不良の祭典が「世界のキタノ」を迎え、常打ちディファに里帰り! 5・5『THE OUTSIDER 第6戦』

 5日、東京・ディファ有明にて『THE OUTSIDER 第6戦』が開催された。
 記憶に新しい3・15『THE OUTSIDER SPECIAL』両国国技館大会の成功の余波を受けて、ホーム会場・ディファに“里帰り”を果たした今大会。人気不良映画『クローズZERO Ⅱ』とのコラボレーションにより数々のド派手演出が施された両国大会とは打って変わり、煽りVもゴージャスな入場ゲートもない、シンプル・イズ・ベストな“いつものOUTSIDER”に戻ったが、試合内容はド熱い不良たちのド熱い魂が交錯する熱戦が相次ぎ、全17試合のうち13試合が一本、KOでの決着。2階バルコニー席で観戦した「世界のキタノ」ことビートたけしさんも満足げに、若きトンパチたちのド突き合いを楽しんでいた模様。殿に気に入られれば、出場選手の中から“OUTSIDER発・北野映画でデビュー”なんてことあり得るかも!?
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前田日明代表とのカリスマ2ショットも実現! 殿のお気に入りはどの不良だったんだろう?
 それでは、大熱戦が相次いだ『第6戦』の、印象に残った数試合を今回もプレイバックしてみよう。
【第10試合】
“漢は花道 火山処大分 ケンカの天才”
花道
vs.
“宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー”
菱沼郷

 柔道の有段者でありながら、その格闘家らしからぬルックス(一言で言うと、強くなさそう…)と、誰がつけたか知らないが「栃木のヒョードル」なるニックネームとのギャップで、根強い人気を誇る常連・菱沼。相手は前回両国大会で鮮烈秒殺KOを見せつけた喧嘩屋ストライカー・花道。勝敗そのものよりも、「菱沼が何秒持つか」に興味が集まるようなマッチメイクだったが…。
 今回は秋山成勲よろしく、柔道衣に「Time To Say Goodbye」で入場の菱沼。場内のあちこちから「ヒョードル~!」と声援が飛ぶ。試合は案の定、菱沼が花道の打撃を雨あられのように被弾する展開に。必死の菱沼は頭を下げてのクワガタタックルに活路を見出そうとするが、花道には通じず、さらに連打を浴びる。しかし菱沼も打たれ強く、ダウンにまでは至らずギリギリのところで踏み留まる。花道は追い打ちのフック連打をぶち込むが、パンチを振りかぶりスキが生じた花道のアゴに、菱沼が起死回生の右フック一閃! これがクリーンヒットとなり花道がダウン! 菱沼がダメ押しのパウンドを打ち込むと、レフェリーが試合をストップ。このびっくりアップセットに場内大歓声! 菱沼にとっては嬉しい嬉しい、OUTSIDER初勝利となった。
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ワンパンで大逆転KO! 失礼だけど、誰がこの結末を予想できただろう……
【第13試合】
“平成生まれの火の玉小僧 弾丸エイティーン”
ヒカル
vs.
“天下一武闘会の新星”
松岡洋平

 杉浦グループ率いる喧嘩格闘技イベント『KRUNCH』で2勝を挙げ、鮮烈な闘いで人気を浴びている18歳の新星ヒカルが、勇躍OUTSIDER初参戦。注目のOUTSIDER初戦でも、KRUNCH同様のフルスロットルのシバき合いを見せ、ディファの観客を熱狂させる! 第2Rに豪快な首投げで松岡からテイクダウンを奪い、そのままマウントに持ち込み強烈なパウンドを連打すると、レフェリーが試合を止め、ヒカルが鮮烈なOUTSIDERデビューを飾った。全試合終了後の表彰式で、リスクを厭わない打ち合いを挑む敢闘精神と、鮮烈なKOの記憶から、なんとなんとMVPの栄冠はヒカルのもとに! またまた楽しみな、18歳のエース候補生の誕生である。
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とにかく鮮やかなヒカルの闘いっぷり! OUTSIDERの新星は若干18歳!
【第15試合】
“ストリ-トファイトの重鎮 人生喧嘩任侠”
中村トッシー
vs.
“喧嘩所茨城制圧 ザ・WORST”
加藤紘也

 前回両国大会で、「みちのくひとり旅」をバックに着流し姿の入場でインパクトを与えたトッシー。KO勝利後に「次はWORSTの人とやりたい!」とマイクで熱望していた、加藤紘也との対決が早速実現した。開始早々トッシーはストレートでダウンを奪い、その後も打撃で圧倒に次ぐ圧倒! テイクダウンを奪えば、そのままマウントに組み止めパウンドの嵐、スタンドに戻されても加藤をコーナーに追い詰めてパンチの連打をぶち込み、スタンディングでKO勝利を奪い取った。その凄まじい打撃で、表彰式ではなんと5つもの個人賞を受賞した。この男、33歳ながら、着流しキャラに留まらぬ本物の実力者だ!
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トッシー33歳の人生劇場も、この先OUTSIDER名物になりそうだ!
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メインに抜擢の“リアル刃牙”渋谷莉孔は、2連続判定負け。壁にブチ当たったか…
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KRUNCHのエース・山田史博を破ったジャイアン・剛田武(左)に、強豪に2連勝の最強ブロガー・佐野。次の主役は続々と揃っている!

■『THE OUTSIDER 第6戦』
2009年5月5日(火・祝)開始15:00
会場:東京・ディファ有明
<第1試合>
“ニコニコサンタ狩り 炎上男”
○キング・ミダラ
(1R 2分16秒 スリーパーホールド)
“ジャッジ宮沢一番弟子 沼津の一撃空手王”
●渡辺竜也

<第2試合>
“クリリン”
△中川真琴
(判定1-0 ドロー)
“特殊暗殺任務遂行部隊 三島のCIA”
△シンゴD2

<第3試合>
“鶴見のハリケーン”
○岩本一貴
(1R 1分11秒 スリーパーホールド)
“伝説の縄師ダブルダッチ世界チャンピオン”
●田母神功

<第4試合>
“学生プロレス元王者ジ・ウインナー”
○五十嵐充
(1R 0分33秒 腕ひしぎ十字固め)
“元ヒルズ族 格闘M&A 六本木ホーリーランド”
●梅木千世

<第5試合>
“THE 麦芽”
○モルトマン
(1R 1分47秒 KO)
“闘龍比賽 栃木のヤンキー狩り”
●野口聡

<第6試合>
“青森最強 芹沢軍団の突撃隊 死神グラップラー”
○神風飛丸
(1R 1分15秒 腕ひしぎ十字固め)
“殺戮のレッドタランチュラ”
●小柳稔幸

<第7試合>
“拳の危険度フェーズ6 東久留米の武将龍”
○樋口武大
(1R 1分39秒 TKO)
“喧嘩一見お断り 平安京の逝神”
●玉井智浩

<第8試合>
“天下一武闘会 逆襲の特攻隊長”
○浦野貴之
(1R 0分8秒 KO)
“天下布武 尾張の暴れん坊庭師”
●飯塚将偉

<第9試合>
“吉永兄弟分 ハンマーパティシエ”
○吉真一仁
(1R 0分49秒 TKO)
“渋谷杉浦グループKRUNCH統括部長”
●今井寿

<第10試合>
“宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー”
○菱沼郷
(1R 2分23秒 KO)
“漢は花道 火山処大分 ケンカの天才”
●花道

<第11試合>
“弘前のモビーティック”
○中畑泉
(2R 0分54秒 TKO)※腕ひしぎ十字固めでドクターストップ
“GTA福岡”
●ダグラス

<第12試合>
“不良偏差値エリート県 柔を極めた男”
○堀切勇太
(判定3-0)
“渋谷連合初代頭 喧嘩破壊堕天録カイジ”
●平野海志

<第13試合>
“平成生まれの火の玉小僧 弾丸エイティーン”
○ヒカル
(2R 0分52秒 TKO)
“天下一武闘会の新星”
●松岡洋平

<第14試合>
“お前のメダルは俺のもの 俺のメダルは俺のもの!! 国士舘のリアル・ジャイアン”
○剛田武
(判定2-0)
“杉浦グループ発 地下格闘界完全制覇へ”
●山田史博

<第15試合>
“ストリ-トファイトの重鎮 人生喧嘩任侠”
○中村トッシー
(1R 1分5秒 TKO)
“喧嘩所茨城制圧 ザ・WORST”
●加藤紘也

<第16試合>
“アマ最強戦士アウトサイダー殴り込み”
○佐野哲也
(1R 1分26秒 TKO)
“栃木真岡 夜の代表取締役”
●松本峰周

<第17試合>
“竜次”
○高田竜次
(判定2-0)
“リアル刃牙”
●渋谷莉孔

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