9月23日(祝・水)アイスリボン横浜大会「横浜リボン2015・秋」の試合結果が発表された。
■ アイスリボン横浜大会『横浜リボン2015・秋』
日時:9月23日(水・祝)11時30分開場、12時試合開始
会場;神奈川・横浜 観衆 201人(満員)
<第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 20分1本勝負>
[王者組]●新田猫子、Leon
17分12秒 クロスアーム式ジャーマンスープレックスホールド
[挑戦者組]○希月あおい、春山香代子
※第35代王者初防衛に失敗、希月あおい葵&春山香代子が第36代王者となる。
あおい&春山のオレンジハッピーズにとっては今回が2度目のリボンタッグ挑戦。前回は7月4日、同じ横浜で、美央&つくしの紫春鬼に敗れベルト獲りはならなかった2人だが、横浜での2大会連続でのタイトル挑戦は、チームとしての実力が認められているからこそ。初防衛戦となる猫子&Leonにとってはいきなり強敵を迎え撃つことになった。試合は王者チームが前回見せなかった合体技や連係を随所で仕掛けるスピーディな攻撃で挑戦者チームに対する。一方のオレハピは連係ももちろん仕掛けていくが、個々の強さで勝負し、いいタイミングでパートナーにつなぐ試合運び。試合は両チーム共に一歩も譲らない白熱した攻防となったが、途中あおいが右膝を負傷。ネコ科タッグの標的となってしまう。しかし苦悶の表情を浮かべながらも驚異的な粘りをみせ必死の反撃を繰り出していく。最後も猫子の猫入り式十字固めをキックアウトしたあおいがジャーマンを決めると、勝負どころとみた春山がコーナーからのダイビングギロチン、あおいの旋回式ダイビングボディプレスとつなぎ、フィニッシュはあおいのクロスアーム式ジャーマン。まさに「ここしかない!」という怒涛の猛攻撃で勝利を呼び込んだ。シングル、タッグ2冠王者となったあおいは「勝ちましたーっ!春山さん、ありがとうございます。香代子が引退するから、今日しかないって思ってました。自分がまだ新人だった頃、JWPのディスカバー・ニューヒロイン(タッグトーナメント=2007年4月)のタッグを組んでいた時から、香代子とタッグのチャンピオンになるのが夢でした。本当にありがとうございます。いつもは香代子が引っ張ってくれたり、手助けしてくれたりしていたけれども、今日は自分の力で勝ちました。けど香代子にはもう時間がない。12月27日に引退が決まっているから。私はそれまで香代子とこのベルトを防衛したいと思っています。まずは10月17日アイスリボン後楽園ホール。そこで防衛戦やりませんか?」と途中、涙ぐみながらも防衛戦をアピール。春山も「お願いします!やるよ!やる!」と同調。「じゃあ、それまでオレンジハッピーズ、もっとハッピー力、高めていきましょう!」とのあおいの言葉に、藤本がリングイン。軽く咳払いをすると「その言葉、待ってたんですよねえ。私ベルトに飢えてます。たぶん私の相方も飢えているんじゃないかと。ベストフレンズで、そのベルトいただきます。」と挑戦表明。
あおい「やってやろうじゃないか!」
藤本「あおいさん、膝、大丈夫ですか?」
あおい「別にノープロブレム」
藤本「絶対、返上すんなよ。そして、このベルト、引退のための記念品じゃないんで、よろしくお願いします」
リングを降りる藤本に、
春山「そう簡単に獲れると思ったら、勘違いだよ」
あおい「いんじゃないですか、10月17日のオレハピ対ベストフレンズ。わたしたちのほうがベストフレンズだと思っているけど」
春山「間違いない!あいつら仲良くないもん。そんなに。」
あおい「上辺だけ、上辺だけ。(私たちは)心と心でつながっているし、リング外でも仲がいいんです」
藤本&中島を若干ディスりつつ、オレハピの2人は、腰のベルトを誇示しながら胸を張った。
〈インタビュー・スペースでのオレンジハッピーズ〉
あおい「オレンジハッピーズ、ベルト巻いたぞーっ!」
春山「あおいのおかげ!ありがとう!」
あおい「はい、私のおかげです!もっと感謝してください(笑)。プロレスって、プロレスラーになるのがまず夢。誰々と組むのが夢。シングルのベルトを巻くのが夢とか、たくさんの夢がある中で、私は香代子とベルト巻くのがずっと夢だったんです!今日叶って、すごく心の底から沸き上がる涙が出てきました。本当にありがとうございます!夢はあきらめなければ叶うって、こういう事だなと思いました」
春山「あおいのおかげで私も引退前にベルトを巻けることが出来たので、すごく嬉しいです」
あおい「巻いたのはゴールではなくスタートなので。まずはベストフレンズとしっかりと初防衛戦して次に進みましょう。オレンジハッピーズまだまだですよ。これからですよ。みんながハッピーになれますように、オレンジハッピーズが先陣切って走っていきますので、皆さんついてきてください!
(膝を痛めたときは)
あおい「ピンチでした。でも香代子が隣に立ってくれているって思うと心の中の勇気、折れかかたんですけど、香代子で修正されました」
春山「私もやばいと思ったから、無理くりでもあおいを戻して出ようかなと思ったけど、でもここはあおいに頑張って欲しいっていうのはあったんで。声は掛けながら、出来る!頑張れ!って」
あおい「すごい頑張って!頑張って!っていうのが聞こえたので、これはプロレスラーになってないとわからない楽しみですね」
春山「(初防衛戦のベストフレンズは?)十分じゃないですか、倒しがいのある。仲悪いベストフレンズなんで」
あおい「うちらのほうがベストフレンズなんで」
春山「間違いない!」
<第4試合 シングルマッチ30分1本勝負>
○世羅りさ
8分27秒 体固め
●藤田あかね
※ダイビングダブルニードロップ
6月21日の名古屋リボンでは世羅のシングル2連戦の相手という屈辱を受けたあかねにとって、3ヵ月ぶりに巡ってきた世羅とのシングル再戦。しかも横浜大会のセミファイナルという扱いは、あかねの勢いが期待されての抜擢でもある。前日にWAVEリーグ戦、ヤングブロックで決勝進出しているディアナの田中盟子をシングルで破って気合十分のあかねは、序盤タックルで世羅を吹っ飛ばし世羅を圧倒してみせるが、徐々に世羅がインサイドワークであかねをコントロール。逆エビ、リバースカンパーナ、ダブルニー、さらに初公開の619をクリーンヒットさせる。あかねも腕決めラクダ固め、袈裟固め、カウンターのスパインバスターと応戦。最後も世羅のエアーズロックをなんとかカウント2でキックアウトするも、直後コーナートップからのダイビングダブルニーを浴びフォール負けを喫した。試合後、世羅はマイクを手にすると「あかね、悪いけど、まだまだあかねには負けられない。なぜなら私にはまだ勝たなきゃいけないヤツがいるんです。10月17日、後楽園ホール大会で、そいつと一騎打ちして、借りを返したいと思っています。それはこの前の8月17日、WAVE対アイスリボン、私たちアイスリボンはそいつから負けました。その借りを私が返したいと思っています。山下りなにオファーお願いします。あかね、私があかねの分も山下から勝ってきてあげるから」と山下とのシングル戦を表明。これまで2度、シングル戦を行い、共にドローに終わっている世羅だけに、必勝を期しての大一番となる。一方、打倒山下を以前から明言してきたあかねにとっては山下を”奪われた”形だが、善戦するも敗れた以上、その世羅のマイクを黙って聞くしかなかった。
<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
藤本つかさ、●長崎まる子
9分56秒 片エビ固め
○つくし、真利杏
※ダイビングフットスタンプ
藤本とまる子がまる子のデビュー戦以来の2度目のタッグ結成。対戦相手は前日にプロデューサーとしてTeens9を成功させたつくしと、連日参戦のスポルティーバの真利杏。まる子と真利杏は同期でもあり2人の攻防も注目されたが、この日は前日の勢いそのままにつくしが序盤戦から躍動。いきなりまる子に真利杏とのダブルドロップキックを決めると、まる子のドロップキックは藤本に同士討ちさせるなど、しっかりと試合ペースを握る。藤本が真利杏を捉え試合の流れを戻そうとするが、要所でつくしがカットに入りその流れを阻止。最後はつくしvsまる子の攻防。まる子も前日の浩代戦同様必死につくしに食らいつくが、最後は前頭部を狙っての低空ドロップキック、コーナーからのダイビングフットスタンプでつくしがフィニッシュ。
<第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負>
○星ハム子、宮城もち、弓李
10分32秒 片エビ固め
真琴、●松本都、235
※ダイビングボディプレス
らぶっちゃーに弓李が加わっての6人タッグ。対戦相手は真琴、都、235と大人になりきれないアダルトチルドレン。チームワークに不安を隠せないチームだったが、都が真琴、235をリードしながら、意外な連係やタッチワークをみせる。しかし、タッグチームとしてのキャリアが豊富ならぶっちゃーは冷静な試合運びをみせ、若い弓李もうまくコントロール。最後は勝負どころとみたらぶっちゃーが弓李に指示を出し、弓李がコーナー下でフィッシャーマンズスープレックスで都を投げ、そこにコーナートップから、もちが棚からぼた餅、ハム子がダイビングボディプレスを続けて放ち快勝。しかし試合後マイクを手にした都は「これで(私が)負けたと思うなよ!私はこんなもんじゃない!10月17日の後楽園ホール、ドラゴンゲートのヨースケ・サンタマリアのスケジュールを押さえた。あんたたちより100万倍、可愛いんだよ!もう1回、再戦しろ!」とらぶっちゃーに再戦要求。断る理由のないらぶっちゃーは「別にいいけど…。」と了承。さらに都は真琴にも再度、パートナーとして組むことを申し出るが、真琴は「アイスリボンさんの後楽園ホールには出たいですけど、できれば都さん絡みじゃないカードで…」と都の要求を拒否。たまたまリングに残っていた235と弓李にはなぜか一撃ずつ攻撃を仕掛け「お前たちは道連れだ」と捨て台詞を残した都。6人タッグとなるのか?4人タッグマッチとなるのか?いずれにせよ異色初タッグとなる都&ヨースケ・サンタマリアとらぶっちゃーの対戦という異次元カードが10月17日後楽園で実現する!
<第1試合 シングルマッチ15分1本勝負>
○優華
6分58秒 スクールガール
●小波
9月15日カナプロ後楽園大会ではタッグで対戦した優華と小波がシングル初対決。キャリアでは優華が勝るが、共に次世代の女子プロ界の中心選手と目される2人だけに、前日のTeensの熱さそのまま注目の初対決が実現した。試合は小波が蹴りを繰り出せば、優華はエルボーで応戦、優華がコブラツイストを仕掛ければ、小波は腕十字固めを仕掛けるなど、2人の意地と気迫のぶつかり合いとなった。最後は丸め込みの攻防となったが優華は得意のスクールガールを2度目のトライで完璧に決めカウント3を奪取。試合後、小波が握手を求めてきた優華にエルボーを叩き込むなど今回の初対決を機に2人のライバルストーリーが始まる予感。
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