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エメリヤエンコ・ヒョードル、アリスター・オーフレイム、ジョシュ・バーネット、セルゲイ・ハリトーノフとかつて日本でも大活躍したヘビー級大物を集めて豪華に開催されたストライクフォース、ヘビー級トーナメント。しかし、ヒョードルが一回戦で、アントニオ・シウバに完敗、UFCの経営母体であるズッファ社がストライクフォース買収、そしてトーナメントと目玉であったアリスター・オーフレイムが離脱、UFCへ電撃移籍など波乱が相次ぎ、一時はトーナメント中止という話まで上がったが遂に決勝戦開催が決定した。
決勝に残ったのは、日本に馴染み深いジョシュ・バーネットと、トーナメント離脱したアリスターの代わりにリザーバーとして参戦、あのヒョードルに完勝したアントニオ・シウバを倒し決勝戦に進出してきてダニエル・コーミエだ。
どちらにしても、ストライクフォースはこの試合でヘビー級は休止、ストライクフォースのヘビー級選手はこの決勝に残った2人以外はUFCへ移籍している。勝敗に関係なく、コーミエもUFC移籍は決定しているが、問題児ジョシュ・バーネットは、ここで勝利するか敗北するかで、その後の運命が大きく変わるかもしれない。
日本では、日本贔屓、プロレス贔屓な面が受けて好人物として人気が高いジョシュ・バーネットだが、北米では、金銭や条件に煩い問題児として煙たがられており、また2度も薬物テストで陽性反応が出た上、アスレチック・コミッションに対して非協力的な態度を取るなど、とにかく扱い辛い選手という印象が強い。ダナ・ホワイトUFC社長も、バーネット本人も、UFC移籍は条件さえ合えばという趣旨の発言をしており、そういう意味でもこの試合は注目だ。
■ Strikeforce: Barnett vs. Cormier
日時:2012年5月19日
場所:アメリカ カリフォルニア州サンノゼ
<ヘビー級グランプリ 決勝>
○ダニエル・コーミエ
判定 3-0
●ジョシュ・バーネット
1Rからコーミエの重い打撃が冴え、バーネットを追い詰める。2Rには得意のレスリングでバーネットをテイクダウンし、コーミエは肘打ち。これがバーネットの顔面を切り裂き流血。その後も試合はコーミエのペースで進み、3Rにはシングルレッグでバーネットの巨体を持ち上げスラム気味に豪快に叩きつけるテイクダウン。バーネットも下から仕掛けはするものの、コーミエに防がれ防戦一方。その後のラウンドも常にテイクダウンに成功させ、スタンドではハイキックを決めるなどコーミエが圧倒。判定でコーミエが勝利、見事にヘビー級トーナメント優勝を飾った。
この勢いでコーミエはUFCに乗り込む事が確実、逆にバーネットは、自分の言い値でUFCに売り込む事が難しくなり、その去就が注目される。
<ライト級タイトルマッチ>
○ギルバート・メレンデス(王者)
判定 2-1
●ジョシュ・トムソン(挑戦者)
1勝1負という宿命のライバル同士の一戦。しかし試合を支配していたのは王者メレンデスだった。前に出てプレッシャーをかけ、打撃で追い込み、要所でテイクダウン、しかし仕留めるまではいかないといういつものメレンデスペースという試合前半だった。しかし3Rくらいから、トムソンの打撃が冴える様になり、4R終盤にはトムソンがテイクダウン、そしてバックマウントを制し、チョーク狙いと、逆にメレンデスを追い詰める。5Rは両者、死力を振り絞った激戦になり、判定は、2-1の僅差で王者メレンデスの勝利。前半ラウンドで稼いだポイントが効いたと思われるが、会場からは、この判定に激しいブーイングが巻き起こっていた。
<ライトヘビー級>
○ハファエル・フェイジャォン
1R 0分33秒 ギロチンチョーク
●マイク・カイル
元ストライクフォースのライトヘビー級王者で再起をかけるフェイジャォンに、ダーティファイトで賛否両論のマイク・カイルの一戦。試合開始直後、いきなりフェイジャォンのラッシュ、膝蹴りがカイルの頭に命中し、カイルがダウン、そのままパウンド、そしてなんとか立ち上がろうとするカイルにフェイジャォンが電光石火のギロチンチョークを極め、立ったまま耐えようとするカイルだったが、力尽きて崩れ落ちタップ。フェイジャォンが秒殺勝利となった。
<ウェルター級>
○クリス・スパン
1R 3分25秒 TKO
●ナーション・バレル
ボクシング経験者であるスパンが首相撲から膝蹴りの連打で、バレルを滅多打ちにし、遂にバレルが崩れ落ち、レフリーがストップ。スパンが豪快にメインカード第一試合を勝利で飾った。
会場にはケイン・ヴェラスケス、ハーシャル・ウォーカーらも姿を見せている。
プレリミナリーカード
<ライト級>
○アイザック・ヴァリーフラッグ
判定 2-1
●J.Z.カルバン
<ライトヘビー級>
○グト・イノセンチ
判定 3-0
●ヴァージル・ズウィッカー
<ライトヘビー級>
○ジャン・ヴィランテ
判定 3-0
●デリック・メーメン
<ウェルター級>
○クイーン・マルハーン
判定 3-0
●ユーリ・ヴィルフォート
<ライト級>
○ボビー・グリーン
判定 3-0
●ジェイムス・テリー
ミルホンネットには、海外からのカメラマンもおり、このストライクフォースの試合写真、バックステージなどの貴重な写真も入手済み。それらを周辺情報をも加味した詳細版はマット界舞台裏5月31日号オカダ不安ノア秘策哀社長揶揄SF蹴拳天龍プロジェクト森谷俊之に掲載されました。
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