳において小念頭第2節の多くは力業である剛法中心の構成となっている。剛法で相手をねじ伏せる為には詠春拳の基本に忠実に実行する必要がある。今回強調される剛法を実行するためには「一攤三伏」と呼ばれる訓練を継続実施する事で達成される。よって第4章小念頭講解では剛法のためには必須となる「一攤三伏」の訓練法の詳細が明らかにされる。
 また、今号の特徴は対比として洪拳の姿勢や訓練法が紹介されている。詠春拳の場合と洪拳の場合がつまびらかに解説されており詠春拳だけに留まらず、広東系南派少林拳の全体像にも迫る内容となっている。是非洪拳と比較・検討してその違いを理解してもらいたいと考える。表紙の巻頭コピーはそんな意味である。
 第1章詠春拳については1号に続いて詠春拳の色々な事を書いている詠春拳の雑学王になる程の内容である。殊に詠春拳の歴史は前回、南派少林寺全体の話だったのに対し、第2号では詠春拳の傳節そのものにスポットを当てる。詠春拳の傳節の伝承者が次々と登場する。歴史的に確認できる物は何一つ無いが伝承されてきた起源については明らかにしたい。詠春拳の現状では逆に現在の詠春拳事情を明らかにしているが、第2号では日本の詠春拳事情をお伝えする。元来詠春拳不毛の地と呼ばれた日本であるが、これは葉問が「この拳法を日本人に教えてはならない」との遺言があったとも言われており、実際詠春拳は現在においても決して普及していると言える状況ではない。そんな日本における詠春拳事情をお伝えさせて頂くこととする。黄淳樑派詠春拳の特徴では「一代宗師」の意味と黄淳樑師公の入門時にエピソードが紹介される。有名な話なので既にご存じの方も多いとは思うが、重複を畏れず書かしてもらう事になった。

 巻末の詠春拳実用用語辞典も第2号では更に充実した内容となっている。実は日本語読みがいい加減なので引きにくい場合もあるかと思うがご勘弁頂きたい。広東語がより忠実にカタカナ表記させて頂いた。意味はスペースの関係で最小限にとどめておいたため、細かい意味は割愛し大雑把なカテゴリーのみの場合もあるため、ご了承願いたい。
 第2号ではまだまだ一人で行う単式練習がメインである。それだけに基礎的な内容なので正確さを身に付ける段階である。将来この段階に立ち戻って動きを修正する事もあろうかと思う。その時にはこの第2号を読み返して初めて学んだ頃を思い出しながら復習する時が来るかもしれない。その時のためにも是非正確な技を習得してもらいたい。第2号に納められている内容は、左様に詠春拳では大事な基本中の基本の段階である。購入してしっかりと練習して欲しい。

★合わせて読めばさらによくわかる!
眞傳 詠春拳教本 お試し版
眞傳 詠春拳教本 第1号
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眞傳 詠春拳教本 第2号

商品コード manabegaku002

価格 390 円

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