無念！日本勢全敗！　6・14『ONE FC 17: Era of Champions』

(C)ONE FC

　2014年6月14日にインドネシア・ジャカルタでアジアのメジャーMMA大会『ONE FC 17: Era of Champions』が開催された。

　今大会も国際色豊かに、様々な国から選手が集まり、日本からは、ランボー宏輔、渡辺健太郎という選手が参戦した。

　メインではアドリアーノ・モライシュとランボー宏輔が対戦。試合はブラック・ダイヤモンドの異名をもつブラジリアン柔術黒帯のモライシェが圧倒。ランボー宏輔のタックルを切り、グランドで上になって肩固め、ギロチンと仕掛けてくる。そして3Rには、肩固めを完全に極めてタップを奪って見事に一本勝ち。これで、モライシェとゲヘ・エウスタキーオでOFC世界フライ級王座を賭けて戦うことが決まった。

　セミファイナルでは、地元インドネシアのトップ選手フランシーノ・チルタがONE FCデビュー戦となり、エジプトのサミ・アミンをテイクダウン、マウントポジション、マウントパンチ、相手が嫌がって背中を向けたところチョークで仕留めるという、まさにMMAのベーシック１という戦法で圧勝。もっとも今回は顔見せ的な面も強く、次戦で、もっと上の相手と戦う事になりそうだ。

　フィリピンのゲヘ・エウスタキーオと日本の渡辺健太郎の対戦は、下馬評では渡辺やや有利だったが、エウスタキーオが的確に打撃を当てて判定勝ち。かつての軽量級王国だった日本に、フィリピンが勝利するという昨今のアジアMMAの流れを感じさせる結果だった。

　また、ムエタイ・元ルンピニー王者であるデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークが、MMAデビュー戦を行った。フィリピンのジョマンズ・オマンズのテイクダウン戦法に手こずったものの、最後はタックルを潰し、上からのパウンドでTKO勝利。流石、打撃の専門家だという実力を見せつけた。ランバーがMMA転向して日本でも活躍、ブアカーオも一時期、MMA転向を宣言していたが、ムエタイのトップが転向してくる状況、アジアでもMMAが普及している証だろう。

ONE FCオフィシャルホームページ

■　ONE FC 17: Era of Champions
日時：2014年6月14日
場所：インドネシア・ジャカルタ

＜フライ級／5分3R＞
○アドリアーノ・モライシュ
　3R 1分25秒肩固め
●ランボー宏輔

＜バンタム級＞
○フランシーノ・チルタ
　1R 1分07秒チョークスリーパー
●サミ・アミン

＜フライ級＞
○ゲヘ・エウスタキーオ
　判定
●渡辺健太郎

＜ミドル級＞
○アウンラ・ウサン
　1R 1分07秒 TKO
●マハムド・サラマ

＜フェザー級＞
○イブ・タン
　1R 4分35秒 TKO
●ヨハン・ムリア・レゴウオ

＜フライ級＞
○デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク
　1R 4分33秒 TKO
●ジョマンズ・オマンズ

＜フライ級＞
○ジアーニ・スッバ
　2R 2分43秒三角絞め
●ラルウ・カタラン

＜ウェルター級＞
○モハンマド”Barbod The Unleashed” ソトーザデー
　1R TKO
●ズリ・シラアワント

＜女子バンタム級＞
○デシ・ラハユ
　判定
●エラ・タン

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