WWE『ロイヤルランブル』HHH優勝！AJスタイルズ3番目登場28分持続

　1月24日（現地時間）にフロリダ州オーランドで『WWE ロイヤルランブル2016』が開催された。
　今大会のメインは大勢のレスラーが参加して戦いを行なうロイヤルランブル戦だ。通常のバトルロイヤルと大きく異なり、最初から全員が揃って一斉に戦うわけではない。試合開始時には2名のレスラーのみがリング上に存在し、その後60秒または90秒おきに1人ずつ入場してバトルロイヤルを行なっていく。入場順は、PPV前半にバックステージで行われる出場者本人によるくじ引きで決定される。
　ルールは、自分以外の他の全てのレスラーを、リングのトップロープから外に放り出し、両足をリング外の床に付ければ勝ちである（オーバー・ザ・トップロープ）。トップロープを越えなければリング外に出ても失格にならないため、体力温存のためにわざとリング外に逃げるレスラーも存在する。
　近年は、このロイヤルランブルで優勝したスーパースターが、その年のレッスルマニアでWWE世界ヘビー級王座に挑戦する権利を得る事になっていたのだが、今回は、WWE総帥ビンス・マクマホンが自分に逆らった罰として現WWE王者であるロマン・レインズをランブル戦に強制参加させ、このランブル戦で王座を賭けさせる、しかもレインズは１番最初に登場という過酷な決定を下したのだった。
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　リングに最初に入ったレインズは、2番目に登場したルセフと対戦して試合スタート。ルセフ脱落すると3番目には、本誌既報通りWWE移籍が確実視されていた元TNA世界ヘビー級王者、元IWGP王者であるAJスタイルズが登場、大歓声で迎えられたのだ。シン・カラの失敗以後、WWE参戦経験のないレスラーはいきなり1軍に上げないという決まりがあったが（WWEより格上団体だったWCWのエースであったスティングだけは特別待遇の例外）、AJスタイルズも例外としてロイヤルランブルでWWEデビューとなった。
（※AJスタイルズはWCW崩壊後、WWE（当時WWF）のダークマッチで試合をしているので、それがカウントされた説を唱える自称・事情通もいたがナンセンス！）
　最後はケビン・オーエンズによって脱落したものの、会場からは大きな歓声を浴びていた。そして、国際連盟がレインズを攻撃し、レインズは一旦、バックステージに戻るという異常事態。そんな中、優勝候補のブロック・レスナーも登場し、リング上のスーパースター達をなぎ倒すも、ワイアット・ファミリーの集団攻撃にあい脱落していく。そんな中。29番目に出てきたシェイマスに攻撃してレインズがリングに戻るも、その後、30番目に登場したのが、トリプルHだったのだ。トリプルHはレインズに暴行を受け、欠場していた（というアングル）のだが、なんとロイヤルランブルで選手として復帰したのだった。
　トリプルHは手下であるシェイマスと共闘し、遂に宿敵レインズを脱落させ、最後はアンブローズもリング下にたたき落とし、優勝。なんとトリプルHが王座返り咲きに成功したのだった。レインズはまさかの展開に呆然。ベテランであるトリプルHが新王者になったWWEマットは今後、更に盛り上がるだろう。

■　WWE ロイヤルランブル2016
日時：2016年1月24日（現地時間）
場所：アメリカ・フロリダ州オーランド

＜WWE世界ヘビー級王座&ロイヤルランブル＞
優勝：トリプルH
ロマン･レインズ、ルセフ、AJスタイルズ、タイラー･ブリーズ、カーティス･アクセル、クリス･ジェリコ、ケイン、ゴールダスト、ライバック、コフィ･キングストン、タイタス･オニール、Rトルゥース、ルーク･ハーパー、スターダスト、ビッグ･ショー、ネヴィル、ブラウン･ストローマン、ケビン･オーエンズ、ディーン･アンブローズ、サミ･ゼイン、エリック･ローワン、マーク･ヘンリー、ブロック･レスナー、ジャック･スワガー、ザ･ミズ、アルベルト･デル･リオ、ブレイ･ワイアット、ドルフ･ジグラー、シェイマス