1年前の夏に、世界屈指のゲイタウン・新宿二丁目に突如現出した“地下プロレス”。以来わずか1年の間に、この東京地下文化の鬼っ子が、まったく独自のスタイルで膨張を続けていったのは、これまでに当サイトをご愛顧いただいてきた読者諸兄ならばご存じの通り。
今回、地下プロレス主催WUW(World Underground Wrestling)会長イワノフ・ロゴスキーJr.は、前代未聞のダブルヘッダー開催を強行。そして昼の部の開催地を、初上陸である「銀座」に定めた。
フランス地下組織からEXIT JAPAN(EXIT出場日本人選手)勢の面々に送られたメールのみが頼りの、断片的な情報を基に件の地へ向かうと、そこは瀟洒なスポーツジム。むくつけき地下の闘いとはまったく無縁の紳士淑女たちが、広々としたエントランスを次々と通り抜けて行く。本当に、本当に、ここで地下プロレスが開催されるのか? ごく僅かな情報のみを頼りに集まった観客たちの表情に、色濃い疑念と不安が募る。
しかし、そこに確かに地下プロレスは存在していた――。
更衣室を抜け、広いホールに入った途端目に飛び込んできた、あの暗黒のマット。
そこで繰り広げられていたのは、世界屈指のゲイタウンで、愛欲の街で、繰り返し観続けてきたあの地下の闘いそのものだったのである!
とはいえ、セレブな紳士淑女が集う、この瀟洒な銀座のスポーツジムが、なぜ地下プロレスの戦場に選ばれたのかは、相も変わらず今もって謎のままである。しかし、これまでの会場との共通点をただ一つだけ挙げるとすれば、この「銀座ヴィラックス」(銀座一丁目)も、ゲイタウンの「BAR EXIT」(新宿三丁目)も、愛欲の街の「CORE STADIUM」(東新宿)も、最寄駅はすべて「地下」ということ。これは単なるフランス地下組織の気まぐれなのか、それとも明確な意志に導かれたものなのか。その真相は、やはり誰にもわからないままなのだ。
<時間無制限一本勝負>
○富豪2夢路、紅闘志也(10分56秒 フェイスロック)●マッド光一、三州ツバ吉
「昔むかし、ネフローゼという難病に冒された少年がいました。その少年には夢がありました。そしてその少年は…、のちに頭突き世界一になりました(微笑)」。
試合後、観客全員を呼び寄せ、唐突に語り始めた夢路。これはいったい何なのか――。
「人間を一撃で倒すにはね、喉を突けばいいんですよ…!」(小笠原“先生”和彦・談)
そして観客全員を相手に突如始まった、地下戦士直々の格闘レクチャー。この謎のイベントも、すべてフランス地下組織の思し召しなのか? 誰か教えてくれよ!
この白昼の銀座の全容は、大量秘蔵写真とともに、20日発売の『マット界舞台裏』11月26日号にて!
週刊マット界舞台裏’09年10月29日号~10・11 地下プロレス『EXIT-22 CORE:F』
週刊マット界舞台裏’09年9月17日号~9・6 地下プロレス『EXIT-21 CORE:E』
週刊マット界舞台裏’09年8月13日号~8・2 地下プロレス『EXIT-19 CORE:D』
週刊マット界舞台裏’09年7月16日号~7・5 地下プロレス『EXIT-18 CORE:C』
週刊マット界舞台裏’09年3月12日号~3・1 地下プロレス『EXIT-7 KABUKI』
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