マット界舞台裏’13年06月13日号全日分裂武藤葛西大仁田大日本IWA長瀬 2013-06-07 14:182017-02-21 10:57 井上譲二:週刊ファイト元編集長, 現在欠番中 ツイート 【全178ページ超特大号】 『週刊マット界舞台裏』13年06月06日号号が発売された5月31日、武藤敬司は自らの弁護士を通じて辞任届を提出。これは単に全日プロ会長を退くのではなく選手としての退団も含む文面だった。一方、白石伸生氏は6月1日付で新体制を発進。翌2日の後楽園ホール大会でリング上から所信表明を行った。こうした急展開によって関係者が元のサヤに収まる可能性は99%なくなったが、気になるのは選手争奪戦も予想される両派の次の動きだ。 武藤敬司、50歳。順風満帆だった新日プロ時代とは対照的に全日プロのオーナーになってからは苦労の連続。かつて、そんな武藤のプロレス人生を誰が予想しただろうか? 人間としての成長過程において人生観が変わったかもしれないが、井上譲二記者はレスラーひと筋に生きる男だと思っていた。 1年前のバックナンバーを振り返る『マット界舞台裏アーカイブス2012』では、プロレス界への提言こそプロレスマスコミの役割という事で、我らが井上譲二主幹がメジャー3団体に送ったメッセージを紹介している。 今週号の大会取材も凄い量だ。特に5・30FREEDOMS 新木場1stリングの人間模様はどうだろうか 邪道 vs. 狂猿。大仁田厚と葛西純の新旧デスマッチ・カリスマ対決が、新局面を迎えた。FREEDOMSの5・31新木場対決で5・2後楽園の再戦がおこなわれ、葛西が蛍光灯の束を大仁田の脳天に食らわしたのだ。蛍光灯は、葛西流デスマッチの象徴アイテム。しかも、蛍光灯は邪道軍が持ち出したものだけに、その瞬間、葛西信者たちの溜飲が下がったと言えるだろう。 しかしながら、最後の最後にリングに立っていたのは大仁田のほう。それだけに、ここで大仁田陣営が引き下がるとも思えない。 FREEDOMSを舞台に展開されているこの闘いを団体代表でもありデスマッチファイターでもある佐々木貴はどう見ているのか。貴の見解完全版ともに、大会の詳細をリポートする。 大日本プロレスのストロングトーナメント デスマッチと並ぶ大日本プロレスの二本柱であるストロングBJ。そのナンバーワンを決めるトーナメント“RISING”が開催中だ。総勢16名でスタートした闘いは、5・31新木場で2回戦&準決勝を迎えた。 大会では小規模なのが惜しいほどのド迫力バウトが連発され、エンディングでは「すごい試合だった!」「どこに出しても恥ずかしくない!」「G1よりすごい!」などの声が客席が沸き起こり、ダイニッポンコールに包まれた。 もちろん、6・5新木場の決勝大会も収録している。ストロングトーナメントRISINGを制したのは、河上隆一だった。 1回戦でDJハイド、2回戦で稲葉雅人、準決勝で石川晋也、そして決勝で優勝候補筆頭の岡林裕二を下しての栄冠である。とくに最後の2試合は、“同期”を超えての頂点到達。河上の場合、ケガによる長期欠場があった。その間、さまざまな感情が彼の中では渦巻いていた。自分は出遅れているのではないか。ここで勝てなければ、また当分浮上のチャンスが遠ざかる…。 そんな心境の中で迎えたトーナメント。決勝でぶつかった岡林は、最初から気持ちの入り方が尋常ではなかったと証言する。岡林は3月に挑戦し、関本大介に敗れた。もちろん再戦をもくろんでのトーナメントだったが、優勝してストロングヘビー級王座に挑戦したいとの気持ちは、今回に関しては河上のほうが上だったようだ。あの岡林が「圧倒されました」と言うくらいなのだから、河上の決意は相当なものだったのだろう。この結果により、河上の“ストロングBJビッグスリー”(関本、岡林、義人)切り崩しがスタートしたと言えるだろう。 プロレス界一の才女ハル・ミヤコ女史率いるUMA軍のビッグフット引退や、これぞ真のプロレスラーと言えるチョコボール向井の一夜限りの復活劇があった6・1 IWAジャパン〜FINAL BIGFOOT〜新宿FACE大会も見逃せない。絵になるプロモーションだけに、グラビアの質が他誌との差別化になろう。 遂にブードゥー・マーダーズ(VM)討伐に乗り出した御大将・天龍源一郎の動いているお姿を描く6・4天龍プロジェクト『蛟龍R』MIZUCHI-R 新木場1stリングでは、恒例の「エイエイオー!」までも収録。更に、カード編成において新しいプロレスを見せた6・1『ファイト・オブ・ザ・リング』もあり、大会レポートの希少性が高くて必見だ。誰も知らないであろう、足立プロレスの旗揚げ大会というどインディーの極みも網羅されている。 本誌の目玉連載である『新井宏のムンド・デ・ルチャリブレ! メキシコ最新情報』では、新日本プロレスの中邑真輔が、遂にメキシコマットでIWGPインターコンチネンタル王座の防衛戦に失敗、ベルト流出という衝撃的事件や、AAA年間最大イベント『トリプレマニア』情報など盛りだくさんだ。 写真Top:井上譲二記者とハワイでタッグ結成?の若き日の武藤敬司 写真bottom:Fight of The Ring長瀬館長インタビュー収録 <今週の見出し> ▼武藤vs.白石社長 早くも水面化で選手争奪戦 白石派になびく選手続出か!? by 井上譲二 ▼若手時代に予想すらつかなかった武藤のプロレス人生 運命変えた旧・全日プロ分裂と白石氏との出会い by 井上譲二 <アーカイブス2012> ▼井上譲二記者によるメジャー3団体への提言! <イベント/会見取材+コラム/資料+海外情報局/ルチャ最新情報> ▼5・30FREEDOMS 新木場1stリング Photo & Text by 新井宏 ・葛西純が大仁田厚の脳天に“蛍光灯”を食らわす! ・新旧デスマッチのカリスマ対決 佐々木貴の見解とは… ・unchainのコメント 「狙った獲物は逃がさねえからな!」 ・佐々木貴の見解 あの存在感をかき消したい。団体の大きさじゃない ・「新日本が呑み込めなかったものをFREEDOMSが呑み込む」 ・佐々木貴が新入団SUSUMUにハードコアの洗礼&かっこよさを語る ・KFC王座は3WAYによるバラモン兄弟との初防衛戦決定!罠か…? ・老かいグレート小鹿 藤田ミノル破り東京世界ヘビー級王座挑戦表明 ・藤田のコメント 「アイツはネコじゃなくてジジイ被ってた」 ・高岩竜一が神威に貫録勝ち ・挑戦表明前バラモン兄弟 五体不満足 HIROKI&M佐々木&エイサー8 ・杉浦透&伊東優作”ヤングボーイ”コンビ松田慶三&ウインガーに挑戦 ▼5・31大日本プロレスストロングトーナメント"RISING"八騎集結新木場 Photo & Text by 新井宏 ・トーナメント2回戦から石川晋也vs. J・アンソニーをピックアップ ・これぞストロングBJの隠し味 “古すぎて新しいスタイル”とは? ・石川のコメント「アンソニーにいろいろ教えてもらいたい」 ・準決勝 河上隆一が石川晋也を打ち砕き決勝進出一番乗り! ・岡林裕二が事実上の決勝戦 佐々木義人を制し優勝へ王手! ・岡林のコメント「関本がこのトーナメントに出て優勝できるのか?」 ・義人のコメント「向こうが強かったということです」 ・トーナメント結果を待つBJW認定ストロングヘビー級王者・関本は… ・トーナメント以外にはタッグ2試合 ▼6・5大日本SトーナメントRISING優勝は同期連破の河上隆一!新木場 Photo & Text by 新井宏 ・6・30後楽園で関本大介のBJW認定世界ストロングヘビー級王座挑戦!! ・石川晋也とJアンソニーの日英クラシックタッグ誕生 ・大日本で大アンソニーコール、ふたたび! ・蛍光灯初体験のWNC高橋匡哉に手荒い洗礼試合後デスマッチ歓迎会? 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