ディーン・アンブローズ王座防衛！ランディ・オートン復帰『WWE バトルグラウンド2016』

　7月24日（現地時間）にワシントンDCで『WWE バトルグラウンド2016』が開催された。大会名はバトルグラウンドは「戦場」を意味する。
　今大会はWWEがロウ大会とスマックダウンという2大ブランドにメンバーが再編成させる直前のPPV大会であり、今大会以降、別の番組に配属され暫く絡む事がなくなるスーパースター同士の対戦も用意されている。特にメインのWWE王者ディーン・アンブローズと、挑戦者ロマン・レインズ、セス・ロリンズの3WAY王座戦は、アンブローズがスマックダウン所属、レインズ、ロリンズがロウ大会所属となるので、今後、暫くは対戦がなくなる。WWE王座も、もしアンブローズが防衛に成功すればスマックダウンの管轄となり、レインズ、ロリンズが王座奪取すればロウ大会の管轄となるといういわば番組の命運を分ける対戦となった。
　試合は、ロウ大会のコミッショナー、ステファニー・マクマホン、GMのミック・フォーリー、スマックダウンのコミッショナー、シェイン・マクマホン、GMのダニエル・ブライアンがリング下で観戦する中、スタート。試合は、3人なので、必殺技を決めても、残り1人がカットに入る為になかなか決着が付かない。しかし、最後はレインズがロリンズにスーパーマンパンチを決めたところに、アンブローズが飛び込んできてレインズにダーティ･ディーズを決めて、そのままフォール勝ち。アンブローズが見事に王座防衛を果たし、WWE王座がスマックダウンの管轄となった。

　セミファイナルで行なわれたジョン・シナとAJスタイルズの6人タッグマッチも、AJスタイルズがこの試合を最後に、自分はスマックダウン所属、盟友のルーク・ギャローズ、カール・アンダーソンはロウ大会所属となってしまう。ジョン・シナはスマックダウン所属なので、今後も抗争は続くと思われるが、AJスタイルズにとって、これが最後の仲間と組んでの対戦となるのだ。
　試合は、ジョン・シナがなんとAJスタイルズから雪崩式アティチュード･アジャストメントで直接、フォールを奪うという展開に。AJスタイルズはスマックダウンで巻き返す事が出来るのか？

　怪我で長期欠場していたランディ・オートンが久しぶりにリングに姿を現した。復帰戦は、『サマースラム2016』でのブロック・レスナー戦と決定しているので、まずはクリス・ジェリコのコーナー、ハイライトリールに登場という事になった。そして、現在、ヒールであるジェリコはオートンをバカにするが、これに怒ったオートンが必殺のRKOでジェリコをKO。復帰戦に向けて強くアピールした。