10・18REBELS.39、雷電HIROAKI&高橋幸光インタビュー!

○雷電HIROAKIインタビュー
「昨年完敗した高橋幸光選手を得意のヒジ--雷(いかずち)で倒してリベンジする」
聞き手:布施鋼治
--現在6連勝と絶好調です。その秘密は?
雷電 昨年5月、J-NETで高橋幸光選手に負けてから6連勝しているんですよ。高橋選手に負けた直後は『この先、自分はやっていけるのか』と進退を考えました。その直後にINNOVATIONさんからいただいていたトーナメントもダメで、それからも勝った負けたを繰り返していたら自分はもう限界だという結論を下していたでしょう。でも、自分には絶対チャンピオンになるという目標があった。思えば、あれが最後のチャンスでしたね。(昨年12月、橋本悟にTKO勝ちしてINNOVATIONライト級王座を奪取)。

--9月11日にはチャンピオンになってから初めての誕生日を迎えました(34歳)。過去最高の誕生日になったのでは?

雷電 ハイ。2団体(REBELS-MUAYTHAIとINNOVATION)のチャンピオンベルトを獲ったうえに、次もこれだけの舞台を用意してもらっているわけですからね。

--チャンピオンになってからの変化は?

雷電 自信を持って試合に臨めるようになりましたね。落ち着いてやれるようになった。前は結構焦ってしまい、相手のペースになったりすることが多かったので。冷静に闘えるようになったんじゃないですかね。

--前回小川翔選手から勝利を収めることができたのも冷静な試合運びのおかげ?

雷電 そうですね。実績は小川君の方が上だったけど、それでも落ち着いて闘える自分がいた。今までよりパニックにならない自分がいた。そこから自分の得意な展開に持っていくことができたのかなと思いますね。最後は気持ちで勝てたかなという感じですね。

--第三者の意見ですけど、ライト級では大きなアドバンテージとなる長身(180㎝)やリーチをうまく使いこなせるようになったと思います。

雷電 ありがとうございます。昔は自分のリーチや距離感とかをしっかり使えていなかったと思います。それらは自分にとって大きな武器。やっぱり冷静に闘えるようになって、使いこなせるようになったんじゃないですかね。

--前回と立場は逆で、今回は雷電選手が受けて立つ立場ですが、挑戦者の印象は?

雷電 とにかくうまい選手ですよね。相手を翻弄することができるテクニックを持っている。ただ、前回から僕もいろいろな経験をしてチャンピオンにもなった。だから前回のような試合になることはなく、もっとは余裕を持って闘えると思います。前回は高橋選手の首相撲でいいように投げられたりしたけど、そういう流れには絶対ならない。自分のファイトスタイルを貫きたい。

--雷電選手が思い描く、自分のファイトスタイルとは?

雷電 前に出て行きながら、得意の首相撲で(相手のスタミナを)削って、最後はハイキックやヒジで倒すスタイルですかね。理想は首相撲で削って削って高橋選手をヘロヘロにしたうえでヒジでガツンと斬りたい。そんなふうに勝てたら、そのヒジ打ちを雷(いかずち)と命名したい。

--リングネームと重なりあっているので、いいですね。ところで、現在は2団体のライト級を制覇しているけど、高橋選手を破ったら次はWPMF JAPANサイドのトーナメントを勝ち上がっているWPMF日本ライト級王者黒田アキヒロ選手とのトーナメント決勝を迎えます。

雷電 黒田選手にも勝ったら、リアルな日本ライト級統一に一歩近づく。日本の真のトップに近づけそうな気がします。
--進退を考えたとき、思い止まって本当に良かったですね。

雷電 本当にそうですよね。高橋選手に負けたまま(故郷の)長野県に戻っていたらどんな人生を送っていたのかと想像するとゾッとしますよ。あそこで辞めてUターンしていたら、キックをやっていたことを後悔していたでしょうね。
○プロフィール
雷電HIROAKI(らいでん ひろあき)
所  属:スクランブル渋谷所属
生年月日:1981年9月11日
出  身:長野県
身  長:180㎝
通算戦績:32戦18勝(2KO)12敗2分

○高橋幸光インタビュー
「今回は思い切ってインファイトでKOを狙ってみようかと思います」
聞き手:布施鋼治
ーー残念ながら8月のJ-NETライト級タイトルマッチでは前口太尊選手に敗れ、チャンピオンベルトを失ってしまいました。

高橋 う~ん、失ってしまったものはしょうがないです。

ーー微妙な判定だったという声もありますが納得している?

高橋 負けは負けですからね。この世界は結果が全てです。敗因?勝利に対する執念じゃないですかね。5R始まる前、勝利を確信した僕は流してしまいましたから。

ーー5月には名古屋で初めて強豪タイ人(元プロムエタイ協会二冠王のポンサワン)と闘いました。

高橋 技術のやりとりとか距離の取り合いとかあったので、闘っていて楽しかったです。(途中で)何ラウンドなのかわからなくなったくらいですからね。

ーー今回闘う雷電ヒロアキ選手とは昨年5月にJ-NETで闘っています。その時はどんな選手という印象を持ちましたか?

高橋 印象…。ないんですよね、本当に。あっ、そういえば、あの時自分の試合の順番が想像以上に早く来てしまったんですよ。その直前まで僕は親子丼を食べていた。そのせいでお腹がポコッと出たままリングに上がってしまったんですよ。あの試合の映像は見返したくないですね(苦笑)。

ーーそれでも、試合は雷電選手を圧倒する内容で、首相撲でも翻弄しました。

高橋(首相撲からの)ヒザ蹴りをもらっても全然効かなかったです。上から覆い被さるようにして組みに来たけど、投げ飛ばしたんじゃないかな。

ーーよほど悔しかったのでしょう。今回雷電選手は「首相撲でも絶対負けない」と宣言しています。

高橋 そうみたいですね。だったら首相撲に付き合ってもいいけど、その前後で切ってしまうかもしれないので気をつけてと伝えておいてください。一応ムエタイのジムでヒジ打ちも練習しているので。まあやってみないとわからないですけどね(苦笑)。

ーー雷電選手はリベンジに燃えているようです。迎え撃つ高橋選手の方は?

高橋 しつこい人は嫌いなんですよ、本当に。雷電選手に勝ったら、(統一トーナメント決勝は)また黒田アキヒロ選手じゃないですか。正直、再戦には飽きを感じています。

ーー今年3月にはREBELSで黒田選手にも勝っていますからね。今回の試合がタイトルマッチであるとともにトーナメントであるという部分は意識します?

高橋 最近は毎回タイトルマッチみたいな感じなので、とくにタイトルマッチだからどうというのはないですね。でも、トーナメントの方は次もあるので、モチベーションは高まりますね。

ーーこの一戦に向けてジムワークの方は?

高橋 ジムに来たら、ユタポン前田会長に「あっ、練習に来たの?」と驚かれます。

ーー毎日ジムに行っていない?

高橋 毎日ジムに行くか行くまいか迷ってはいるんですけどね。う~ん、週2~3回は行っていますかね。

ーー他の練習は?

高橋 最近テクニックはフィジカルだと思って、走ったり、(別のところで)わざとパンチやキックを受けたりするドMなトレはやっています。

ーーその笑顔の裏側には何か秘密トレをやっているような匂いがありますね。今回はどんな試合展開を予想する?

高橋 K-1やKrushもそうだけど、いまの日本は打ち合いに出て前に出て手数が多い方が勝ちになる傾向があるじゃないですか。

ーー確かに高橋選手のように足を使って、チャンスと見るやクリーンヒットを狙う闘い方は評価されにくい傾向があります。
高橋 そうなんですよ。「タイだったら、受ける闘い方だよ」とほめてくれる人もいるけど、日本で闘っている限り判定基準は変えようがない。だから今回は思い切ってインファイトをやってKOを狙ってみようかと思います。

ーー本当ですか!

高橋 練習では結構やっているんですけどね。この間、日菜太さんに「次の試合はインファイトでやる」と宣言したら、「絶対に無理」と突き放されてしまいました。まあリングに上がってみないとわからないですけど(苦笑)。

ーーインタビューでも笑顔でフェイントですか。そのフェイントの向こう側にある、やる気に期待しています。

○プロフィール
高橋幸光(たかはし ゆきみつ)
所  属:はまっこムエタイジム
生年月日:1988年12月14日
出  身:神奈川県
身  長:174cm
通算戦績:42戦26勝(8KO)12敗4分
                                                                                                                                            
■ REBELS.39
日時:10月18日(日) 開場・12:30 開始・13:00
会場:東京・ディファ有明

<第13試合 メインイベント ムエタイルール 60kg契約 3分5R>
梅野源治(PHOENIX/ラジャダムナン認定スーパーフェザー級10位・WBCムエタイ世界同級王者)
vs.
ソーンコム・シットナーヨックサンヤー [Songkom Nayoksanya](タイ/ラジャダムナン認定スーパーフェザー級7位・元フェザー級王者、ルンピニー認定フェザー級7位)

<第12試合 セミファイナル REBELS-MUAYTHAIライト級タイトルマッチ 3分5R>
雷電HIROAKI(スクランブル渋谷/王者、INNOVATION日本王者)
vs.
高橋幸光(はまっこムエタイジム/挑戦者、MA日本王者)

<第11試合 ムエタイルール 55kg契約 3分3R(延長1R)>
片島聡志(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF日本スーパーフライ級王者)
vs.
浜本’キャット’雄大(クロスポイント吉祥寺)

<第10試合 65kg級 3分3R(延長1R)>
中村広輝(赤雲會)
vs.
憂也(魁塾/DEEP☆KICK 65kg級王者)

<第9試合 52.5kg級 3分3R>
渡辺 亮(武風庵キックボクシングジム)
vs.
古田恭人(はまっこムエタイジム)

<第8試合 55kg級 3分3R>
宮崎就斗(TARGET)
vs.
トラ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイムエタイジム)

<第7試合 ムエタイルール スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)>
出口優佑 (ウィラサクレック・フェアテックスジム)
vs.
原島 モルモット 佑治(テッサイジム)

<第6試合 ムエタイルール フェザー級 3分3R>
ZAWA-3 (スクランブル渋谷)
vs.
宮田裕司(バンゲリングベイ・スピリット)

<第5試合 NEW RAIDERS LEAGUE スーパーフライ級 3分3R>
佐藤仁志(新宿スポーツジム/勝ち点0)
vs.
堀 堅斗(クロスポイント吉祥寺/勝ち点0)

<第4試合 NEW RAIDERS LEAGUE スーパーフライ級 3分3R>
土橋朋矢(新宿レフティージム/勝ち点4)
vs.
MICHAEL・FLYSKYGYM(FLY SKY GYM/勝ち点4)

<第3試合 NEW RAIDERS LEAGUE スーパーフライ級 3分3R>
スダ456 (BRING IT ON パラエストラ小岩/勝ち点2)
vs.
平山”ハリウッド”幸文(PHOENIX/勝ち点0)

<第2試合 70kg級 3分3R>
雑賀引樹(亀の子道場)
vs.
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)

<第1試合 67kg契約 3分3R>
塩野恭平(HIDE’s Kick!!/BLOW-CUP.34 70kgトーナメント戦 準優勝)
vs.
WONDER TESSAI GYM(テッサイジム/BLOW-CUP.36 65kgリーグ戦 優勝)

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