雪辱期す日菜太「ダウディに勝たなければ、何も言えない」6・1後楽園「REBELS.43」

「ダウディに勝たなければ、何も言えない」日菜太インタビュー
聞き手:布施鋼治
オトマニ勢再来襲!小笠原vs内藤はRISEルール!6・1後楽園「REBELS.43」
ムエタイルール含む3カード追加決定!6・1後楽園「REBELS.43」

── 3月にハミシャ・モーチェにまさかの敗北を喫してから2カ月、気持ちは切り替わりました?

日菜太 試合直後は「やっちまった」とすごく凹んだけど、気持ちを切り換えるしかなかったですね。翌日、一夜明け会見にも「ちゃんと自分の意見を言わないとカッコ悪い」と思ったので腫れた顔のままで出ました。ただ、「もう一回頑張るので応援してください」と言えるようになるまでには1カ月くらいかかりましたね。

── いざふたを開けてみたらモーチェは無名ながらもとんでもなく強いキックボクサーでした。

日菜太 いやぁ、強かったですよ。あのあと中国のトーナメント決勝でシッティチャイとやっているのを映像で見たんですけど、完全にアッパーを効かしている。70㎏級ではでかくてサウスポーに対してイヤなことを普通にやってくる選手なんですよね。

── 懐も深いように見えました。

日菜太 深かったですね。ミドルもそうだけど、左のストレートで入りづらかったというのがキーでしたね。シッティチャイも決めきれなかったじゃないですか。やっぱサウスポーはミドルを蹴ってストレートを当ててというのが勝利のセオリーだと思うけど、それをさせてもらえなかった。

── 1Rにダウンを奪われたシーンは克明に覚えている?

日菜太 チョロッと映像で観たけど、僕がウワァッ~となっている時に横から押し倒されてしまっている感じのダウンでしたよね。微妙なダウンではあったけど、ダウンを宣告されてもしょがない。本当に勢いがあったので、あれがダウンになっていなくても10-9になってもしょうがないと思いました。

── 判定を待つ時には覚悟を決めていた。

日菜太 最後(3ラウンド)になったらモーチェは逃げていたので、心の中では「もしかしたら延長になってくれるかな」という期待はありました。彼はヒョロヒョロして手足が長いのにスピードがあった。

── さっきも話題にあがったけど、そのあとモーチェは中国のトーナメントで決勝まで進出して70kg級では世界最強といわれるシッティチャイからダウンを奪うなど世界でも注目される存在になりつつあります。自分に勝った時点で、そのあとの活躍はある程度予測できた?

日菜太 普通に強かったので、そう思いましたね。僕も地力がついてきていて、そう簡単に負けないと思っていたんですけど、負けていますからね。本当に誰とやっても勝つ可能性のある選手だと思いました。アンディ・リスティに近いものを持っているんじゃないですか。

── 確かに日菜太選手がオランダ遠征してGLORYでアンディ・リスティと闘う前までリスティは無名の存在でしたからね。

日菜太 ハイ、ただ、モーチェは体格的にずっと70kgではできないタイプだと思いました。若いからまだやれる。もう少ししたら上の階級に転向するんじゃないですかね。

── 今回レドアン・ダウディと闘うというマッチメークを聞いた時には?

日菜太 僕は3月に負けているので、次に誰とやりたいといえる権利はない。ダウディは本当に強い相手なので気を抜かずに一生懸命にやるだけです。

── 3月大会ではT-98選手と引き分けているけど、選手としての印象は?

日菜太 パンチがありそうですね。T-98選手との試合を見て思ったのは全体的にT-98選手が押していたけど、ときおり被弾して相殺されてどっこいだったという感じの試合だったと思う。僕はもっとダウディを下がらせて、クロスレンジの打ち合いの中でも一発当てて効かせたい。ちょっと自信はあります。

── 今回のテーマは?

日菜太 手数だと思う。手数が少ないと面白くないので。いっぱい手数を出したい。選手は全員が主役だと思ってやらないと大会は面白くない。そういう想いで試合に望まないと御内の発表会で終わってしまいますよ。そこから脱却するためにも、僕の試合が終わったら満足して帰ってしまうお客さんがいてもいいんじゃないですか。

── ダウディの先に8月のビッグマッチ(8月7日、大田区総合体育館で開催のREBELS.45)は見えていない?

日菜太 見えていないです。もっといえば、前回の3月もその先を見ていたのが良くなかったと思う。これに勝ってとか、次はあれでというのはダメ。まずは目の前の敵を倒さないと、先のことなんて何もいえない。大晦日の時なんか宮田和幸さんしか見えていなかった。

── 浮気はしない、と。

日菜太 そうですね。何か意見を言うためにはまずはダウディに勝たなければいけないでしょう。

○プロフィール
日菜太
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1986年8月26日生まれ(29歳)
出  身:神奈川県平塚市出身
身  長:181cm
タイトル:初代REBELS 70kg級王者
通算戦績:55戦39勝(14KO)16敗

【REBELS.43】興行概要
日時:6月1日(水)17:30 開場 
   18:00 オープニングファイト開始予定 18:30 本戦開始予定
会場:後楽園ホール 東京都文京区後楽1-3-61 03-5800-9999
主催:株式会社 Def Fellow
料金:
VIP席:30,000(30,500)
SRS席:15,000(15,500)
S席: 10,000(10,500)     
A席  7,000(7,500)
B席  5,000(5,500)
C席  4,000(4,500)
立見  3,000(3,500)
※カッコ内は当日料金
※6歳未満は入場無料(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料)
チケット販売所:
e+(イープラス)
後楽園ホール
REBELS公式ホームページ
参加各ジム
参加各選手

▼クレジットカード決済、銀行振込み対応~電子書籍のご注文はこちらから!強烈最新刊440円カートへ
wf035Chirashi-718週刊ファイト5月19日号BABYMETAL現象とマット界UFCマクレガー殺害?秋山武藤船木猪木
【REBELS関係】
別冊ミルホンネット仁義なき闘い IT’S SHOWTIME K-1 修斗 DREAM開幕 郷野ムエタイ優勝
週刊マット界舞台裏’11年6月23日号 K-1後続SHOWTIME日本 タイファイト
別冊ミルホンネット 灼熱の格闘技DREAM NJKF 修斗 パンクラス 日本復権の狼煙と狼狽事情7.18D有明プレ旗揚げ大会
週刊マット界舞台裏’11年10月06日号全日解禁ノア驚愕新日神戸夢地下
 9・24ベルギー・ブリュッセル’Fast & Furious 70kg MAX’
週刊マット界舞台裏’11年11月24日号棚橋陥落?行儀悪選手KKK追悼天龍
 11・12 最強立ち技格闘技IT’S SHOWTIMEスペイン~ペドロシアン勝利への道標
マット界舞台裏’12年02月02日号 ノア分裂 大阪不況深刻 鉄の爪不満
 1・22『REBELS.10』IT`S SHOWTIME JAPAN3部大会
マット界舞台裏1月30日号棚橋MVP全日王座交代?M井上毒舌Ray覆面祭VTJ会見町田光
マット界舞台裏2月6日号WWEランブルCMパンクKENTA蒼白IGF長瀬館長LテーズREBELS
wkbutaiura079MixCoverマット界舞台裏1月15日号猪木青木真也DEEP前田日明1.4新日BLADEワラビーKrush年末年始
週刊ファイト9月24日号榊原信行フジ大晦日石井和義猪木IGF危機UFC日本REBELS.38詳細
週刊ファイト3月17日号新日重大発表?UFC爆発K-1対REBELSドラディション王道DDT両国