世界のFWC:葉月&コグマがグアダラハラ制覇 無敗のままグランプリへ突入

Andrea McCormick (CMLL)

 ついにFWCが5連戦5連勝を果たした。

 グランプリは例年、金曜日のアレナメヒコ大会にて行われる。そこに参戦する多国籍軍の選手たちは、前週の金曜日アレナメヒコ大会から登場し、土曜日アレナコリセオ大会、日曜日アレナメヒコ大会、月曜日アレナプエブラ大会、火曜日アレナコリセオ・デ・グアダラハラ大会と、5連戦を行なうことが多い。

 そこでメキシコのファンに存在を知ってもらうとともに、その実力が査定される。

 過去、このケースで幾多もの選手が参戦し、メキシコ軍と戦ってきたが、5連勝を果たしたケースは皆無であった。メキシコ軍は実力者がひしめき合うだけでなく、グランプリを前に多国籍軍を少しでも叩きのめしたいという共通の思いもある。

 だからこそ、全ての試合に勝ち続けることは至難の業だったのだが、それをFWCはやってのけた。

 第5戦となるキラ&メタリカ組戦では、初の3本勝負が採用された。

 1本目はFWCの必勝パターンである、ダブルのダイビングセントーン&ダイビングボディプレスで先制。
 そして決勝ラウンドの3本目、葉月のトペ&コグマのプランチャによる編隊飛行がズバリと決まり、2対1のスコアを刻み込んだ。

 1本目、3本目ともにメキシコで編み出した新たな連携による勝利であり、5連戦の間にFWCはさらなる成長を見せている。

 試合後はグアダラハラの地元メディアが取材で囲むなど、FWCに対する関心は試合を重ねるごとに増している。

「5連戦5連勝! この勢いでグランプリ初、日本人優勝をしちゃいましょー!」(葉月)

 この葉月のコメントじたい、説得力が十分。5連勝の次は、グランプリ制覇。今のFWCなら本当にやってのけるかもしれない。葉月とコグマには、そんな魅力が詰まっている。

 グランプリまで、あと3日に迫っている。